ロシア連邦最高裁判所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 07:18 UTC 版)
構成
最高裁判所には115人の裁判官がいる[2][3]。最高裁判所の裁判官は大統領が指名し、連邦院(上院)が任命する。裁判官になるための資格は35歳以上のロシア人で、法学教育を受け、10年以上法律専門職での実務経験がなければならないと規定されている。
最高裁判所は民事部、刑事部、軍事部から構成され、各部がそれぞれ管轄する事件を扱う。最高裁判所が第一審の管轄を有する事件はそれらの部で審理される。各部の判決に対する不服申立ては破棄部(ロシア語: Апелляционной коллегии)に送られる。下級裁判所の判決を再審理するときは、最高裁判所長官に送られる。
最高裁判所の総会は4か月に1回以上開催される。総会には最高裁判所の全裁判官及び検事総長が出席しなければならない。総会では様々な論点に関する下級裁判所の判決を研究し、統一的な法適用のため、特定の法律の規定の解釈について下級裁判所に対する勧告を定める決議を採択する。ロシア法は判例を法源としていないが、裁判所は厳格にこの勧告に従う。
連邦最高裁判所の附属機関である学術諮問委員会(ロシア語: Научно-консультативный совет при Верховном Суде Российской Федерации)は、様々な法的あるいは学術的問題において最高裁判所を支援するために創設された組織である(「ロシア連邦最高裁判所について」19条)。学術諮問委員会は最高裁判所裁判官、学者、法律実務家、法執行官で構成され、構成員は最高裁判所総会で選任される(ロシア連邦最高裁判所学術諮問委員会規則6条)。
- ^ “Article 22. Permanent seat of the Supreme Court of the Russian Federation (Edition as of 2 August 2019)” (ロシア語). Collection of federal laws of the Russian Federation. 2022年1月21日閲覧。
- ^ Gauslaa, Jon (2002年9月11日). “Supreme Court 2000: The reputation of the Presidium”. Bellona Foundation. 2004年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月23日閲覧。
- ^ Foglesong, Todd (2001). “The Dynamics of Judicial (In)dependence in Russia”. In Russell, Peter H.; O'Brien, David M.. Judicial Independence in the Age of Democracy: Critical Perspectives from Around the World. University of Virginia Press. p. 65. ISBN 978-0-81-392016-0
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