リングフィット アドベンチャー
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広報
2019年9月6日に、任天堂はタイトル等を伏せた状態で本作の紹介映像を初公開し、翌週の9月12日に公開された第2弾の動画の中で内容の詳細やタイトル・発売日を発表した[15][16]。
テレビCMには新垣結衣が出演し、リングコンとレッグバンドを準備する様子を収めたバージョンと本作を実際にプレイする様子を収めた2つのバージョンの合計3バージョンが放映された[17]。2020年6月には新たな3バージョンが放映され[18]、2021年6月には「おうち時間篇」が放映された[19]。
反響
本作は発売から間もなく完売となり、発売から2か月後の12月25日の時点においても品薄が続いた[20]。 さらに、2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症の流行によって生産に遅れが生じたことや、この流行によって外出自粛を命じられた人々から手軽な運動手段として注目を集めたことも、全世界的な品薄の一因となり、高額転売が行われたケースや[21][22][23]、抽選販売が行われたケースもあった[24]。 そして、2020年6月17日、ファミ通は日本国内における累計販売本数が100万本を突破したことを報じた[24]。
評価
IGN Japanの渡邉卓也は、ゲームという形で面倒くさくなりやすい運動に楽しさを取り入れた点を評価し、映画『メリー・ポピンズ』の劇中歌である「お砂糖ひとさじで」の、楽しみがあればどんな仕事もゲームのように喜んでできるという内容の歌詞に本作をなぞらえている[25]。また、アドベンチャーモードを「筋肉RPG」と呼び、アドベンチャーパートのストーリーの大味さや要素の使いまわしにふれつつも、楽しすぎるとプレイヤーが効率的なプレイを求めて運動負荷を下げたり、のめりこみすぎて身体を壊してしまうおそれがあるから、このくらいがちょうどよいとしている[25]。そのほか、本作の音楽の切り替わり方が自然であり、負荷をうまく変えられることにも役立っているとも評価している[25]。
ゲームライターの多根清史は、Engadgetに寄せた記事の中で、パートナーのリングが何をしてもほめてくれるのでモチベーションの向上につながっていると評価している[22]。
Game*Sparkのすししは、リズムゲームモードはクリアの概念がないので気楽にプレイできとした一方、「おなか+あし」モードを選択した場合は修行かと思うくらい難しかったと述べている[12]。
受賞・ノミネート
- The Game Awards 2019 「Best Family Game」ノミネート[26]
- 23rd Annual D.I.C.E. Awards 「Family Game of the Year」ノミネート[27]
- ファミ通・電撃ゲームアワード2019「ファミ通・電撃特別賞」[2]
- CEDEC AWARDS 2020「ゲームデザイン部門」 - 受賞[28]
関連項目
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL - 任天堂の対戦アクションゲーム。ゲーム内の要素「スピリッツ」の一種として、男女主人公(名前は「リングフィット トレイニー」となっている)、リング、ドラゴの3体が2020年3月13日開始のイベントより追加された[29]。
- ファミリートレーナー - バンダイナムコエンターテインメントの体感型アクションゲーム。Nintendo Switch版が本作のレッグバンドに対応している[30]。
- あつまれ どうぶつの森 - 任天堂のコミュニケーションゲーム。2020年9月30日配信のVer. 1.5.0から、ゲーム内の家具として「リングコン」が登場する。
- Fit Boxing - イマジニアのフィットネスソフト。こちらは連続運動の燃焼に特化している。
- 超おどる メイド イン ワリオ - 任天堂のゲームソフト。ミブリさんを操作して記録達成を祝うという内容のミニゲームが収録されている。
- マリオオデッセイ- 任天堂のゲームソフト。本作のリズムゲームにて登場[31]。
- スプラトゥーン2 - 任天堂のゲームソフト。本作のリズムゲームにて登場[31]。
- Wii Fit - 任天堂のゲームソフト。本作のリズムゲームにて登場[31]。
- ゼルダの伝説 ブレズ オブ ザ ワイルド - 同上[31]。
- バンド演奏(スーパーマリオブラザーズ 地上)[31]。
注釈
出典
- ^ a b 渡邉卓也 (2019年10月27日). “『リングフィット アドベンチャー』が最強の“筋肉RPG”である10の理由”. IGN Japan. 2023年2月7日閲覧。
- ^ a b ““ファミ通・電撃ゲームアワード2019”まとめ。ゲームオブザイヤーは『ポケモン ソード・シールド』、『デススト』4冠、『十三機兵』2冠など”. KADOKAWA (2020年4月18日). 2020年6月17日閲覧。
- ^ “任天堂株式会社 2020年3月期 決算参考資料” (PDF). 任天堂 (2020年5月7日). 2021年5月6日閲覧。
- ^ “任天堂株式会社 2021年3月期 決算参考資料” (PDF). 任天堂 (2021年5月6日). 2021年5月6日閲覧。
- ^ “任天堂株式会社 2022年3月期 決算参考資料” (PDF). 任天堂 (2022年5月10日). 2022年5月10日閲覧。
- ^ “任天堂株式会社 2023年3月期 決算説明資料” (PDF). 任天堂 (2023年5月9日). 2023年5月10日閲覧。
- ^ “株主・投資家向け情報:業績・財務情報 - 主要タイトル販売実績 Nintendo Switch専用ソフト”. 任天堂 (2023年5月9日). 2023年5月10日閲覧。
- ^ “リングフィット アドベンチャー”. 任天堂. 2022年6月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q “『リングフィット アドベンチャー』ゲームとフィットネス、混ぜるな危険のゲームデザインが成立するまでの苦労【CEDEC 2020】”. ファミ通. KADOKAWA (2020年9月4日). 2020-09-0閲覧。
- ^ a b “よくあるご質問|リングフィット アドベンチャー”. 任天堂. 2019年12月26日閲覧。
- ^ “リズムにノッて、筋肉を鳴らそう! 「リングフィット アドベンチャー」無料アップデート配信!”. 任天堂 (2020年3月26日). 2020年3月26日閲覧。
- ^ a b c d e f すしし (2020年3月27日). “『リングフィット アドベンチャー』無料アプデで追加された“フィジカル音ゲー”が想像以上にヤバい! ジョギングもあわせればさらに効きそう”. Game*Spark. イード. 2020年3月28日閲覧。
- ^ “松井薫 プロフィール”. 松井薫パーソナルトレーナー公式ホームページ. 2019年12月26日閲覧。
- ^ a b c d “仕事を読み解くキーワード:好循環を生むデザイン|採用情報”. 任天堂. 2020年6月17日閲覧。
- ^ “任天堂、Switch用フィットネスできるっぽいアタッチメントを2019年9月12日に発表へ Wii Fitの精神的後継か”. ねとらぼ (2019年9月6日). 2019年12月11日閲覧。
- ^ ““冒険しながらフィットネス”できるSwitch向け新商品「リングフィット アドベンチャー」が2019年10月18日に発売”. 4Gamer.net (2019年9月12日). 2019年12月11日閲覧。
- ^ “Nintendo Switch 『リングフィット アドベンチャー』のTVCMや紹介映像を公開中!”. 任天堂 (2019年10月3日). 2019年12月11日閲覧。
- ^ “『リングフィット アドベンチャー』新垣結衣さんが体験するテレビCM“おうちで冒険篇”、“モグラたたき篇”、“対決篇”が公開!”. ファミ通.com (2020年6月12日). 2021年6月22日閲覧。
- ^ “「リングフィット アドベンチャー」の新TVCM“おうちで時間篇”が本日公開。新垣結衣さんの多彩な髪形やファッションに注目”. 4Gamer.net (2020年6月12日). 2021年6月22日閲覧。
- ^ 仁志睦 (2020年1月4日). “ゲーム19XX~20XX第15回:フィットネスゲーム『Wii Fit』の人気が沸騰、海外の名作も登場した2007年のゲームを紹介”. インサイド. イード. 2020年3月28日閲覧。
- ^ CECILIA D'ANASTASIO (2020年3月12日). “任天堂の「リングフィット アドベンチャー」が世界的な品薄、その理由は新型コロナウイルスにあり”. WIRED.jp. 2020年3月28日閲覧。
- ^ a b 多根清史 (2020年3月11日). “『リングフィットアドベンチャー』、新型コロナの影響で米中でも品薄に”. Engadget. 2022年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月28日閲覧。
- ^ David Phelan (2020年3月15日). “世界中で品切れ、任天堂「屋内フィットネス」ゲームの実力”. フォーブス. 2020年3月28日閲覧。
- ^ a b “『リングフィット アドベンチャー』が国内累計100万本を突破。外出自粛による運動不足解消の用途などからさらに注目が集まった”. KADOKAWA (2020年6月17日). 2020年6月17日閲覧。
- ^ a b c 渡邉卓也 (2020年3月22日). “筋トレRPG『リングフィット アドベンチャー』を約5カ月プレイし、ついにクリアしたゲームライターはどうなったのか?”. IGN Japan. 2020年3月28日閲覧。
- ^ ““The Game Awards 2019”のノミネート作が発表。Game of The Yearには『デス・ストランディング』や『スマブラSP』、『バイオ RE2』、『SEKIRO』などがノミネート”. ファミ通.com. Gzブレイン (2019年11月20日). 2019年12月11日閲覧。
- ^ “23rd Annual D.I.C.E. Awards Finalists Revealed” (英語). Academy of Interactive Arts & Sciences. 2020年1月30日閲覧。
- ^ “「CEDEC AWARDS 2020」、特別賞は小島秀夫氏が受賞!”. GAME Watch. 株式会社インプレス (2020年9月3日). 2020年9月6日閲覧。
- ^ “大乱闘スマッシュブラザーズ公式Twitter” (2020年3月11日). 2020年6月16日閲覧。
- ^ “『ファミリートレーナー』シリーズ最新作がNintendo Switchで12月17日に発売決定。『リングフィットアドベンチャー』にも付属のレッグバンドを使用してプレイするアスレチックゲーム”. 電ファミニコゲーマー (2020年10月7日). 2020年10月10日閲覧。
- ^ a b c d e “リングフィット アドベンチャー : 60種類以上のフィットネス | Nintendo Switch | 任天堂”. 任天堂ホームページ. 2024年2月7日閲覧。
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