マーガレット・ミッチェル 死去

マーガレット・ミッチェル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/26 07:07 UTC 版)

死去

アトランタにあるミッチェルの墓

1949年8月11日、マーシュとアトランタのアーツ劇場へ出掛けた夜、その道中でピーチツリー街を横断時にヒュー・グラビットの運転する車に撥ねられた。その後、市内のグレーディ記念病院に運ばれたが、この事故の際の傷が元で5日後に息を引き取った。48歳没。グラビットは飲酒運転であり、過失致死で有罪となり、40年の重労働が宣告された。

グラビットはタクシー運転手で、当日は非番で自家用車を運転していたのだが、報道はこれをタクシー事故として煽りたて、ジョージア州のハーマン・タルマッジ知事(当時)は、以後タクシー運転手の認可規制強化を発表するまでに至っている。

事故の目撃者は、ミッチェルが車を確認せずに車道に飛び出したと証言しており、それ以前にも同様の行動を繰り返していたと友人が発言していた為、運転手の有罪については未だ論争となっている。

墓所はアトランタのオークランド墓地に埋葬された。生涯で発表した作品は『風と共に去りぬ』のみで、彼女の遺志により未発表の原稿は破棄されたと言われる。

ミッチェルが執筆当時住んでいた家はアトランタの中心部にあり、今日ではThe Margaret Mitchell Houseとして観光名所となっている。アトランタの数マイル北のジョージア州マリエッタには小説と映画を対象にした博物館、Scarlett On the Squareがある。撮影に使われた衣装や台本など、多くの関連物を展示しており、マーガレット・ミッチェル自身が収集した『風と共に去りぬ』の外国語版も陳列されている。

このほか、The Road to Tara博物館がクレイトン・カウンティー(アトランタの南にあり映画ではタラのロケ地となった)、ジョーンズボロの商業地区にある。


  1. ^ 河出, pp. III, 479.
  2. ^ 河出, pp. III, 481.
  3. ^ 河出, pp. III, 482.
  4. ^ a b 河出, pp. III, 483.
  5. ^ ジュディ・キャメロン、ポール・J・クリストマン 高橋良平訳 (1992年10月25日初版発行). 『風と共に去りぬ 写真集』. 新潮社 
  6. ^ 林真理子にも、作品の再話『私はスカーレット』(小学館文庫 全4巻、2019-21年)がある






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