ポリジーン遺伝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/18 07:50 UTC 版)
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概要
例えば、身長に関わる遺伝子のうち、1つの遺伝子座にaとAの2種類の対立遺伝子がある場合、Aの数が1つ増えるにつれて身長が伸びる、つまりAA>Aa (aA)>aaの順に身長が高くなるとする。相加的な場合は、aaを基準として、AAはAaの2倍の効果がある。これが別の遺伝子座にも適用でき、各遺伝子座の効果は累積的だとする。3つの遺伝子座がある場合(Aかa、Bかb、Cかc)、A,B,Cの数が増えるほど身長は高くなる。3つの遺伝子座をもつ場合の相加的な遺伝効果は右図のようなパターンになる。相加的な遺伝効果は、1つの量的形質に関わる遺伝子座が増えるほど、正規分布の形状に近くなる。ポリジーンの効果は多くの場合で相加的だが、完全に相加的なことはまれである。 ポリジーンモデルは多くの遺伝子座の効果をかなり単純化しているが、育種学などの応用研究では十分な成果を得ている。
ポリジーン遺伝の対義語としては多相遺伝(Pleiotropy)がある。
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