ボルボ・グループ 企業グループ

ボルボ・グループ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 14:58 UTC 版)

企業グループ

現行事業

トラック事業

傘下にボルボ・トラックスルノー・トラックスマック・トラックスの各法人組織を擁する[26]。世界的な業界再編の中で積極的な買収を行い、現在はドイツダイムラー・トラックと並ぶ商用車大手となっている。なお、UDトラックスはABボルボ子会社のエヌエーが日産ディーゼル工業の株式を取得し筆頭株主となったのち、日産ディーゼル工業がUDトラックス(初代)に商号変更、さらに同社がUDトラックスジャパン、ボルボ・グループ・ジャパン(旧:エヌエー)と合併した際に存続会社であるボルボ・グループ・ジャパンがUDトラックス(2代)に商号変更した法人である[13]

ボルボはジョイントベンチャーによる事業展開も積極的である。

  • インドではインドモービル・グループならびに山東臨工工程機械(SDLG)とのジョイントベンチャーでインドトラック・ウタマとしてSDLGブランドを、アイシャー・モーターズとのジョイントベンチャーでVEコマーシャル・ビークルズ (VECV)としてアイシャートラックを展開。
  • 中華人民共和国では東風汽車とのジョイントベンチャーで東風商用車としてドンフェントラックを展開。以前はこれとは別に、ボルボグループ(沃尔沃集团)傘下のUDトラックスが同じく東風汽車とのジョイントベンチャーで東沃汽車としてドンボトラックを展開していたが、ボルボグループが撤退し現在は東風汽車完全子会社の東風能迪汽車となっている[27]
その他の事業

旧事業

かつては下記部門も存在していたが、事業売却により他社資本・分社化されている。

トラック事業
乗用車事業

ボルボ社創業時からの事業であったが、1999年フォード・モーターに分離・売却された。売却後は、乗用車事業はフォードの傘下企業「ボルボ・カーズ」(Volvo Cars)となった。フォードとボルボグループの間に資本関係はないが、ボルボのブランドはボルボとフォードが協同所有する商標管理会社、ボルボ・トレードマーク・ホールディングに帰属し、同社により使用許諾されていた。さらに、2010年には中国資本の持株会社である浙江吉利控股集団に再売却された。

ボルボグループ時代は著名なスウェーデン鋼を使った「世界一安全なファミリーカー」と評価されていたが、フォード・モーターに売却されて以降はプレミア・オートモーティブ・グループのブランドとして、「プレミアムカー」へと路線の変更を行った。しかしながら1,000万円以下の車しか販売していない。

近年自動車の安全水準が大幅に向上しているため、安全性を図るテストにおいて好成績を修める他社の車両が増えてきたものの、道路逸脱事故や対向車との正面衝突対応した自動ブレーキ等、テストされないvolvo独自の安全機能は現在においても存在する。

航空機事業

かつてグループ内にボルボ・エアロが存在したが2012年にGKNに売却され、のちにGKNエアロスペースに社名変更された。


  1. ^ Volvo Group Global>Investors>Reports>Annual Reports>Volvo Group Annual Report 2011>142Page>Consolidated balance sheets>Shareholders equity
  2. ^ Volvo Group Global>Investors>Reports>Annual Reports>Volvo Group Annual Report 2011>108Page>Shareholders equity>Total outstanding shares
  3. ^ a b c Volvo Group Global>Investors>Reports>Annual Reports>Volvo Group Annual Report 2011>141Page>Consolidated income statements>
  4. ^ Volvo Group Global>Investors>Reports>Annual Reports>Volvo Group Annual Report 2011>142Page>Consolidated balance sheets>Assets
  5. ^ Volvo Group Global>Investors>Reports>Annual Reports>Volvo Group Annual Report 2011>148Page>Number of employees at year-end
  6. ^ a b c 吉利、商用車ボルボの筆頭株主に 4000億円超出資か” (2017年12月28日). 2017年12月30日閲覧。
  7. ^ a b c d e Trucks”. Volvo Group. 2020年6月24日閲覧。
  8. ^ a b UDトラックスの親会社ボルボと上智大学、グローバル人材育成で包括的な産学教育連携
  9. ^ 上智大学との産学教育連携契約を更改
  10. ^ "Annual and Sustainability Report 2016". Volvo. p. 1.
  11. ^ a b China's Geely turns to Volvo trucks in latest Swedish venture” (2017年12月27日). 2019年11月21日閲覧。
  12. ^ a b Geely plans to retain stake in Swedish truckmaker Volvo: source” (2019年6月28日). 2019年11月21日閲覧。
  13. ^ a b UDトラックス、関連2社と合併 14年1月
  14. ^ いすゞとボルボが提携契約 いすゞ傘下にUDトラックス 共同購買で相乗効果 先進領域での開発加速”. 日刊自動車新聞 電子版 (2020年11月2日). 2020年11月3日閲覧。
  15. ^ いすゞとボルボ・グループ、戦略的提携に関する基本契約を締結”. (プレスリリース)いすゞ自動車 (2020年10月30日). 2020年11月3日閲覧。
  16. ^ いすゞとボルボ・グループ、戦略的提携契約締結”. PDF(プレスリリース)いすゞ自動車 (2020年10月30日). 2020年11月3日閲覧。
  17. ^ ボルボテクノロジー・ジャパン株式会社、東京都内に研究開発拠点を設立 | 2014年 - 更新情報 - 外国企業誘致 -対日投資情報- - ジェトロ本文中の「同社はスウェーデンに本拠を置くボルボ・グループの研究開発部門Volvo Technology AB社の日本法人。」より
  18. ^ 走るタイヤからも給電 狙いは電気自動車の低廉化 ボルボ、豊橋技術科学大学が研究成果を披露 (各紙) | 一般社団法人環境金融研究機構本文中の「スウェーデンのVolvo(ボルボ)社が同アジアにおける研究開発拠点として2012年に設立したボルボテクノロジー・ジャパンと、」より
  19. ^ ボルボテクノロジー・ジャパン株式会社の情報|国税庁法人番号公表サイト本文中の「登記記録の閉鎖等(清算の結了等)」より
  20. ^ UDトラックス | 会社概要
  21. ^ Home | Volvo Financial Services
  22. ^ お問い合わせ先 | ボルボ・フィナンシャル・サービス
  23. ^ マリンディーゼル - マリン製品 | ヤマハ発動機株式会社
  24. ^ "Renault has sold its remaining stake in VOLVO AB" (Press release). ルノープレスリリース. 13 December 2012. 2013年8月8日閲覧
  25. ^ 日本経済新聞(2018年5月7日)
  26. ^ Organization | Volvo Group
  27. ^ [1]
  28. ^ Our Brands | Volvo Group


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