ボストン・ラテン・スクール 卒業生

ボストン・ラテン・スクール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/28 14:57 UTC 版)

卒業生

ボストン・ラテン・スクールから多くの著名な人物が、政治、宗教、科学、ジャーナリズム、哲学および音楽の分野で出ている。アメリカ独立宣言に署名した56人の中で5人が卒業生だった。すなわち、サミュエル・アダムズベンジャミン・フランクリンジョン・ハンコックウィリアム・フーパー等である[20]。卒業生や生徒は独立戦争南北戦争第一次世界大戦第二次世界大戦およびベトナム戦争で戦い、校舎内にある銘盤と彫像でその戦死者を称えている。ニッカーボッカーズを着て登校した最後の生徒はアーサー・M・メナディアだとされており、後にバッファロー・ビルの血縁者と結婚し、その後「マッドマン」としてジョンソン・エンド・ジョンソンの宣伝部門を25年間率いて1971年に引退した。

名誉の殿堂

名誉の殿堂は非公式に「ザ・ウォール」と呼ばれて、学校のホールで上の方のフリーズのことを言い、そこに有名な卒業生の姓が書かれている。これにはサミュエル・アダムズ、レナード・バーンスタインジョン・F・フィッツジェラルド、ベンジャミン・フランクリン、ジョン・ハンコック、ウィリアム・フーパー、ジョセフ・P・ケネディコットン・マザーロバート・トリート・ペイン、ジョサイア・クィンシー2世、ジョージ・サンタヤーナジョン・ウィンスロップ等々が挙げられている。直近の名前はウェイド・H・マクリーであり、1999年に付け加えられたが、有色人種の卒業生を選ぶ為に意識的な努力が必要だった[21]。まだ女子卒業生の名前は無い。これは共学になってからまだ34年間にしかなっておらず、殿堂入りは死後ということになっているからである。現在名前を足すスペースは一人分しか残っておらず、校長は新入生達に一生懸命励めば何時の日か彼らの一人の名前で「ザ・ウォール」が埋められて尽くしてしまうと告げることを楽しんでいる。その他多くの著名卒業生の名前が書かれた低いフリーズもあり、その人物が存命の間に書くことができるようになっている。

同窓会

ボストン・ラテン・スクールにはかなりの卒業生からの関与と寄付を奨励することを目的とした民間慈善団体であるボストン・ラテン・スクール協会の動きから多くのものを得ている。最近「Pons Privatus」(私立の橋)基金運動を終え、卒業生から3,700万ドルの寄付と、さらに計画された寄付意思2,000万ドルを集めた。これは公立の中等学校の歴史でも最大の寄付額になった。この寄付は、大半の教師の給与と維持費を賄うボストン公立学校委員会から受け取る無税の年間運転資金およそ1,000万ドルに補充される。ボストン・ラテン・スクール1990年代後半の拡張計画のために複数年に跨る3,450万ドルの資金も受け取った[22]


  1. ^ "Boston Latin School"”. Encyclopadia Britannica Online. 2009年11月22日閲覧。
  2. ^ "First Public School Site and Ben Franklin Statue"”. City of Boston web site. 2009年11月22日閲覧。
  3. ^ "Boston Latin School"”. NNDB. 2009年11月22日閲覧。
  4. ^ "Best High Schools 2008"”. USニューズ&ワールド・レポート (2007年11月29日). 2008年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月22日閲覧。
  5. ^ "The First-Class State?Two examples of how Massachusetts gets it right"”. U.S. News & World Report (2007年11月29日). 2009年11月22日閲覧。
  6. ^ Benjamin Franklin”. Exodus Provisions. 2009年11月22日閲覧。
  7. ^ John B. Judis (1996年8月18日). “"Maximum Leader"”. The New York Times. 2006年5月19日閲覧。
  8. ^ Marie Frisardi Cleary (1985年5月19日). “"The Halls of Boston Latin School"”. New York Times. 2009年11月22日閲覧。 Letter to the editor.
  9. ^ Bergeron, Amanda (2007年7月21日). “Juanita Ponte, 62; taught at Boston Latin”. Boston Globe. http://www.boston.com/news/globe/obituaries/articles/2007/07/21/juanita_ponte_62_taught_at_boston_latin/ 2007年7月21日閲覧。 
  10. ^ Jan, Tracy (2007年2月14日). “Boston Latin headmaster to retire”. Boston Globe. http://www.boston.com/news/globe/city_region/breaking_news/2007/02/boston_latin_he.html 2007年12月31日閲覧。 
  11. ^ "Assistant head is named to Latin's top job"”. Boston Globe (2007年6月26日). 2007年7月4日閲覧。
  12. ^ Jan, Tracy (2006年3月4日). “Growing a Boston Latin in Brooklyn”. Boston Globe. http://www.boston.com/news/local/articles/2006/03/04/growing_a_boston_latin_in_brooklyn/ 2007年8月31日閲覧。 
  13. ^ "The Boston Latin Case"”. Center for the Study of Testing, Evaluation, and Educational Policy. 2007年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月29日閲覧。
  14. ^ Kate Stevenson (2008). National Foreign Language Week Archived 2006年9月3日, at the Wayback Machine.
  15. ^ Vaishnav, Anand (2001年4月13日). “Boston Latin Eases Language Requirement”. Boston Globe 
  16. ^ a b “BLSA Bulletin”. Boston Latin School Association. (Fall 2008) 
  17. ^ Werchadlo, Emily (2005年11月24日). “It's still defined by Latin and English”. Boston Globe. http://www.boston.com/sports/schools/football/articles/2005/11/24/its_still_defined_by_latin_and_english/?page=full 2008年1月29日閲覧。 
  18. ^ Dahlbeck, Dwayne (2007年11月27日). “Latin's first conquest comes at last”. Boston Globe. http://www.boston.com/sports/schools/football/articles/2007/11/23/latins_first_conquest_comes_at_last/ 2008年1月29日閲覧。 
  19. ^ "President Bush Speaks in Boston"”. CNN.com (2002年1月8日). 2009年11月22日閲覧。
  20. ^ Rauseo-Ricupero, Ronaldo (2002年1月9日). “Bush Comes To Boston After Education Victory”. Harvard Crimson. http://www.thecrimson.com/article.aspx?ref=161263 2007年12月31日閲覧。 
  21. ^ Hill, Tony (2000年11月12日). “To Place a Black Man in Latin's Pantheon: An Alumnus Quietly Raised to the Star-Studded Frieze”. Boston Globe 
  22. ^ Boston Public Schools 2006 Budget Archived 2008年2月29日, at the Wayback Machine.





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ボストン・ラテン・スクール」の関連用語

ボストン・ラテン・スクールのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ボストン・ラテン・スクールのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのボストン・ラテン・スクール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS