フェリシア (ヴァンパイア)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 14:22 UTC 版)
技の解説
特殊技
- ショートダッシュ
- 前方ダッシュ中に進行方向の逆方向にレバー入力することで、ダッシュを中断し移動距離を短くできる。
- 三角跳び
- 画面端の壁を蹴って2段ジャンプのように跳べる。
- ウォールクラッチ
- 『セイヴァー』以降から追加。画面端の壁に一定時間張り付ける。一定時間を過ぎると徐々に下がっていき、自動的に前方へジャンプして解除される。
- ヘッドライド
- 『セイヴァー』以降から追加。立ち状態の相手の頭の上に乗る。ただし、相手が何かしらの操作をするとこの状態は解除される。相手の必殺技を強制的に解除させる効果がある。
- キャットクリンチ
- 『セイヴァー』以降から追加。相手に抱きつき、すぐに離れて距離をとる。投げ技扱いの挑発技。
- EXチャージ
- 『セイヴァー』以降から追加。猫が威嚇するようなポーズで、EXゲージを溜める。発動時からボタンを押し続けることで、ボタンを離すまでずっと溜め続けられる。
- 『頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM』では、カウンタースタイルのパワー溜めの動作として使用されている。
- ミートボールプッシュ
- 『ポケットファイター』でのダッシュパンチ。手を巨大化させて殴る。
- ロックスライディング
- 『ポケットファイター』でのダッシュキック。ロックマン風の格好に変身してスライディング蹴りをする。
投げ技
- パニックネイル
- 相手に飛び掛かって体にしがみつき乗り、何度も爪で引っかく。
- ダンブルキャット
- つかんだ後、相手ごと前転するような形で一回転し、足で少し離れた位置に蹴り飛ばす。技後の追い打ちは相手の動き次第。
- フリップキャット
- 空中投げ。掴んだ後、空中で一回転し相手を放り投げる。『セイヴァー』では技後に「トイタッチ」が入る。
必殺技
- サンドスプラッシュ
- 『初代』『ハンター』および『MARVEL VS CAPCOM 2』(以下『MvC2』)、『CFJ』、『MARVEL VS. CAPCOM 3』(以下『MvC3』)で使用する技。地面を蹴って光の飛沫を相手に噴き掛ける射程の短めな飛び道具である。初代と『ハンター』ではガードキャンセルに対応しており、相手の飛び道具を消す効果がある。『ポケットファイター』ではレベルアップ対応必殺技(赤)で、LVの上昇と共に攻撃範囲が広がり攻撃回数も1、3、5ヒットに変化する。
- ES版は、飛沫のヒット数が初代は2、『ハンター』では最大で5ヒットまで増加する。通常、ESともに、フェリシア本体が攻撃を受けると飛沫は消滅する。
- 『MvC3』ではタメコマンドに変更されている。
- ローリングバックラー
- 相手に向かって回転しながら突進する。突進中は食らい判定が極端に低くなる。この突進は空中ガードを無効化し、発動後にパンチボタンを押すことで斜め上方に飛び上がる追加攻撃を行う。この攻撃は対空攻撃に使えなくも無いが、空中ガードで防がれる。突進の最終ヒットの瞬間までにパンチボタンを押さなければ追加攻撃が発動しない。追撃を出さない場合は、後方に跳ね返って着地する。初代では突進前に必ず1回バウンドし、弱中強のボタンの強さに応じて、突進時のヒット数が1〜3ヒットに変化する。『ハンター』以降は、ボタンによって突進時の速度が変わるが、突進そのものは1ヒットのみ。追撃時のヒット数は、初代では弱と中が1ヒット、強が2ヒット。『ハンター』以降では追撃時のヒット数は常に2ヒット。『ポケットファイター』ではレベルアップ対応必殺技(黄)で、LV3は追撃のアッパーの後にさらに追加入力をすることにより「ローリングスクラッチ」のモーションで攻撃を行う。
- ES版は敵に当たっても跳ね返らなくなり、初代では突進と追撃を合わせ7ヒットになる。『ハンター』以降では突進時の攻撃回数が1回増え、全体の攻撃回数が最大4ヒットに増える。
- ローリングスクラッチ
- 『ハンター』までの技。進行方向に向かって丸くなってバウンドしながら進んで相手に体当たりする。バウンドがヒットした後にパンチボタンを連打することで下方向への追加攻撃を行い、最大3ヒットする。初代は常に2回バウンドし、弱中強で突進時のヒット数が1〜3ヒットまで変わる。『ハンター』では、バウンドの回数が弱中強でそれぞれ1回/2回/3回へと変わり、ヒット数の上限はそれぞれ3回/4回/5回。『ポケットファイター』では2回バウンドし、追加攻撃を行うと5ヒットになる。
- ES版は敵に当たっても跳ね返らなくなり、突進と追加攻撃のヒット数が4に増える。
- デルタキック
- 直上に蹴り上げるように飛び上がり、斜め下に向かって2連蹴りを繰り出す。直上に飛び上がる際にも当たり判定が存在している。初代では最初の蹴り上げの攻撃位置が弱中強により変わるため、背の低い相手には中や強の出際がヒットしない。弱中強により上昇時の高さが変わり、高いほど遠くへ飛ぶ。『セイヴァー』と『CFJ』ではガードキャンセルに対応。なお、ガードキャンセルで出した時の性能は通常版とは僅かに異なり、ガードキャンセル版の方が威力が低く、ES版の性能も変化する(後述)。『ポケットファイター』ではレベルアップ対応必殺技(青)で、LV2以降はキックを追加入力することで蹴り上げが追加される(LV3は2回まで可能)。ただし、高く飛び上がるため連続ヒットにはならない。
- ES版は、初代では威力の上がった蹴り上げと2連蹴りで、攻撃判定も大きくなる。『ハンター』以降は攻撃のヒット数が変わっており、最大で7ヒットする。『セイヴァー』以降のガードキャンセルで出したES版は、通常時のES版より威力が低い代わりに、出際の攻撃である蹴り上げが空中ガード不可となり、ヒット効果ものけぞりではなくダウンとなる。
- ヘルキャット
- 地面に対して体が水平になるようにして相手の体にしがみつき、相手の体を軸に螺旋状に回転しながら引っ掻くコマンド投げ。技後の追い打ちは、『セイヴァー』にて手前に倒れた場合はトイタッチによる追撃が確実。
- ES版は、回転数が増える分威力も上がる。
- キャットスパイク
- 『セイヴァー』から追加された必殺技。赤い手毬程度のサイズのボール(攻撃判定無し)が発射され、それを追いかけるように引っ掻く。弱中強により、移動距離が変わる。技自体のダメージが大きい。弱は攻撃発生が早く、弱攻撃キャンセルでも連続技になる。中と強は、ボールを追いけるようにして飛んで行き、その落下中に攻撃する。
- ES版は「猫パンチ」と叫びながら上へ飛び、バレーのスパイクのように相手にぶつける。通常版とは違ってボールにも攻撃判定があり、ボールとパンチとが両方当たった場合は2ヒットし、その際のダメージは非常に大きい。
- ロンパーキャット
- 『ハンター』以降から追加された、『ヴァンパイア』のシステムのダウン時追撃技。体を丸めて相手の上に乗ってダメージを与える。相手や状況によっては、攻撃が絶対に空振りすることがある。
- ES版は相手の上に乗った後そのまま連続で引っかき、ヒット数が7にまで増える。
- トイタッチ
- 『セイヴァー』以降から新たに追加された近距離用のダウン追撃技。その場で猫がじゃれるようにして、地面の相手を引っかく。タイミングが難しく当て難いが、ロンパーキャットより発生が早く威力も若干高いため、「ロンパーキャット」では間に合わない攻撃や追い打ちが出せない攻撃に対しても追撃が可能。
- ES版は引っかく回数が4ヒットに増加するが、発生が通常版より遅くなる。
- ヒステリックスター
- 『ポケットファイター』での必殺技。『ストリートファイター』シリーズのブランカの「エレクトリックサンダー」のように放電する。
- スピンスナップキック
- 『ポケットファイター』での特殊動作。コマンド投げ。投げ技の「ダンブルキャット」のように、相手と前転した後、真上に蹴り上げる。
- グルーミーリック
- 『ポケットファイター』での特殊動作。コマンド投げ。相手をつかんで連続で舐める。ボタン連射でヒット数が増加する。
- ガモスクリュー
- 『ポケットファイター』での特殊動作。コマンド投げ。『スターグラディエイター』のガモフの着ぐるみに変身し、ガモフと同じ技「ガモスクリュー」を決める。
EX必殺技(超必殺技)
- ダンシングフラッシュ
- 一瞬身構えた後、回転しながら相手に突進、当たった相手に10ヒットの連続攻撃を決める。出際に全身無敵時間がある。『初代』、『ハンター』、『セイヴァー』以降でそれぞれコマンドが異なる。突進速度は非常に速く、「ローリングバックラー」同様、突進中は食らい判定が極端に低くなる。突進をガードされると連続攻撃が発動せず、小さく跳ね返って間合いがあまり離れず、隙ができる。だがそれを差し引いても技の性能は非常に高い。『セイヴァー2』『ハンター2』のダークフォース中は、技の最後に「ESキャットスパイク」のネコパンチが追加される。
- プリーズヘルプミー
- 仲間のキャットウーマンを呼んで対戦相手を攻撃させる。『ハンター』以降から追加された。
- 発動と同時に仲間のキャットウーマン1人が画面外からダッシュして相手に接近しヒットと同時に相手をロックした後、一斉突撃してきた残りの仲間たちと共に相手を袋叩きにしてから画面外に去っていく。
- ヒット数は『ハンター』では34、『セイヴァー』では33と非常に多い。『ハンター』では「ルーシー」が最初に現れ、直線状に地面を走って相手に突進する。『セイヴァー』以降では「ナナ / ミミ[3]」もしくは「ピコ」が現れ、キックボタンの組み合わせにより出現時の軌道が「ピコが地面を走って突進」「ナナ / ミミが放物線状に至近距離へ跳んで突進」「ナナ / ミミが放物線状に遠距離へ跳んで突進」の3通りに変化する(それぞれ「弱キック+中キック」「弱キック+強キック」「中キック+強キック」)。
- 仲間は飛び道具判定となるため相手の攻撃は一切受けないが、ヒットする前にフェリシア本体が攻撃を受けると攻撃判定が消失し、技は不発に終わる。技の発動直後から硬直が発生し、技のヒット時・不発時共に仲間が画面外に出るまで硬直状態が続く。このためヒット後の追撃は不可能で、攻撃をガードないし回避された際は相手との間合い次第で大きな隙ができる。また、技の不発後に仲間が立ち去る際の軌道にも違いがあり、『ハンター』ではそのまま画面の反対側へ走り去っていくのに対し、『セイヴァー』以降では不発と同時にUターンして元来た方向へ戻っていく[4]ため、相手との間合いが広い状態で技を失敗した際の隙が極端に大きくなる。
- 『PF』では、性能は『ハンター』準拠で発動時の仲間の挙動は『直線状に突進』のみ。また最初に来る仲間はルーシーではなく『セイヴァー』版の「中キック+強キック」「弱キック+強キック」と同様(設定上、ナナ / ミミなのかは不明)。
- 『MvC2』では、入力ボタンに関わらず相手をサーチして飛び、ガードされた際の隙は『セイヴァー』と同仕様。また、駆けつけてくる仲間たちのデザインがオリジナル版から一新されている。
- 『MvC3』ではLv3専用ハイパーコンボとして使用している。
- こちらではオリジナル版同様に仲間が袋叩きにしている最中に残りの1人が画面外からダッシュで駆け付け、ジャンプしてボディアタックを食らわせる。
- 『NAMCO x CAPCOM』ではアーマーキングとのMA攻撃で、彼とキングの2人に攻撃させる。
- キティ・ザ・ヘルパー
- 「アルト」を呼び出し、フェリシアの攻撃後に追撃させる。フェリシアの移動・攻撃に合わせ、時間差でアルトが移動・攻撃を行う。
- ただしアルトの攻撃はボディプレスのみで、一発一発の間隔が長い分連続ヒットはしない。その代わりにフェリシア本体が攻撃を食らってもアルトの攻撃は中断されない。
- 『セイヴァー』ではダークフォース、『セイヴァー2』『ハンター2』ではEX必殺技、『MvC3』ではハイパーコンボになっている。
- クレイジーフォーユー
- 『ポケットファイター』でのマイティコンボ。ビシャモンの「連ね斬り」のように自分そっくりの分身を作り出し、自分の手前から連続してラインダンスのように蹴り上げていく。
- ESローリングスクラッチ
- 『頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM』の隠し必殺技。必殺技の「ESローリングスクラッチ」とほぼ同等。なお、同作ではフェリシアの性能が『セイヴァー』準拠となっているため、通常版の「ローリングスクラッチ」は使用できない。
- スーパーサンドスプラッシュ
- 『MvC2』専用のハイパーコンボ。押し寄せる波のように砂が流れ込み、相手に連続ヒットする「サンドスプラッシュ」の強化版。
- Wシャイニングウィザード
- 『NAMCO x CAPCOM』でのMA攻撃。パートナーのキングと共にプロレス技のシャイニングウィザードを繰り出す。
- ^ この舞台は大ヒットし、全世界の主要都市をめぐる『世界は私のもの』ワールドツアーも行われた。
- ^ お互いに孤児院出身で外観が獣人(キングは豹のマスクを身に着けているだけで純粋な人間であるが)、なおかつ教会関係者でもある(初代キングが神父の肩書を持っており、フェリシアは『セイヴァー』のエンディングでシスターとなっている)という共通点が存在する。
- ^ グラフィックはアルトの流用で、アルトと異なり髪をリボンで結っているという違いがあるが、どちらがナナでミミなのかは区別されていない。
- ^ 技不成立時の演出もピコかナナ / ミミかで異なり、アルトの場合は着地後にUターンしそのまま走り去っていく。ピコの場合も同様だが、ガードで防がれた場合のみ相手にぶつかって弾き飛ばされそのまま画面外に転がっていく。ヒット前にダメージを受けての不発時ではナナ / ミミは上記と同様だが、ピコはそのまま画面の反対側へ横断して去る。また、ナナ / ミミトのみ技成立後の退場時は技失敗時と同様の軌道で出ていくため画面外に出るのは最後となるが、他の仲間が画面外に出た時点で硬直は解除される。
- ^ スタジオベントスタッフ『ALL ABOUT ストリートファイターIII THE FIGHTING BIBLE』発行:電波新聞社、1997年。ISBN 4-88554-473-4。
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