ピアリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/08 00:00 UTC 版)
ピアリングの解除
ピアリングは各ISP間の民間取引によって成立する為、あるISPが元々ピアリング契約を結んでいたISPとのピアリング契約を解除することも想定できる。
例えば、2005年に米国大手通信事業者であるLevel 3 Communications社とCogent Communications社のピアリング解除を巡る問題がある[1]。Cogent Communications社とLevel 3 Communications社はピアリング契約を結び、トラフィックを無償で交換していた。しかし、2005年10月にLevel 3 Communications社がネットワーク規模と交換するトラフィック量が同等ではなくなったと判断し、Cogent Communications社とのピアリング契約を打ち切った事件があった。この事件により、インターネットの1社のみのISPをインターネットアクセスに利用しているエンドユーザーは、特定のサイトやサービスにアクセスできない状況が生じた。この事件によって、インターネットがネットワークの相互接続によって成立していることと、各事業者間の関係によってはピアリング契約は解除され、自由なアクセスが阻害されることが示された。
ピアリングとBGP
脚注
関連書籍
入門書・概説書・教養書などを参考になると思われる書籍を五十音毎に掲げる
- 戸根 勤[著] / 日経NETWORK[監修](2007年)『ネットワークはなぜつながるのか ー知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識(第二版)』(日経BP、ISBN 9784822283117)
関連項目
- ^ 「"ネットのもろさを露呈させた、大手通信事業者間の接続遮断"」CNET Japan、2005年10月7日。
- 1 ピアリングとは
- 2 ピアリングの概要
- 3 ピアリングの解除
- 4 外部リンク
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