パーセント記号 パーセント記号の概要

パーセント記号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/26 00:55 UTC 版)

主要な無次元量単位
1単位 指数
1 % 0.01 10−2
1 0.001 10−3
1 0.0001 10−4
1 ppm 0.000001 10−6
1 ppb 0.000000001 10−9
1 ppt 0.000000000001 10−12
1 ppq 0.000000000000001 10−15
% ‰ ‱

同じような記号にパーミル記号 (‰) もあり、この記号は千分率を表し、1000 分の 1 を意味する。また、ほとんど見かけることはないが、10000 分の 1 を意味するパーミリアド記号()も存在する。

由来

per cento

「p100」の用例。1339年。
「PCº」の用例。長い横棒は変形したCの一部。1425年。
「%」を正立させた記号の用例。1648年。

イタリア語の「per cento」(100あたり)に由来するとする説。過程が異なるバリエーションがあるが、以下では D.E.スミス による説明を中心にのべる。

古くは専用のパーセント記号はなく、「per cento」から、「per 100」「p 100」「p cento」などと書かれていた[1]

1425年ごろ、「PC」に「cento」の最終文字「o」を(序数標識「º」のように)小さな丸として添えた記号が現れた[2]

1650年ごろ、「Cº」の部分が変形し「%」を正立させたような記号になり[3]、さらに「P」が脱落した[4]

1925年ごろには、斜め線を使った形()が現代的とされた[5]

このほか、若干異なる次のような説明もある。

  • 「cento」の略記「c/o」に由来[6]
  • 「pc」の変形[6]

/100

「/100」を変形させ、「/1」を1本の線に略して位置をずらし「%」とした[6]

スペース

数字と%の記号の間にスペースを入れる流儀と入れない流儀がある[7]

スペースを入れる

国際単位系の規則では、数値と単位記号(°C、%を含めて)の間にスペースを入れると規定している[8] [9]。(ただし、唯一の例外として、角度の度分秒(° ’ ”)の場合は、スペースを入れない[10]。)
  • (財)日本適合性認定協会[11]

スペースを入れない


  1. ^ Smith 1898, p. 437
  2. ^ Smith 1898, pp. 439–440
  3. ^ Smith 1898, p. 441
  4. ^ Smith 1898, p. 440
  5. ^ Smith 1925, p. 250, Vol. 2 in Dover reprint of 1958, ISBN 0-486-20430-8
  6. ^ a b c 星田直彦『単位171の新知識 読んでわかる単位のしくみ』講談社ブルーバックス 2005年
  7. ^ スペース:割と度し難い? 世界標準のスペック英語、2017年5月25日
  8. ^ 訳・監修 独立行政法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター『国際文書第8版 (2006) 国際単位系 (SI) 日本語版』(PDF)、47頁https://web.archive.org/web/20191008102417/https://unit.aist.go.jp/nmij/library/units/si/R8/SI8J.pdf#page=482017年8月20日閲覧  「数学的記述において,国際的に認められている記号である%(パーセント)は数字の 0.01 を表す.したがって,%は無次元量を表すのに用いられる.数字と記号%の間には空白を挿入する.」 
  9. ^ 量の表し方 日置昭治、p. 70、ぶんせき、2011年2月 「パーセント(%;百分率)は単位(単位記号)ではないが,表現上は単位と同じように数値の後に 1 文字分の空白を挿入して,0.01を表す % を用いて表してもよいし,JIS K 0050:2005「化学分析方法通則」日本産業標準調査会経済産業省)では 0.001を表す ‰(“パーミル”;千分率)を用いて表してもよいとしている。なお,数値と % の間に空白を挿入することについては異論もなくはないが,SI 文書第 8 版で明示されたので従わなければならない。」 
  10. ^ 国際単位系 (SI) 国際文書第8版 2006年(日本語訳)、訳・監修 (独)産業技術総合研究所 計量標準総合センター 5.3.3 量の値の書式、p.45  「この原則における唯一の例外は,平面角を表す単位である度(degree),分(minute),及び秒(second)であり,それぞれの単位記号である°,′,及び″に対しては,数値と単位記号との間に空白を挿入しない.」
  11. ^ 単位や学名等の記載方法について JAB NL512:2015、p.3/9、 2015年10月1日、(財)日本適合性認定協会 「%は SI 単位ではないが、数字と記号%の間には空白を挿入する。」 
  12. ^ Quantities and units – Part 0: General principles”. International Organization for Standardization (1999年12月22日). 2007年1月5日閲覧。
  13. ^ The Chicago Manual of Style”. University of Chicago Press (2003年). 2007年1月5日閲覧。
  14. ^ Jazyková poradna ÚJČ AV ČR: FAQ”. Ústav pro jazyk český Akademie věd ČR (2002年). 2009年3月16日閲覧。


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