バイオハザード: ヴェンデッタ 登場人物

バイオハザード: ヴェンデッタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/14 12:01 UTC 版)

登場人物

※詳細は、バイオハザードシリーズの登場人物やリンク先の個別項目を参照。声優名は、英語[7]/DVD・Blu-ray版の日本語吹き替え版。

主人公

クリス・レッドフィールド(Chris Redfield)
声 - ケビン・ドーマン / 東地宏樹
モーションアクター - ルーベン・ラングダン
本作の主人公の1人で、対バイオテロ組織「BSAA」の北米支部隊長。41歳。
冒頭ではグレン・アリアスの潜入捜査中に行方不明となったBSAA隊員であるキャシー救出のため、メキシコ陸軍特殊部隊「GAFE」との共同作戦としてアリアスのアジトに潜入する。しかしキャシーは既にゾンビ化しており、救出に失敗。アリアスの思わぬ反撃により部隊は壊滅し、辛くも一人生き延びたクリスはアリアスへの復讐に燃える。
アリアスを追う過程でかつての同僚であるレベッカに再会、更に今回のテロで使用されているウィルスにプラーガに似た特性があったことからプラーガの事件に直に関わった体験があるレオンに協力を要請する。
使用銃器はコルトM4A1で、銃剣としてコンバットナイフM9M203 グレネードランチャーを装着。サイドアームとしてベレッタM93Rを三点バーストで使用。
本作ではプロレス等の格闘技を主体とした技を駆使しており、パワースラム飛行機投げフロント・ネックロックDDTヘッドロック巴投げといった技を披露している。
レオン・S・ケネディ(Leon S. Kennedy)
声 - マシュー・マーサー / 森川智之
モーションアクター - ジェイソン・ファント
本作の主人公の1人で、エージェント集団「DSO」の一員。37歳。
物語開始以前にDSOの任務として映画版では爆破テロ事件の捜査、小説版ではトールオークスのバイオハザードに関わっていた上院議員の逮捕にあたっていたが情報屋の裏切りによって任務は失敗、作戦に参加していたDSOエージェントがほぼ壊滅してしまう[注 1]
A-ウィルスがプラーガに似た特性を持っていたことからプラーガの事件を担当した経験からクリスとレベッカに見込まれ協力を要請されるが、前述の任務で多くの同僚を失ったことと終わりの見えない戦いに辟易したことで自暴自棄に陥り酒に溺れていた。
今作ではDSOの制式カスタムハンドガンであるセンチネルナイン[注 2]、およびデザートイーグルを使用。また、劇中ではドゥカティ社とのタイアップとしてバイクのXDiavelを乗りこなす。
ゲーム同様、今作でも皮肉混じりに発した「感動的、幻想的、素晴らしい」等を意味する「ファンタスティック(fantastic)」という用語を彼の意訳の代名詞である「泣けるぜ。」と訳されている。
本作ではフェイス・クラッシャーニースタンプ、水面蹴り、回転踵落としといった技を披露している。
レベッカ・チェンバース(Rebecca Chambers)
声 - エリン・カーヒル / 小清水亜美
本作の主人公の1人で、クリスやジル・バレンタインなどと同じく「S.T.A.R.S.」の元メンバー。34歳。現在は大学の教授で、BSAAアドバイザーを務めている。クリスとは4年前のフィロソフィー大学で会って以来の再会である。
頻発するA-ウィルスがらみの事件を受けワクチンの精製と研究を行っていたが、試作ワクチンが完成した直後にアリアスの襲撃を受けてしまい間一髪の所をかつての同僚であるクリスに救われる。
我を忘れて言い争うクリスとレオンを一喝し和解させる等芯の強い一面を見せるが、ある理由から後半はアリアスに拉致されてしまう。

バイオテロ対策部隊「BSAA」

D.C.
声 - アリフ・S・キンチェン / 藤井隼
モーションアクター・フェイスモデル - ダンテ・カーヴァー
BSAAの精鋭部隊チーム「シルバーダガー」の一員。元アメリカ軍特殊部隊。コンピューターハッキングの知識を有するゲームマニア。
常にクールな大卒のインテリだが、陸上競技での優勝経験や軍用型航空機の操縦士の資格を持っている。離婚歴があり子供もいる。別れた妻の話になると酷く落ち込む。
作中では主にオスプレイの操縦を担当し、クリスらをサポートした。
ダミアン(Damian)
声 - アーニー・パントジャ / 相沢まさき
BSAAの精鋭部隊チーム「シルバーダガー」の一員。ヒスパニック系で筋肉質な若者。趣味はハンティングで、カナダの山奥に狩猟小屋を持っている。
D.C.とはアメリカ軍時代からの付き合い。立派な体格に似合わず皮肉屋で神経質。"戦っている以外の自分"が想像できない、生まれつきの兵士。
ニューヨークのバイオテロでは、ウィルス散布用の擬装タンクローリーの破壊に貢献するも、護衛として配備されていたケルベロスに首を噛み千切られ[注 3]、シルバーダガー唯一の戦死者となってしまった。
ナディア(Nadia)
声 - カリ・ウォールグレン / 戸松遥
BSAAの精鋭部隊チーム「シルバーダガー」の一員。ドイツ系アメリカ人で狙撃の名手。元ロサンゼルス市警のSWAT隊員。
世界各地で起こるB.O.W関連の事件を見て義憤にかられ、BSAAに志願した。同性愛者であり、パートナーと共同購入した一軒家がサンフランシスコにある。
アリアスのアジト屋上の決戦にD.Cの操縦するオスプレイで駆け付け、アメリカ軍より提供されたレールガンで怪物化したアリアスの半身となっていたディエゴの頭部を吹き飛ばした。その後、逆上したアリアスにより胴体を爪で貫かれてしまうが、致命傷には至らず一命をとりとめた。
キャシー・ホワイト(Cathy White)
声 - カレン・ストラスマン / 川﨑芽衣子
BSAAの潜入工作員で、A-GUA社に潜入捜査を行っていた。ザックという息子を持つ[注 4]
潜入が失敗した際に、息子と共にアリアスによってゾンビ化させられた。その後、アリアスのアジトに突入してきたクリス達に襲い掛かったが、ヘリコプターの掃射攻撃により死亡した。

A-GUA社

グレン・アリアス(Glenn Arias)
声 - ジョン・デミータ / 桐本拓哉
本作のメインヴィラン。元CIAにして国際指名手配中の武器商人。現役時代に築いた膨大なコネクションを利用し、顧客の望むありとあらゆる商品を提供するとされる。B.O.W.も扱っており、中にはロス・イルミナドス教団、トライセル、ネオアンブレラ等ゲーム作品に登場した組織の物も含まれる。某国と武器の裏取引を行っていたが取引の縺れから命を狙われ、自らの結婚式の最中に爆撃を受けて参列していた友人や家族、結婚したばかりの妻サラを失う[3]。この事件をきっかけに復讐鬼と化し、新型ウイルスを使ったバイオ・テロを目論む。元々は理論派で冷静沈着な実業家であったが、爆撃以降は常軌を逸した振る舞いを見せるようになった。表向きは飲料水の製造に限らず幅広い展開を行っている「アグア社」の設立者。
使用銃器はグロック18C。近接格闘の達人で、重武装したうえでボディアーマーを身に付けたクリスを圧倒するほどの実力を持つ。
アグア本社の屋上にてクリスと激しい死闘の末、高所から落下し致命傷を負う。しかし直後に歩み寄ってきたディエゴに力の解放を命じて自らを取り込ませ、クリーチャーへと変貌する。
マリア・ゴメス(Maria Gomez)
声 - クリスティーナ・ヴァレンズエラ / 大原さやか
アリアスの側近。右目はアリアスの結婚式の爆撃で失っており[3]、前髪で隠している。主に敵地への潜入、破壊工作を担当し、格闘術としてムエタイを使いこなす。爆撃前の過去の写真では、父ディエゴと共に穏やかな笑みを浮かべる女性であったが、肉体改造を受けた現在は人間的な感情は薄れ、命令を忠実に遂行する機械のような性格へと変貌してしまった。唯一父親のディエゴに対しては僅かに感情を見せる。
作中にて倒されること無く生き残っていたようであり、ディエゴが着けていた仮面に歩み寄っている。
ディエゴ・ゴメス(Diego Gomez)
声 - フレッド・タタショア / 大友龍三郎
アリアスのボディガード。アリアスの古い友人で、アリアスの結婚式で爆撃を受けて瀕死の状態になり、アリアスの手によってウィルス投与[注 5]と肉体改造を施され復活する[3]。爆撃の後遺症で声が出ない[3]。4メートル近い筋骨隆々の巨体の各部に装甲をボルトで装着し、携行できるように改造したM134ミニガンを軽々と取り扱う怪力を持つ。醜く変形した顔を隠すため特殊マスクを常にかぶっている。
小説版では、かつてメキシコの麻薬組織の幹部であったが、内部抗争で命を狙われた際に当時任務で潜入していたアリアスに命を救われた過去が明かされた。その後足を洗うと共にアリアスに忠義を尽くすようになり、結婚式での爆撃の際は身を挺してアリアスを庇い瀕死の重傷を負った。
サラ・アリアス(Sarah Arias)
声 - なし
グレン・アリアスの妻。結婚式の最中に爆撃を受け死亡した。レベッカと瓜二つの容姿をしている。

その他

アーロン(Aaron)
声 - ジェイソン・ファント / 小林親弘
ポストドクターの男性。レベッカの仕事仲間。レベッカに好意を抱いているが、マイペースな彼女に振り回され気味である。
大学内においてマリアに襲撃され死亡。後にA-ウィルス感染によりゾンビ化し、レベッカに襲い掛かったものの消火器で頭を潰されて完全に死亡した。
パトリシオ(Patricio)
声 - アレクサンダー・ポーリンズキー / 白鳥哲
麻薬密売人あがりの情報屋。スペインに妻と娘がいる。金に汚くレオンの仲間の情報を敵に売り、結果として多くの犠牲者を出したためレオンに憎悪されている。
かつては外部との折衝役としてロス・イルミナドス教団に所属していた過去を持つがその性格から組織にも信用されておらず、末端の構成員としてプラーガも投与されていなかった。
ロス・イルミナドス教団残党がアリアスと接触したことを受け、かつてのコネを使い情報収集を行っていたがアリアスのテロに関する重要な情報を知りすぎてしまったために逆に命を狙われるようになり、かつて裏切ったレオンに家族の保護を求めて泣きついてきた。直後に追って来たアリアスの私兵部隊に銃撃されて致命傷を負い、なおも家族を案じながらアリアスの情報が入った端末を託して死亡した。
レオンに小者と称されるほどに救いようのない人物ではあるが、家族に対する愛情だけは本物であり彼の家族の存在が今作においてレオンが奮起するきっかけとなった。

注釈

  1. ^ ノベライズ版ではレオンを含むDSO職員15人中12人が死亡。映画版では現地SWATにも多大な被害を出したことがレオンの口から語られるのみ。
  2. ^ 『6』の時点で完成していたが、レオンが受領する前にトールオークスでのバイオハザードが発生してしまったため『6』では登場しなかった。
  3. ^ ノベライズ版ではマリアに頭部を狙撃され死亡。
  4. ^ ノベライズ版では2人の息子を持つ。
  5. ^ ノベライズ版において、t-ウィルスとA-ウィルスの混合型を用いた改造を施したとされる。
  6. ^ さらにノベライズ版では体長が3メートルほどにまで大型化している。
  7. ^ 実際には発症を完全にコントロールできず、作中では五大湖周辺を中心に全米各地で発症者による被害が頻発している。
  8. ^ ノベライズ版では、この時に容疑者の上院議員も死亡している。トールオークスのバイオテロにはシモンズをはじめ、多数の政府関係者が関わっていたとされ、DSOの捜査によって詳細が明るみに出ることを恐れた何者かが口封じの為にエアーを抹殺したとされる。

出典

  1. ^ キネマ旬報』2018年3月下旬 映画業界決算特別号 p.51。
  2. ^ あべくん (2016年12月15日). “『バイオハザード:ヴェンデッタ』2017年5月27日にフルCG長編アニメ映画として公開。ストーリーの詳細も”. 電撃オンライン (KADOKAWA Game Linkage). https://dengekionline.com/elem/000/001/432/1432935/ 2021年4月21日閲覧。 
  3. ^ a b c d e f g 劇場版パンフレットより。
  4. ^ “『バイオハザード:ヴェンデッタ』公開記念! 血と硝煙のアクションを描く脚本家・深見 真さんインタビュー”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2017年5月24日). https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1495517363 2021年4月21日閲覧。 
  5. ^ ばしを (2017年4月26日). “『バイオハザード:ヴェンデッタ』清水崇エグゼクティブ・プロデューサーらが登壇した完成披露試写会を開催”. ファミ通.com (KADOKAWA Game Linkage). https://www.famitsu.com/news/201704/26131891.html 2021年4月21日閲覧。 
  6. ^ 山崎伸子 (2017年5月27日). “『バイオハザード:ヴェンデッタ』清水崇Pと監修・小林裕幸が語るホラー描写”. MOVIE WALKER PRESS (MOVIE WALKER). https://moviewalker.jp/news/article/110275/ 2021年4月21日閲覧。 
  7. ^ "Resident Evil: Vendetta" IMDb作品ページ”. インターネット・ムービー・データベース (2017年5月27日(土)). 2017年6月9日閲覧。
  8. ^ スマスロ バイオハザード:ヴェンデッタ機種情報”. 777パチガブ (2023年7月24日). 2023年7月25日閲覧。





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「バイオハザード: ヴェンデッタ」の関連用語

バイオハザード: ヴェンデッタのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



バイオハザード: ヴェンデッタのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのバイオハザード: ヴェンデッタ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS