ハーリング 競技の概要

ハーリング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/13 07:15 UTC 版)

競技の概要

競技は2チームに分かれて互いにゴール、得点を競う形式で行われる。1チームの選手数は15名で、概念的にはゴールキーパー1名、ディフェンダー6名、ミッドフィルダー2名、フォワード6名に分かれる。1試合は70分、中間にインターバルが入り前半と後半に分かれる。競技のフィールドの大きさは、長さ140 m(154ヤード)、幅は80 mから90 mの間であり、サッカーラグビーのフィールドよりもかなり大きい。

ゴールはフィールドの両サイドにあり、ラグビーのようにHの形をしているが、クロスバーの下側にはサッカーのゴール同様にネットが張られている。2本のゴールポストの間隔は6.37 m(7ヤード)、地面からクロスバーまでの高さは2.12 m(7フィート)である。

得点は相手方のゴールポスト(ゴールの垂直部分)の間にボール(シリター、sliotarないしslioter)を放つことによって与えられ、クロスバー(ゴールの水平部分)の上部であっても下部であっても良い。ボールが上部を通過した場合には1点、これに対し下部を通過すると3点が与えられる。

スティックとボール

ハーリング用のスティック(ハーリー、hurleyないしhurly。またはカモーン、caman)は元来はトネリコの根を加工して作られ、長さは97 cm以下(25インチから38インチ)で手で持つ部分と反対側の表面は平らになっている。ボールは皮製で直径は65 mm(2.55インチ)である。スティックでボールをクリーンに打撃すると、ボールの最高速度は時速150 km(93 mph)、飛距離は80 m に達する。

試合中、選手は敵ゴールを目指すとともに自ゴールを守備する。 ボールが地上にある場合にはスティックを使用してボールを打つか、持ち上げるなりしてから再び打撃するか選手の手で掴みとる必要がある。ボールを掴み取った選手は、4歩歩く間若しくは4秒間のうちいずれか短い時間内しか投げたり手で持って運ぶことは許されていないが、スティック、手でボールを打ち又は足で蹴ることはできる。

選手はスティック先端部の平らな表面部(bas)の上にボールを乗せて運ぶことは出来るが、これには高い技術が要求される。選手に対しタックルをすることは許されるが、スティックでもって打撃を加えることは認められていない。アクシデントで選手にスティックなどが当たることがあるので、頭部を保護するヘルメットの着用が推奨されているが、着用の義務付けはない。

選手にはボールをコントロールする技術とスピードが求められる。




「ハーリング」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハーリング」の関連用語

ハーリングのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハーリングのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハーリング (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS