ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム 登場人物

ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/05 08:24 UTC 版)

登場人物

本編ではファーストネームかラストネームのみ、または氏名不詳であるが、『MJ』連載中の扉絵でフルネームが判明している人物が多い(ただし英文表記)[1]。一部のカタカナ表記はのちに『データガンダム』で判明している[2]

声の出演は『GジェネF』による。

モノトーン・マウス社

ダリー・ニエル・ガンズ (Darynirl Guns[1])
声:草尾毅
モノトーン・マウス社の作業員。本人以外にはフルネームを「ダリエル・ガンズ」と呼ばれる。「馬鹿」がつくほどのガンダム好きで、ジャンクパーツからDガンダムを作ってしまうほど。
成り行きからカラードとの戦闘に巻き込まれ、Dガンダムを駆って戦うことになる。作中、出撃中にチェリィ達の危機を感知するなど、ニュータイプの素養を覗かせる。また機体のコクピットをビームサーベルで貫かれるが、コクピット内でビームを避けるという荒業を使って無傷で生存している(あまつさえ、大穴の開いたコクピットでそのまま戦闘を行っている)。
気性は荒いが好戦的な性格ではなく、Dガンダムがカラードに鹵獲された際はコックピットを覗きに来たアニーのパイロットスーツを奪い取り、艦長室に忍び込んでイリアと講和を行っている。この時の「言いたいことはたくさんあるが、その前にまず友達になろう」という言葉から、イリアに好感を持たれた。
戦後はチェリィと結ばれ、サムソンとダニエラの双子を儲け、アラハスとカラード両方のパイロットと親交を深めている様子が、エピローグにて語られている。
なお、『SDガンダムGジェネレーションアドバンス』では、ジュドーによって語られるジャンク屋の一人として名前のみ登場している。
チェリィ・チノ・ローゼス (Cherychino Roses[1])
モノトーン・マウス社の作業員。ダリーの相棒。父の形見である輸送艦「モトリー」に搭乗。アラハス轟沈に伴い宇宙空間に叩き出されるが、アインからその通信を聞いたダリーがジェダとの戦闘を中断し、ジェダの回線(ジオン回線)を通じて、敵味方総動員で捜索され、救出された。戦後はダリーと結婚し、サムソンとダニエラの双子を儲ける。
アイン・グレイフィールド (Ayn Gleyfield[1])
モノトーン・マウス社の作業員。ダリーの友人。アラハス轟沈の際には何とか脱出しており、戦いを続けるダリーに叱咤の通信を送っている。

地球連邦軍(アラハス隊)

アルバ・ダグルト (Alba Dagurto)[注 4]
アラハス隊技師。
アンティケ・ブリュワール (Anthieke Bulluwarl)[注 5]
アラハス隊のMSパイロットで、ジムIIに搭乗。ドーシーとは恋人同士で、ヘルメットや搭乗MSに「(ハートマーク)Dothie」と書き込んでいる。
イベラ・ツギム (Iyberha Zuggimm)[注 4]
ブリッジ・オペレーター。ミカヨとは双子。
ウィントン・マルサリス (Winton Malsaris)[注 5]
アラハス隊のMSパイロットで、ジムIIに搭乗。カラードのMS隊との最初の戦闘で撃破されるが、無事に脱出している[1]。作中に顔は出てこない。
オッド・フェルド[注 6] (Odd Feld[1])
アラハス艦長で、階級は少佐[3]。クルーからは「おやかた」と呼ばれている。豪放磊落な性格だが、アニーの件を調べているなど、細心な一面もある。ダリーたちには割と好意的。
サイド・フューエル (Syde Fuell)[注 4]
アラハス隊チーフメカニック。
スティア・フレドリアツキ (Stya Fredriazzuki)[注 5]
アラハスのブリッジクルー。艦長の補佐役。
タケシ・カザキ (Takeshi Kazaki)[注 7]
アラハス隊のMSパイロットで、階級は中尉。ジェガン改に搭乗。やや堅物な性格。
ドーシー・ビワイド (Dothie Bewide)[注 5]
アラハス隊クルー兼女性パイロットで、GDキャノンに搭乗。アンティケとは恋人同士。
マキ・イトウ (Maki Itou)[注 5]
ブリッジ・オペレーター。のちにアインと結婚する。
ミカヨ・ツギム (Mycajho Zuggimm)[注 5]
ブリッジ・オペレーター。イベラとは双子。

カラード

アルヴェニシカ・キースト (Alvenicica Kyethte[1])
声:こおろぎさとみ
愛称はアニー。アラハスを襲撃した際に"ガンダム"と遭遇。そのパイロットであるダリーを執拗に追い回す。ズサ・カスタムズサ・ダインに搭乗する。
故郷と家族をティターンズのコロニーへの毒ガス注入で失った過去があり、そこから反連邦のテロリストとなった経緯がある。
好戦的で気性が荒く、ウェイトレスとして侵入していたレストランにダリーが来た際は「ガンダム」という言葉を聞いて暗殺を試みるも、失敗している。
同時期に始まったカラードの襲撃に合流するも、ズサに向けられたDガンダムの有線式爆薬の爆発に巻き込まれ、ダリーに救助されアラハスのメディカルルームに収監された。
連邦のMSを奪って脱出するも、行き違いから袂を分かつこととなったダリーと交戦するも、そのダリーがジェダに墜とされ、レウルーラに鹵獲された際には、ダリーの容態を確認するためにDガンダムのコクピットを確認する。その際にダリーにスーツを奪われ、騒動を報告するために上がったブリッジでイリアからダリーの思惑を聞かされ、そのままブリッジから成り行きを見守った。エピローグは、彼女が読者へ手を振る姿で終わっている。
エルザ・フォスタ[2] (Elza Fosta[1])
カラードの女性メンバー。本編未登場(連載中の扉絵のみ[1])。
エルデスコ・バイエ[注 8]
カラードのリーダー。やや穏健派。ザクIII後期型に搭乗する。
のちにネオ・ジオンがコロニー落としを行うと知ると、それを阻止するためにアラハス隊と共闘する。基本的にダリーとは意見が合わないが、それ以上にコロニー落としで出るであろう犠牲を許すことはできないようで、チェリイの一言でダリーと一緒に出撃している。
ディーマッド (D' mad[1])
MSパイロット。カラードの主戦派。ゆえに袂を分かったエルデスコと戦う。ガザWに搭乗。
のちにネオ・ジオンに合流する。
ナック・ラジャン[注 9] (Nack Rajhan[1])
カラード参謀。
フォニオ・ラジャン・アシーク[注 8] (Phonio Rajhan Ashik[1])
カラードの女性メンバー。アニーがノーマルスーツを着るのを手伝う。
フォムン・ロフト[注 8] (Fomn Rofte[1])
ブリッジ・オペレーター。
ヤン・クリーク[注 8] (Yhan Kreik[1])
ブリッジ・オペレーター。

ネオ・ジオン

以下の人物はリンク先を参照。

ジェダ・ジェスカリオト[注 10] (Jeda Jeskarote[1])
イリアの副官で、階級は中尉。粗野で好戦的な青年で、上官イリアが冷や汗をかくほどの過激な策を提案することもある。単身レウルーラに向かうダリーを撃墜するも、実は生きていたダリーと再度対峙。そんな中でアインのダリー宛の通信を傍受したため、交戦中でありながらコックピットから出てまでこれを伝達。そのままダリーが乗機に乗り込み、回線を通じてチェリー捜索を周知したため、戦闘は終了したうえ敵味方総動員でチェリーを探すこととなった。エピローグにて、戦後もダリーとの交流がある模様。ヤクト・ドーガに搭乗。
シン・ワタナベ[注 10]
ワタナベ研究所の被験者の少女。タウとは双子の間柄で、ニュータイプ。ファンネルだけではなく、サイコミュで制御するオートマトンを使う。ダリーの攻撃を掠った乗機のサイコミュの安全装置が破損したことで、宙域に漂う残留思念を拾い続ける状態となるが、チェリーとリンクした事で彼女の想いをダリーへ届け、停戦へと導いた。上記の暴走から死亡したと思われたが、実際は悪酔いのような状態になっただけで、生き永らえている。
シンシア・ハース[注 10] (Sinthia Haas[1])
ワタナベ研究所の女性職員。シン、タウのデータ収集をおこなう。
タウ・ワタナベ[注 10]
ワタナベ研究所の被験者の少年。シンと同じくニュータイプ。ミドルモビルスーツに乗り、戦闘時には犬のように吠える。サイコミュの暴走で沈黙したシンを死亡したと勘違いしてしまい、戦闘意欲を失ってしまうも、生き延びている。

注釈

  1. ^ 連載版ACT.4までは「朝霧鉄矢」名義。
  2. ^ 単行本195頁より。
  3. ^ 復刊単行本163頁、作者コメントより。
  4. ^ a b c 本編では氏名不詳。連載中の扉絵でフルネームが判明している(英文表記のみ[1]。カタカナ表記は便宜上のもの)。
  5. ^ a b c d e f 本編ではファーストネームのみ。連載中の扉絵でフルネームが判明している(英文表記のみ[1]。カタカナ表記は便宜上のもの)。
  6. ^ 本編では氏名不詳。フルネーム(カタカナ表記)は『データガンダム』より[3]
  7. ^ 本編ではラストネームのみ。連載中の扉絵でフルネームが判明している(英文表記のみ[1]。カタカナ表記は便宜上のもの)。
  8. ^ a b c d 本編では氏名不詳。フルネーム(カタカナ表記)は『データガンダム』より[2]
  9. ^ 本編ではラストネームのみ。フルネーム(カタカナ表記)は『データガンダム』より[2]
  10. ^ a b c d 本編ではファーストネームのみ。フルネーム(カタカナ表記)は『データガンダム』より[2]
  11. ^ 当初の型式番号は "MWS19051G" とハイフンがなかった[6]
  12. ^ 「装甲はすべてガンダリウム・コンポジットに交換され」たとする資料もあるが[12]、引用元では頭に「前面」が付く[15]
  13. ^ スペック表にビーム・ライフルとバスター・ショットを併記する資料もある[18]
  14. ^ 『EBアクシズ戦争編』では "GRD-X2" と誤記されており[22]、これが『GジェネF』およびその攻略本でも踏襲されている。
  15. ^ 『GジェネF』およびその攻略本では "GRD-X1" と誤記されている。
  16. ^ ハイパスは、もともと『ΖΖ』で没となったMSの名称であり、連邦軍次期主力MSとアクシズ系MSの2種類がデザインされている[27]
  17. ^ なお、この設定のもとになった「ギラ・ドーガの前段階の機体」という記述は『EBアクシズ戦争編』によるが、ガザBの解説として記載されている。ただし、同資料のグザの解説には「作業用MSであった可変MS」と明らかにガザBのものが記されている[22]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 「ACT.2 変則攻撃」扉絵『MJ』1988年8月号、バンダイ。
  2. ^ a b c d e 岡崎昭行『データガンダム キャラクター列伝[宇宙世紀編II]』角川書店、2010年6月、147頁。
  3. ^ a b 岡崎昭行『データガンダム キャラクター列伝[宇宙世紀編II]』角川書店、2010年6月、73頁。
  4. ^ a b c d e MJ04 1989, p. 43, 「MS90'S」.
  5. ^ a b c d EBアクシズ戦争編 1989, p. 117.
  6. ^ a b c MJ08 1988, p. 35, 「MS90'S」.
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa MJ02 1989, p. 43, 「MS90'S」.
  8. ^ a b c d e f 新MS大全集 1989, p. 114.
  9. ^ a b EBアクシズ戦争編 1989, p. 18.
  10. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r EBアクシズ戦争編 1989, p. 50-51.
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r MJ09 1988, p. 43, 「MS90'S」.
  12. ^ a b c d MS大全集2013 2012, p. 299.
  13. ^ a b c d e f EBアクシズ戦争編 1989, p. 112-113.
  14. ^ a b EBアクシズ戦争編 1989, p. 40-41.
  15. ^ a b c d e f g EBアクシズ戦争編 1989, p. 114-115.
  16. ^ a b c 新MS大全集 1989, p. 115.
  17. ^ a b c MS大全集2013 2012, p. 66.
  18. ^ a b c d HJ付録MS大図鑑3 2019, p. 38-39.
  19. ^ a b c d EBアクシズ戦争編 1989, p. 116.
  20. ^ a b EBアクシズ戦争編 1989, p. 118.
  21. ^ a b GジェネF MSコレクション 2000, p. 158.
  22. ^ a b c d EBアクシズ戦争編 1989, p. 123.
  23. ^ a b c d GジェネF MSコレクション 2000, p. 183.
  24. ^ a b c MJ03 1989, p. 43, 「MS90'S」.
  25. ^ EBアクシズ戦争編 1989, p. 122.
  26. ^ a b c GジェネF MSコレクション 2000, p. 187.
  27. ^ MS大全集 1988, p. 101.
  28. ^ a b MJ12 1988, p. 43, 「MS90'S」.
  29. ^ GジェネF MSコレクション 2000, p. 186.






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