ダイクマ 概要

ダイクマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/20 00:01 UTC 版)

概要

合併直前の本社は、ヤマダ電機(現:ヤマダホールディングス)と同じ群馬県高崎市にあった。かつては神奈川県平塚市にあったが、空ビルになったのち解体され、跡地はサンドラッグ平塚夕陽ケ丘店となった。

秦野市で呉服店として創業。1968年「大工の熊五郎」として現在で言うところのホームセンター事業へ業態転換。1978年イトーヨーカ堂と資本提携し、同社の子会社となったことをきっかけに商号を「大工の熊五郎」から「ダイクマ」へ変更し、総合ディスカウントストア事業へ業態転換した。

1990年代以降デフレーションの時代を迎え、同業のアイワールドロヂャースダイエーの展開するトポスDマートオーケードン・キホーテOlympicなどとの激しい競合にさらされた。その結果経営不振となり、2002年5月にアイワイグループ再編の一環として総合家電量販店チェーンのヤマダ電機に売却された[2]

ヤマダ電機への売却後、平塚・横浜・いずみ中央・磯子・茅ケ崎・渋沢・厚木・久里浜の8店舗がダイクマとして営業を続け、その他のダイクマはヤマダ電機テックランドに転換された。しかし、家電量販店の形態(テックランド)ではディスカウントストアと比較して品揃えが悪く、売り上げが伸び悩んだ。その後、建物内でダイクマとヤマダ電機が同居する形で電気製品以外の製品も取り扱う新業態として「Newダイクマ」に名称を変更し、持ち直した。このことから、ダイクマ出店地域外の一部のヤマダ電機店舗(宮崎・日向店や富山・魚津店、奈良・奈良本店)においても、店内にダイクマを併設し、実験店としていた時期があった(現在は、ダイクマの名称は使用しておらず、ヤマダデンキの生活雑貨取扱店舗として扱われている)。当時の店内はドン・キホーテを意識したと思われるPOPや圧縮陳列が目立ち、営業時間が深夜までの店舗も存在した。また、「Newダイクマ」の名称は看板のみで、店内では再び「ダイクマ」の名称を使うようになっていった。

ヤマダ電機のポイントカード(ヤマダポイントカード・ヤマダLABIカード)も使用可能となっている。Newダイクマ発足当時はダイクマオリジナルのポイントカードも存在したが、現在は中止しヤマダ電機のポイントカードと共通化されており、ロゴは「YAMADA New D ダイクマ」とLABI各店やテックランドと異なるデザインカードを使用していた。

電化製品を買って貯まったポイントが食料品等で消費されることになる。食料品と電化製品を比較すると食料品の方が原価率が低いため、ポイントによる損失が少なくなり、ダイクマの存在はヤマダ電機にとっても比較的プラスに働いている。

2010年9月1日付で関西ヤマダ電機・東海テックランド・中四国テックランド・テックサイトを吸収合併している[3]

2013年5月31日付けでサトームセンとともに親会社のヤマダ電機へ吸収合併された際に、「ダイクマ」の店名は継続使用される[4]こととなったが、2014年冬~2015年にかけて行われたヤマダ電機の全店改装の際に、「ダイクマ」「Newダイクマ」の記載がある店舗看板は原則撤去されており、現在は事実上ヤマダデンキの生活雑貨取扱店と同様の扱いとなっている。 なお、テックランドで自転車の取り扱いをしているのは旧ダイクマ店のみである。ただし府中店など、建て替えをした一部店舗では取り扱いをしていない。


  1. ^ 官報』第6052号30ページ「効力発生日変更公告」
  2. ^ “イトーヨーカ堂が子会社ダイクマの保有株を(株)ヤマダ電機と、野村プリンシパル・ファイナンスの共同出資会社に売却を決める” タイハン特報 (大量販売新聞社). (2002年5月6日)
  3. ^ ヤマダ電機月次IR情報(2010年9月) (PDF)
  4. ^ “「サトームセン」が完全消滅 ヤマダが管理会社を吸収”. SankeiBiz. (2013年4月25日). https://web.archive.org/web/20130428011006/http://www.sankeibiz.jp/business/news/130425/bsb1304251336000-n1.htm 2013年4月25日閲覧。 
  5. ^ “立川タクロスにヤマダ電機新業態「LABI LIFE SELECT」11月18日開業-旧第一デパート跡地”. 都市商業研究所. (2016年11月18日). http://toshoken.com/news/7929 2017年4月23日閲覧。 
  6. ^ a b c “ヤマダ電機(ダイクマ)跡地 ロピアが泉区初出店 11月下旬オープンへ”. タウンニュース 泉区 (タウンニュース社). (2012年11月8日)






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