タフテ・バヒーの仏教遺跡群とサハリ・バハロールの近隣都市遺跡群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 14:28 UTC 版)
登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
- (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
観光
タフテ・バヒーの遺跡へは、ペシャーワルからバスで2時間である[4]。2001年の観光客数は約27,000人であった[13]。
ただし、日本の外務省は、タフテ・バヒーのあるマルダン郡について、「退避勧告」を発出している(2017年6月時点)[22]。
参考文献
- ICOMOS (1980), Advisory Body Evaluation (ICOMOS) / Évaluation de l'organisation consultative (ICOMOS)
- 石井昭; 中川武; 渡辺勝彦 『世界遺産を旅する(8) インド・南アジア』 近畿日本ツーリスト、1998年。ISBN 4-87638-627-7。
- 世界遺産検定事務局 『すべてがわかる世界遺産大事典〈上〉』 マイナビ出版、2016年。ISBN 978-4-8399-5811-4。(世界遺産アカデミー監修)
- 樋口隆康 『ガンダーラの美神と仏たち その源流と本質』 日本放送協会〈NHKブックス〉、1986年。ISBN 4-14-003028-3。
- アルフレッド・フーシェ、前田龍彦・前田寿彦訳 『ガンダーラ考古游記』 同朋舎出版、1988年。ISBN 4-8104-0665-2。
- 古田陽久; 古田真美 『世界遺産事典 - 2017改訂版』 シンクタンクせとうち総合研究機構、2016年。ISBN 978-4-86200-205-1。
- ユネスコ世界遺産センター(監修) 『ユネスコ世界遺産(5) インド亜大陸』 講談社、1997年。ISBN 4-06-254705-8。
注釈
- ^ 世界遺産センター公式サイトの説明で、タフテ・バヒーが約33 ha、サハリ・バハロールが9.7 haとされているので、その2つの数値を単純に加算した。
- ^ 表記はアルフレッド・フーシェ 1988による。樋口 1986は「タフティ・バーイ」。他の表記ゆれは#登録名を参照。
- ^ ICOMOS 1980では英訳が Spring Throne となる一方、フランス語訳は trône du printemps となっていた。フランス語の printemps は「春」を意味する一方、英語の Spring と違い、「泉」や「源泉」の意味はない。ゆえにこれを直訳すると「春の玉座」となり、実際、日本語文献には世界遺産センター(監修) 1997や古田 & 古田 2016のように、「春の玉座」と訳している文献もある。しかし、世界遺産センター公式サイトでは英訳が Throne of Origins と変更され、フランス語訳も trône de la source と修正されており、いずれも「春」とは訳せなくなっている(サイト閲覧日は2017年6月28日)。
- ^ 表記は石井, 中川 & 渡辺 1998による。樋口 1986は「サフリー・バフロール」、アルフレッド・フーシェ 1988は「サフリ・バフロール」。他の表記ゆれは#登録名を参照。
出典
- ^ a b c Buddhist Ruins of Takht-i-Bahi and Neighbouring City Remains at Sahr-i-Bahlol(ユネスコ世界遺産センター、2017年6月28日閲覧)
- ^ ICOMOS 1980, p. 1
- ^ a b c d 世界遺産検定事務局 2016, p. 229
- ^ a b c d e 石井, 中川 & 渡辺 1998, pp. 118–119
- ^ ユネスコ世界遺産センター(監修) 1997, pp. 10, 12
- ^ a b c ユネスコ世界遺産センター(監修) 1997, pp. 12–13
- ^ a b c d ユネスコ世界遺産センター(監修) 1997, p. 12
- ^ a b 「タフティ・バイ」『ブリタニカ国際大百科事典・小項目電子辞書版』2015年
- ^ 樋口 1986, pp. 68–69
- ^ アルフレッド・フーシェ 1988, pp. 127–128
- ^ ユネスコ世界遺産センター(監修) 1997, p. 13
- ^ 樋口 1986, p. 69
- ^ a b State of Conservation(ユネスコ世界遺産センター、2017年6月29日閲覧)
- ^ ICOMOS 1980
- ^ 日本ユネスコ協会連盟『世界遺産年報2017』講談社
- ^ ユネスコ世界遺産センター(監修) 1997, p. 10
- ^ 古田 & 古田, p. 77
- ^ 『なるほど知図帳・世界2017』昭文社、2017年、p.145
- ^ 「[世界遺産]パキスタン」『ブリタニカ国際大百科事典・小項目電子辞書版』2015年
- ^ 日高健一郎監修『世界遺産百科』柊風舎、2014年、p.110
- ^ Buddhist Ruins of Takht-i-Bahi and Neighbouring City Remains at Sahr-i-Bahlol(ユネスコ世界遺産センター、2017年6月28日閲覧)より、翻訳の上で引用。
- ^ パキスタンについての海外安全情報(危険情報)の発出(2016年9月1日発出、2017年6月29日時点有効)
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