ソラノ郡 (カリフォルニア州) ソラノ郡 (カリフォルニア州)の概要

ソラノ郡 (カリフォルニア州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/19 08:52 UTC 版)

カリフォルニア州ソラノ郡
郡のカリフォルニア州内の位置
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1850年
郡庁所在地 フェアフィールド
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

2,349 km2 (907 mi2)
2,147 km2 (829 mi2)
199 km2 (77 mi2), 8.55
人口
 - (2020年)
 - 密度

453,491人
ウェブサイト www.co.solano.ca.us
フェアフィールド中心街にあるソラノ郡郡庁舎

歴史

ソラノ郡はカリフォルニア州が州に昇格した1850年に創設された郡の1つである。州になる前はベニシア郡と呼ばれていた。

マリアーノ・ヴァレーホ将軍の要請により、この地域に住みヴァレーホの親しい同盟者だったススン族インディアンのソラノ酋長からその郡名が名づけられた。当時ソラノ酋長は部族を率いてペタルーマ川とサクラメント川の間に住んでいた。ソラノ酋長は「勇敢なあるいは激しい手」を意味する「セムイェト」とも呼ばれていた。カトリック教会の伝道所で洗礼を受けたときに、スペインフランシスコ会宣教師フランシス・ソラヌス神父に因んでスペイン名のフランシスコ・ソラノという名前を与えられた。「ソラノ」は北スペインの特にナバラ、サラゴザ、ラ・リオハではよくある姓である。

地理

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は907平方マイル (2,348 km2)であり、このうち陸地は829平方マイル (2,148 km2)、水域は77平方マイル (201 km2)で水域率は8.55%である。

フェアフィールドの直ぐ東にトラヴィス空軍基地英語版(SUU)があり、カリフォルニア大学デービス校の南キャンパスの一部が郡内にある。

隣接する郡

国立自然保護地域

  • サンパブロ湾国立野生生物保護区(部分)

都市

国勢調査指定地域

  • ベヒア
  • バーズランディング
  • バックタウン
  • コリンズビル
  • コーデリア
  • エルミラ
  • グリーンバレー
  • メインプレーリー
  • スカンディア[3]

環境問題

絶滅危惧種

ソラノ郡には多くの希少種や絶滅危惧種が生息している。例えば甲虫類のデルタグリーン・オサムシ(Elaphrus viridis)、野草で通称コントラコスタ・ゴールドフィールズのラステニア・コンジュゲンス(Lasthenia conjugens)、および一年草のレジェネレ・リモザ(Legenere limosa)通称「偽りのビーナスの鏡」、などである。

郡内にはヘイスティングス鉱山やセントジョンズ鉱山など幾つかの休止している辰砂鉱山がある[4]。これら鉱山は20世紀の前半には採鉱が行われていたが、現在進行中の環境モニタリングの対象になっている。

交通

主要高規格道路

サザン・パシフィック鉄道のベニシア駅舎、1897年の建設を改修
  • 州間高速道路80号線
  • 州間高速道路505号線
  • 州間高速道路680号線
  • 州間高速道路780号線
  • カリフォルニア州道12号線
  • カリフォルニア州道29号線
  • カリフォルニア州道37号線
  • カリフォルニア州道84号線
  • カリフォルニア州道113号線

公共交通

ソラノ郡には幾つかの公共交通運営機関がある。

  • ヴァレーホ交通、サンフランシスコへのベイリンク・フェリーも運航している
  • フェアフィールド・ススン交通
  • ベニシア・ブリーズ
  • バカビル・シティコーチ
  • リオビスタ・デルタ・ブリーズ

各運営機関は相互に接続しており、郡内を乗り継いで移動することを可能にしている。またコントラコスタ郡内にあるバート(ベイエリア高速鉄道)の駅とも繋いでいる。他のナパ郡、ヨロ郡およびサクラメント郡の公共交通とも乗り継ぎができる。

グレイハウンドアムトラックは長距離都市間輸送を担当している。

空港

郡内の一般用途空港としてはナットツリー空港とリオビスタ市民空港がある。

カルキネス海峡、ソラノ郡(左)とコントラコスタ郡を繋ぐカルキネス橋



  1. ^ Quickfacts.census.gov”. 2023年9月14日閲覧。
  2. ^ Find a County, National Association of Counties, http://www.naco.org/Counties/Pages/FindACounty.aspx 2011年6月7日閲覧。 
  3. ^ スカンディアという名前はソラノ郡の文化の一面を表している。これは「小さなノルウェイ」を意味しており、現在のフェアフィールド南東部に入植したスカンディナビア人開拓者を指している。1852年、カール・H・トンプソンとその兄弟のダン、およびスティーブ・ラセンというノルウェイの船乗り3人がサンフランシスコで小さな帆船を購入し、サクラメント川を遡った。彼らの目的地はマザーロード地域の金鉱原だったが、川の主要水路から外れて、現在のトラビス空軍基地から数マイル南にあるモンテズマ湿地に入った。彼らはそこで船を棄てて、内陸のカラベラス郡に向かった。この3人はそこで2年間働いたがほとんど金は見つけられず、モンテズマ湿地に戻って小さな家を建て、羊や牛を飼育した。この地域で他にもスカンディナビアの出身者が次第に農業を始めるようになり、「小さなノルウェイ」はデンバートンの東と南の地域名として受容されるようになった。
  4. ^ C.Michael Hogan, Marc Papineau et al., Environmental Assessment of the columbus Parkway Widening between Ascot Parkway and the Northgate Development, Vallejo, Earth Metrics Inc. Report 7853, California State Clearinghouse, Sept, 1989
  5. ^ U.S. Election Atlas


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