セントヘレナ・アセンションおよびトリスタンダクーニャ 地理

セントヘレナ・アセンションおよびトリスタンダクーニャ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/18 16:13 UTC 版)

地理

北からアセンション島セントヘレナトリスタンダクーニャ

位置・広がり

アフリカ大陸南アメリカ大陸のほぼ中間、南大西洋のただ中に、北から順にアセンション島セントヘレナ島トリスタンダクーニャが点在している。このうちトリスタンダクーニャは、本島(トリスタンダクーニャ島)のほか、ナイチンゲール諸島ゴフ島など複数の島で構成されているが、有人島はトリスタンダクーニャ島のみである。

領土最北端のアセンション島南緯7度56分、最南端のゴフ島南緯40度19分に位置しており、南北の広がりは 3,642 km にも及ぶ。アセンション島はセントヘレナ島の北西約 1,300 km、トリスタンダクーニャ島はセントヘレナ島の南西 2,430 km という位置関係にある。

セントヘレナ島やトリスタンダクーニャ島は、大陸との距離が 2,000 km 以上ある。この領土の中ではもっとも大陸に近い島はアセンション島であるが、アフリカ大陸の間は 1,600 km ある。トリスタンダクーニャ島にとって人が定住する最も近い場所はセントヘレナ島で、「世界一孤立した有人島」としてギネスブックに掲載されている。

セントヘレナ・アセンションおよびトリスタンダクーニャの領海は12海里(22 km)、排他的経済水域(EEZ)は200海里(370 km)である。他の国や地域の排他的経済水域に接することがないばかりか、セントヘレナ島、アセンション島、トリスタンダクーニャ諸島の排他的経済水域もそれぞれ接することはない。排他的経済水域の面積は1,641,294 km2 に及び、これはイギリス本国および海外領土の中では最大、世界の国と地域の中でもポルトガル・フィリピンに次ぐ広さである(21位相当)。現在、この領土や領海をめぐる国際紛争はない。

地勢

この領土を構成する島々は、いずれも大西洋中央海嶺が海上に達したものであり、火山島である。ただし、歴史上で火山活動が記録されているのはトリスタンダクーニャ島のみである。

最大の島はセントヘレナ島(122 km2)で、トリスタン・クーニャ島(98 km2)がこれに次ぐ。最高峰はトリスタンダクーニャ島のクィーン・メアリー・ピーク(2,062 m)。いずれの島も山がちな地形であり、人の居住に適した場所は限られる。

気候

アセンション島は熱帯の湿潤な気候である。セントヘレナ島は穏やかな気候であり、トリスタンダクーニャ島はより冷涼な気候である。


  1. ^ Governor's three-day visit to a sombre Tristan da Cunha”. 2023年3月29日閲覧。
  2. ^ Statistics”. セントヘレナ政府. 2023年8月27日閲覧。
  3. ^ Statistical Bulletin 5, 2023: Gross Domestic Product (Gdp)”. セントヘレナ政府 (2023年6月5日). 2023年8月27日閲覧。
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  5. ^ Schedules & Fares - RMS St Helena(英語)”. RMS St Helena. 2016年10月23日閲覧。
  6. ^ “南洋の孤島、悲願の空路=ナポレオンが晩年過ごす”. 時事通信社. (2016年5月4日). http://www.afpbb.com/articles/-/3086063 2016年6月20日閲覧。 
  7. ^ セントヘレナ島に初の民間機到着、絶海の孤島に歓声
  8. ^ Views of St Helena
  9. ^ Saint Helena, Ascension and Tristan da Cunha”. Citypopulation (2023年8月19日). 2023年8月27日閲覧。





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