スーパーゲームボーイ CM

スーパーゲームボーイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 10:05 UTC 版)

CM

2種類存在する。1つは任天堂ゲームのキャラクターたちがゲームボーイとスーパーファミコンに装着されたスーパーゲームボーイに架かった虹を渡ってくるというもの。ナレーターは「テレビの大画面で好きな色が色々付けられる」「ゲームボーイソフトとスーパーファミコンの夢の懸け橋」などとアピールする。もう1つは博士に扮したマリオと助手のドンキーコングがスーパーゲームボーイを発明するというもの。マリオが「これまでのソフトも全部色付きで遊べる」とアピールする。

SGBコマンダー

スーパーゲームボーイの開発にはホリ電機(現・HORI)が関わっており、スーパーゲームボーイに対応したスーパーファミコン用コントローラとして同社から「SGBコマンダー」も発売された。

初代ゲームボーイの下半分を模したデザインおよびカラーリングとなっており、長方形型の白いコントローラの右下にはゲームボーイと同じ5本の斜めの溝がある。コントローラの中央には「SGB」モードと「SFC」モードのスライドスイッチが付いており、SGBモードに設定してスーパーゲームボーイを使用した場合は、このコントローラ独自の機能を使うことができる。SFCモードに設定すれば通常のスーパーファミコン用コントローラとしても使用できる。

スーパーファミコンの標準コントローラとは異なり、側面にL・Rボタンは配置されておらず、右側にはゲームボーイと同様の赤いA・Bボタンの上部に4つの白い特殊ボタン(WINDOW-R、COLOR-X、SPEED-Y、MUTE-L)が右上から左下に向かって配置されている。これらの特殊ボタンは、SGBモードでは特殊機能の発動ボタン、SFCモードでは通常のボタンとして機能する。なお、SGBモードで使用する場合は、スーパーゲームボーイのボタン配置設定を「タイプB」にしなければBボタンが使用できなくなる。また、スーパーファミコン専用ソフトはSGBモードのままでプレイすると誤動作を起こす可能性がある。

WINDOW-R
SGBモードではシステムウインドウの開閉を行うボタン。標準コントローラではL・Rボタン同時押しの操作に相当する。
SFCモードではRボタンとして使用する。標準コントローラとは位置が異なり、COLOR-Xボタンの右上、Aボタンの真上に存在する。
COLOR-X
SGBモードでは標準カラーとマイカラーの切り替えを行うボタン。標準コントローラではXボタンの操作に相当する。
SFCモードではそのままXボタンとして使用する。
SPEED-Y
SGBモードではゲームスピードの切り替えを行うボタン。SGBコマンダー独自の機能であり、標準コントローラではこの機能を使うことができない。また、2プレイヤー側にSGBコマンダーを接続した場合はこの機能を使えない。ボタンの位置的にはYボタンに当たるが、SGBモードではゲームボーイのBボタンとしては機能しない。
ボタンを押すたびに、「NORMAL(標準速度)→SUPER SLOW(速度を約55%に落とす)→SLOW(速度を約70%に落とす)→NORMAL」の順で3段階に変わっていく。変速中はBGMの音程も併せて変更される。電源投入時はNORMALスピード。
また、十字キーの上を押しながら電源を投入するかコントローラを本体に差し直すとスピードが4段階となり、「NORMAL→DASH(速度を約125%に上げる)→SUPER SLOW→SLOW→NORMAL」となる。ただし、DASHモードのスピードアップ中は画面にノイズが走るため、通常時は発動できない隠しモード扱いとされている。
SFCモードではそのままYボタンとして使用する。
MUTE-L
SGBモードでは音声のON/OFFを切り替えるボタン。SGBコマンダー独自の機能であり、標準コントローラではこの機能を使うことができない。また、2プレイヤー側にSGBコマンダーを接続した場合はこの機能を使えない。
ボタンを押すたびに、音声あり・無音が交互に変わる。
SFCモードではLボタンとして使用する。標準コントローラとは位置が異なり、SPEED-YボタンとBボタンの左下に存在する。

スーパーゲームボーイ2

スーパーゲームボーイ2

1998年1月30日には、スーパーゲームボーイには付いていなかった通信端子を搭載し、初代で起こっていた本来より動作速度が速い症状(詳細は後述)が改善された「スーパーゲームボーイ2」(Super GAME BOY 2)が発売された。希望小売価格は5,800円。発売は日本のみ。

コネクタのサイズはゲームボーイポケットと同じ物であり、完全にゲームボーイポケットと同一環境である。

なお、スーパーゲームボーイ2のほうは2003年に発売されたゲームキューブの周辺機器であるゲームボーイプレーヤーとゲームボーイポケット用ケーブルで通信をすることができ、スーパーファミコンとゲームキューブが繋がる唯一の手段でもある。

ただしゲームボーイカラー発売前のハードであったため、1994年に発売したスーパーゲームボーイと同様にカラー専用ソフトには対応しておらず、起動はできない。また、カラー対応ソフトを使用した場合もゲームボーイカラー時の配色ではなく、スーパーゲームボーイの機能による擬似カラー割り当てでの動作のみとなっている。

本機では本体内蔵のピクチャーフレームが一新されたが、全体が黒いフレームを選び特定のコマンドを使用することで旧ピクチャーフレームも使用できる。


注釈

  1. ^ 1998年は29タイトル、1999年は93タイトル、2000年は39タイトル、2001年は7タイトル、2002年は1タイトル
  2. ^ 1998年は6タイトル、1999年は1タイトル
  3. ^ 1999年は22タイトル、2000年は26タイトル、2001年は2タイトル
  4. ^ ゲームボーイ&カラー共通ソフトとしても最後。
  5. ^ 動作はゲームボーイアドバンスに準じる。ゲームボーイプレーヤーでもゲーム画面部周囲に枠が生じるが、スーパーゲームボーイ使用時のピクチャーフレームは表示されない。この他のスーパーゲームボーイ固有機能も一切利用できない。
  6. ^ PAL版SNES発売国のうちフランスSECAM方式を採用。
  7. ^ 香港では超級任天堂(NTSC出力の日本版スーパーファミコンの説明書・ACアダプターを香港向けにローカライズしたもの。SHVC-001(HKG))とPAL版SNES(SNSP-001(HKG))の双方が発売された。
  8. ^ ゲームボーイプレーヤーでは、ゲームキューブのテレビ上のピクセルが正方形であるため画面サイズの変更をしない限り横長にはならない。
  9. ^ スーパーゲームボーイ2では実際と同じ動作速度に修正された。

出典

  1. ^ a b c 任天堂公式ページ【スーパーゲームボーイ】
  2. ^ GBソフトが使える SFC周辺装置 任天堂が6月にも発売」『ゲームマシン』(PDF)、第470号(アミューズメント通信社)、1994年4月15日、4面。
  3. ^ M.B.MOOK『懐かしゲームボーイパーフェクトガイド』 (ISBN 9784866400259)、4ページから5ページ






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