ジョー・ピサーシック ジョー・ピサーシックの概要

ジョー・ピサーシック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 08:38 UTC 版)

ジョー・ピサーシック
Joe Pisarcik
基本情報
ポジション クォーターバック
生年月日 (1952-07-02) 1952年7月2日(71歳)
出身地 アメリカ合衆国
ペンシルベニア州キングストン
身長: 6' 3" =約190.5cm
体重: 220 lb =約99.8kg
経歴
大学 ニューメキシコ州立大学
CFLドラフト 1974年 / 巡目
初出場年 1974年
初出場チーム カルガリー・スタンピーダーズ
所属歴
カルガリー・スタンピーダーズ(1974年-1976年)
ニューヨーク・ジャイアンツ(1977年-1979年)
フィラデルフィア・イーグルス(1980年-1984年)
受賞歴・記録
NFL 通算成績
TD/INT 24回/48回
パス獲得ヤード 5,552ヤード
QBレイティング 53.9
ラン獲得ヤード 147ヤード
ランTD 5回
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

経歴

ニューメキシコ州立大学を卒業し、1974年から1976年まではCFLカルガリー・スタンピーダーズでプレーした後、1977年NFLニューヨーク・ジャイアンツに加入し、デンバー・ブロンコスに去ったクレイグ・モートンの代わりに先発QBを務めた。ジャイアンツでは27試合に先発したが19敗を喫した。その内の1試合が後にメドウランズの奇跡と呼ばれることになった試合である[1]

1979年シーズン終了後ジャイアンツからフィラデルフィア・イーグルスにトレードされ[2]第15回スーパーボウルではロン・ジャウォースキーの控えQBとしてエントリーされた。1984年を最後に現役を引退した。

メドウランズの奇跡

1978年11月19日に行われたフィラデルフィア・イーグルス戦で彼は2タッチダウンパスを投げて第4Q残り時間31秒、相手にタイムアウトが無くなった状況で17-12とリードし、あと1プレイをイート・ザ・ボールをすれば勝利は確実だったところ、相手守備選手のヒットが激しかったため(当時は自動的にニーダウンとはならずフラストレーションの高くなったイーグルスの選手は彼に激しくヒットしてきた[2]。)攻撃コーディネーターのボブ・ギブソンからはフルバックのラリー・ゾンカにボールをもたせるプレーの指示が出た[3]

一方、イーグルスの守備コーディネーター、マリオン・キャンベルは全員でのブリッツを指示した[2]

このプレーでゾンカにハンドオフする際、ジャイアンツはボールをファンブルし、これを拾ったハーマン・エドワーズがタッチダウンをあげてイーグルスが奇跡の逆転勝利をあげた。このプレーはメドウランズの奇跡(The Miracle at the Meadowlands)と呼ばれている[2]

プロフットボール殿堂入りを果たした当時ジャイアンツのラインバッカーであったハリー・カーソンによるとディフェンス選手たちのほとんどは勝利を確信しこのプレーを見ていなかったという。試合終了後ロッカールームに戻った選手たちはショックのあまり10分以上声を発するものがいなかったという[2]。この試合後、ギブソン攻撃コーディネーターは解雇され、ヘッドコーチのジョン・マクベイはシーズン終了後、契約満了と共にチームを去った[2]。一方、この勝利で9勝7敗で終えたイーグルスはプレーオフ出場を果たしさらに2シーズン後にはスーパーボウル出場を果たした[2]

脚注


  1. ^ Pat Pickens (2024年2月1日). “Worst Quarterback of All Time for Every NFL Team”. Stadium Talk. 2024年2月15日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g Pisarcik eager to set record straight; others aren't”. ESPN (2008年12月2日). 2010年5月4日閲覧。
  3. ^ Go, Joe, go!”. bizjornals.com (2001年12月24日). 2010年5月4日閲覧。


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