シデ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 03:39 UTC 版)
形態
広葉樹で何れも落葉性[1]。比較的小型の物が多く、10m未満の種もしばしば見られ樹高は最大でも20m程度。樹形は比較的低い位置から幹を分岐させ、しばしば株立ち状になる。樹皮は比較的滑らかで色は灰色系のものが多い。
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樹形C. betulus
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樹皮は平滑で灰色のものが多いC. orientalis
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老木では割れてくる種もある C. betulus
枝は左右ジグザグに伸びる(仮軸分枝)。葉は枝に左右交互に付き(互生)、葉脈は明らかな主脈が1本あり、そこから側脈を分岐させる形(羽状脈)である。縁には明らかな鋸歯があり、しばしば二重鋸歯となる[1]。
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枝先
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葉は互生 C. betulus
花は一つの木に雄花と雌花を両方付ける(雌雄同株)。雄花は枝の途中から垂れ下がり、雌花は新しい枝の先端に出来る(頂生)。雄花・雌花共には花穂などと呼ばれる稲穂を思わせる形で、特に雄花は稲穂に似ている[1]。雌花は苞が発達し、ホップを思わせる形になる。苞は葉に似ており縁には鋸歯を持つ。種によって両側に鋸歯を持つもの、片側にしか鋸歯を持たないものがある。果実は外側に堅い殻を持ち(堅果)、果肉などは持たない。果実は翼を持たないが苞に包まれる。
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枝から垂れる雄花C. betulus
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雌花はホップを思わせる C. japonica
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雌花拡大 C. orientalis
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熟した果実 C. betulus
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苞に包まれた堅果 C. betulus
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