ザ・シンフォニーホール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 05:26 UTC 版)
施設事情(主にアーティスト側の視点から)
前述の通り音響面を優先して座席数は1704席に抑えられている他、舞台上に大道具・小道具類を揃えたりする必要のあるバレエやオペラの公演は仕様上不可能となっている。ただし、大道具・小道具類を伴わない演奏会形式によるオペラ作品の上演は可能である。
このため、国内外の著名な歌劇団やバレエ団が大阪において人員や衣装類、大・小道具類なども伴って公演(引っ越し公演)を行う際には、大阪市の都心部に所在するフェスティバルホールを選択している。フェスティバルホールが建て替え中の2009年から2013年4月初頭までは、隣県の兵庫県立芸術文化センターなどを使用していた。
このフェスティバルホールはまた、本施設と比べて収容能力が大きい一方で、残響時間こそ本施設と比べて若干短いものの特性的に高く評価されていたこともあって、前述の歌劇団・バレエ団のみならず、世界的にも著名なクラシック音楽系統アーティスト個人あるいは団体の中には、大阪における来日公演の会場として、本施設ではなくフェスティバルホールを選択するものも存在する(例えばウィーン・フィル[10]など)。
加えて、同じく大阪市内には、本施設より一回り小さいものの、同じくクラシック音楽系コンサートに特化した造りが為されているいずみホールが存在する他、最近では関西圏内においても、京都市内に京都コンサートホール、兵庫県西宮市に兵庫県立芸術文化センターといった当ホールと同様にクラシック音楽系統コンサートに本格対応した文化施設が誕生してきている。
ことに京都コンサートホールや兵庫県立芸術文化センターに関しては収容能力において本施設を上回っていることなどから、関西圏における来日公演の会場として本施設ではなく先述の京都と兵庫の両施設のうちの何れかを使用する海外アーティスト(個人あるいは団体)も現れてきている。
- ^ Vol.026 ザ・シンフォニーホール(後半) 地図に残る仕事 WEB.LIBRARY.TAISEI 大成建設
- ^ 『ホールの歴史』 - 「ザ・シンフォニーホール2014」(ザ・シンフォニーホール新公式)Webサイト(2014年1月17日閲覧)
- ^ 第25回受賞作品(1984年)~ザ・シンフォニーホール 社団法人・日本建設業連合会 Webサイト
- ^ 朝日放送株式会社~ザ・シンフォニーホールの運営と事業活動 - 公益社団法人企業メセナ協議会Webサイト内『メセナ大賞2002』(アーカイブ)より
- ^ 第09回受賞作品(1968年)~朝日放送本社・大阪タワー 社団法人・日本建設業連合会 Webサイト
- ^ 『チケット予約・購入』 ザ・シンフォニーホール 公式Webサイト
- ^ a b 『「ザ・シンフォニー2014キックオフコンサート」開かれる』『滋慶学園ニュース』2014年1月10日付掲載記事(2022年4月6日閲覧)
- ^ 『ザ・シンフォニーホールで今年最初のコンサートが行われます!』『大阪フィルのブログ』(大阪フィル公式ブログ)2014年1月12日付掲載記事(2022年4月6日閲覧)
- ^ 『堀江政生ザ・シンフォニーホール・アワー』Webサイト内『放送内容・予定』ページにおいて「2014年1月放送内容・予定」一覧が掲載されているのが見える(2014年1月16日現在→『放送内容・予定~「2014年1月放送内容・予定」』(2014年1月16日閲覧→当該日付にてインターネットアーカイブに保存済))
- ^ 『ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(2013年)~他都市公演』(→アーカイブ) - サントリーホールディングスWebサイト内サントリーホールWebサイトより(2014年1月17日閲覧)
- ^ 関西の殿堂、命名権売却へ。ザ・シンフォニーホール - 『47NEWS』(共同通信社)2004年12月22日付掲載記事(2014年1月17日閲覧→アーカイブ)
- ^ 「ザ・シンフォニーホール」譲渡に関する基本合意書の締結について (PDF, 朝日放送 2012年3月29日)
- ^ 固定資産の譲渡に関する契約締結のお知らせ (PDF, 朝日放送 2012年5月11日)
- ^ “【2020年7月20日より】加島線(梅田~十三~加島駅前~西川) 路線廃止について” (PDF). 阪急バス (2020年6月26日). 2020年6月26日閲覧。
固有名詞の分類
- ザ・シンフォニーホールのページへのリンク