サラミ戦術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/06/29 14:33 UTC 版)
サラミ戦術（サラミせんじゅつ、ハンガリー語: szalámitaktika [ˈsɒlɑ̈ːmitɒktikɒ] サラーミタクティカ）は、敵対する勢力群を、まるでサラミを薄くスライスしては食べることでついには全部たいらげてしまうようにして、少しずつ滅ぼしていく戦術・戦法である。また外交手法の一種で、議題や措置を出来るだけ細かく少しずつ出して交渉相手から対価獲得や時間稼ぎを行う手法も指す[1]。サラミ・スライス戦略、サラミ・スライシング戦略とも。比喩を使ってその本質を指し示す用語。
- ^ a b 日本放送協会. “激動！対北朝鮮外交 日本は？｜国際報道2018[日本の外交]｜NHK BS1 ワールドウオッチング”. 国際報道2018｜NHK BS1. 2018年8月1日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b “木語：サラミ戦術の限界＝坂東賢治 - 毎日新聞” (日本語). 毎日新聞 2018年8月1日閲覧。
- ^ a b “ゆっくり真綿で首を絞めるように攻めてくる中国 海洋進出のためのサラミスライス戦略とは | JBpress(日本ビジネスプレス)” (日本語). JBpress（日本ビジネスプレス） 2018年8月1日閲覧。
- ^ Bullock, Alan, edited by Alan Bullock and Oliver Stallybrass The Harper dictionary of modern thought, Harper & Row, 1977.
- ^ a b c タイム誌 "Hungary: Salami Tactics" タイム (April 14, 1952). Retrieved March 15, 2011
- ^ Safire, William, Safire's Political Dictionary, Oxford University Press, 2008 (revised), p.639, ISBN 0-19-534334-4, ISBN 978-0-19-534334-2.
- ^ 諸君第39巻第1-4 号p232. 株式会社文藝春秋. (2007)
- ^ INC., SANKEI DIGITAL (2018年6月22日). “【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】「非核化」を“核軍縮交渉”に転落させた米朝首脳会談の米戦略ミス” (日本語). 産経ニュース 2018年8月1日閲覧。
- ^ “北朝鮮「サラミ戦術」に乗せられるな！薄く薄く提供して見返り要求...拉致再調査”. J-CASTテレビウォッチ. (2014年10月22日) 2018年8月1日閲覧。
- ^ INC., SANKEI DIGITAL (2018年7月11日). “【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】中国にすがる金正恩氏は中朝国境通いで大忙し 米には「サラミ戦術」で時間稼ぎ” (日本語). 産経ニュース 2018年8月1日閲覧。
- ^ “「時間・速度制限のない」非核化日程の前で道を見失ったトランプ大統領 | Joongang Ilbo | 中央日報”. japanese.joins.com. 2018年8月1日閲覧。
- ^ 「米朝交渉のテーブルから「非核化スケジュール表」が消えた」『japanese.donga.com』、2018年7月19日。2018年8月1日閲覧。
- ^ “「トランプも何もできない…金正恩にだまされた」（１） | Joongang Ilbo | 中央日報”. japanese.joins.com. 2018年8月1日閲覧。
- ^ “「対北制裁が効果…トランプ大統領の任期内に北核廃棄を」（１） | Joongang Ilbo | 中央日報”. japanese.joins.com. 2018年8月1日閲覧。
- ^ “文大統領、北朝鮮の「核凍結」評価＝野党は「核保有国宣言」と批判－韓国：時事ドットコム” (日本語). 時事ドットコム 2018年8月1日閲覧。
- ^ “中朝、トランプ大統領の「リビア式非核化」を拒否 | Joongang Ilbo | 中央日報”. japanese.joins.com. 2018年8月1日閲覧。
- ^ “米朝会談中止：「リビア方式」で解釈の違い - 毎日新聞” (日本語). 毎日新聞 2018年8月1日閲覧。
- ^ “「北体制保証の非核化速戦即決」…トランプモデル提示 | Joongang Ilbo | 中央日報”. japanese.joins.com. 2018年8月1日閲覧。
- ^ “北の核実験場廃棄声明 「１００メートル走なら２メートル進んだだけ」 韓国・高麗大の南成旭教授” (日本語). 産経新聞. (2018年4月21日) 2023年2月14日閲覧。
- ^ 「金正恩の北朝鮮と民主化、核、拉致、日米同盟」『nippon.com』、2011年12月30日。2018年8月1日閲覧。
- ^ 「人事発表は１日１件、北朝鮮の「サラミ戦術」」『japanese.donga.com』、2012年7月19日。2018年8月1日閲覧。
- ^ “北、開城公団「サラミ戦術」突入 | DailyNK Japan（デイリーNKジャパン）”. dailynk.jp. 2018年8月1日閲覧。
- ^ 「「米国の攻撃名分なくすため」に終戦宣言にこだわる北朝鮮」『』。2018年8月1日閲覧。
- ^ “中国による尖閣「サラミ」戦術。日本はもう戦争を仕掛けられている” (日本語). まぐまぐニュース 2023年2月14日閲覧。
- ^ “尖閣問題でも使われる 中国が好む「サラミ戦術」とは？” (日本語). WEDGE Infinity(ウェッジ). (2013年9月2日) 2018年8月1日閲覧。
- ^ INC., SANKEI DIGITAL (2018年1月13日). “【主張】尖閣に潜水艦 中国の本性を見過ごすな” (日本語). 産経ニュース 2018年8月1日閲覧。
- ^ “中国のサラミ・スライス戦略、キャベツ戦術の脅威 チッポケな岩礁を次々と手中に、米国はいつまで傍観するのか | JBpress(日本ビジネスプレス)” (日本語). JBpress（日本ビジネスプレス） 2018年8月1日閲覧。
- ^ “ブータンを挟んで対峙する中国とインド：「幸せの国」は戦場になるか（六辻彰二） - Yahoo!ニュース” (日本語). Yahoo!ニュース 個人 2018年8月1日閲覧。
- ^ “南沙諸島埋め立て・軍事基地化断行に迷いなし 2015年版「中国の軍事戦略」から見えてくる中国の狙い | JBpress(日本ビジネスプレス)” (日本語). JBpress（日本ビジネスプレス） 2018年8月1日閲覧。
- ^ “日本はミサイル防衛強化必至”. NEXT MEDIA "Japan In-depth"［ジャパン・インデプス］. (2016年11月11日) 2018年8月1日閲覧。
- ^ “もうどの国にも止められない中国の人工島建設 米海軍に手出しをさせない仕組みとは | JBpress(日本ビジネスプレス)” (日本語). JBpress（日本ビジネスプレス） 2018年8月1日閲覧。
- ^ 日経ビジネスDigital. “キャベツとサラミで尖閣に迫る中国” (日本語). 日経ビジネスDigital 2018年8月1日閲覧。
- ^ Lisa Bachelor and Nicholas Watt, Guardian, Friday 23 December 2011, Ryanair defiant over credit card surcharges crackdown
[続きの解説]
「サラミ戦術」の続きの解説一覧
- 1 サラミ戦術とは
- 2 サラミ戦術の概要
- 3 脚注
- サラミ戦術のページへのリンク
