ケルト人 ケルト人の概要

ケルト人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/19 05:40 UTC 版)

ケルト人の分布
- 紀元前1500年から紀元前1000年
- 紀元前400年

現在のケルトという言葉は、言語・文化の区分を示すための近現代になってから作られた用語であり、古代から中世において右図で表されている地域の住民が「ケルト人」として一体的な民族意識を持っていたとは考えられていない。そのため歴史学などでは、「ケルト人 (Celts) 」という言葉は使わず、「ケルト系 (Celtic) 」という言葉を便宜的に使っている。ケルト人は移動を続け定住せず[1]、文化的にも様々で、そのためキリスト教進出以前にヨーロッパにいて、ゲルマン人のようにはキリスト教に帰依しなかった民族の総称だという表現をされることもある。井村君江は強いていえば「ケルト語族の言語を話す人々」としている[1]

古代ローマ人からはガリア人とも呼ばれていたが、「ケルト人」と「ガリア人」は必ずしも同義ではなく、ガリア地域に居住してガリア語またはゴール語を話した人々のみが「ガリア人」なのだとも考えられる。

東は現在のポーランドから西は現在のアイルランド島までとヨーロッパの広範囲に居住していた民族だが、現在はブリテン諸島アイルランドスコットランドウェールズコーンウォール、コーンウォールから移住したブルターニュブルトン人などに言語が現存している。


  1. ^ a b 『ワールドミステリーツァー13』(株)同朋社、2000年3月10日、28頁。 
  2. ^ 「図説ケルト」p111 サイモン・ジェームズ著 東京書籍 2000年6月第一刷発行
  3. ^ 月川 1997, pp. 41–50.
  4. ^ 月川 1997, pp. 37–41.
  5. ^ k.mitiko. “ケルトあれこれ”. ピアノ調律師のサロン. もりわきピアノクリニック. 2024年6月19日閲覧。
  6. ^ カンリフ 1998, pp. 133–145.


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