ガンダムジェミナス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 03:01 UTC 版)
ガンダムジェミナス01
「G-UNIT」シリーズ1号機。機体色は白を基調としている。メインパイロットはアディン・バーネット。
MO-VがOZに接収された際に型式番号がX-GU01AからOZX-GU01Aに変更。オリジナルシート完成までは、コックピットシートはリーオーのものが使用されていた。アディンがガンダムの存在を知った際には、頭部にサインペンでGUNDAMの名を書かれる。
シルヴァ・クラウンの駆るガンダムアスクレプオスとの戦いで損傷し、L.O.ブースター仕様に強化される。
『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』では、ルシエによって修復され、損傷したガンダムグリープの代用機としてアディンが搭乗している[10]。
ガンダムL.O.ブースター
ガンダムL.O.ブースター Gundam L.O.Booster | |
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型式番号 | OZX-GU01LOB |
全高 | 22.3m (高速飛行モード時:26.4m) |
重量 | 23.8t |
装甲材質 | G-METAL(ガンダニュウム合金) |
出力 | 14,099kW |
推力 | 231,840kg |
武装 | スラストビームキャノン×2 ビームソード×2 軽量型アクセラレートサブマシンガン リアクティブシールド |
搭乗者 | アディン・バーネット ロッシェ・ナトゥーノ |
ジェミナス01に「G-UNIT SYSTEM 03」に分類される「Liner Offence-Booster」の試作1号を装備した高機動形態[11]。パイロットは引き続きアディンが務めるが、「ガンダムグリープ」に乗り換えて以降は、MO-Vに身を寄せたロッシェ・ナトゥーノの搭乗機となる。
肩部には増設された小型反応炉をもち、装備と推進器の出力が高められている[11]。同時に機体肩部と膝部にはスラスターを設置し、推力と機動性も向上したが、進路上の物体の把握や早期回避能力も必要であることから、機体前方には大型のドップラーセンサーを備え、索敵能力を増強した[11]。高速飛行モードに変形する事も可能[12]。スラストビームキャノンにより遠距離攻撃能力も増強された[11]。
『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』では、最終決戦時に、各部の軽量化・ブースト出力の限界までの引き上げが行われ、防御力が極端に低下した代わりに機動性が230%向上した。ロッシェは、PXシステムに対抗するための判断と述べている。併せて、ロッシェの趣味でゴールドとレッドを主体とした塗装に変更された[13]。
名称の由来は、ロブスターの語呂合わせ。名称決定の経緯について、当時のプラモデルの色数の制約から、赤と赤紫基調でデザインを納品したところ、バンダイから「L.O.ブースターに決定した」と連絡が来たという。なぜロブスターになったかについては明らかにされていない[14]。
武装・装備(LOブースター)
- リアクターユニット
- LOブースターの両肩部で、小型反応炉とバインダーパーツ、スラストシザースと呼ばれる電磁誘導レールからなる[11]。
- スラストシザースからの電磁収束により集束・拡散切り替えが可能なビーム砲「スラストビームキャノン」として機能するほか、同部位からエネルギー噴射をおこないスラスターとして機能する[11]。
- ビームソード
- プラズマビームを磁界収束によって刀身状に形成した装備。非使用時はシールド裏面にマウントする[11]。
- 軽量型アクセラレートサブマシンガン
- 標準型に比べて軽量化と小型化がなされたモデル。短時間にビームを連射可能で、高機動時の運動性向上に寄与している[11]。
- リアクティブシールド
- サブマシンガン同様に運動性向上のために小型化された。表面には結晶構造の素子が設置されており、その素子がビームを吸収することでエネルギーを拡散させる[11]。
- アクティブスラスター
- 脚部に装備される姿勢制御スラスター。ノズルがフレキシブル化されているため噴射方向を変更可能なほか、設置された整流フィンによって大気圏内でも機能する[11]。
- メインスラスター
- 背部に3基装備する[11]。
劇中の活躍(LOブースター)
ドクター・ペルゲが残した設計図を元に製作される。ハイドラガンダムと交戦したあと、ガンダムグリープを受け取るため小惑星に偽装された工廠への移動に用いられた。アディン・バーネットがグリープを受領した後はロッシェ・トゥナーノに譲渡される。
最終決戦ではガンダムバーンレプオスとの戦闘で脚部、頭部、両腕を破壊されて戦闘不能になった。Liner Offence-BoosterはGユニット最終型に用いられた。
ガリアレスト決戦仕様(ガリアジェミナス)
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『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』に登場。
ガンダムディオズ / ガンダムスキュリとの決戦のためにガリアレストの工廠で換装した形態で、宇宙用ユニットと高機動ユニット、2つのユニットを装備している。主に機動性の向上とガンダムグリープのバスターメガ粒子砲を携行火器にし、それをジェミナスでも運用できるように増設型ジェネレーターを右肩に装備している。左腕には陸戦重装型ユニットのミサイルポッドを装備している。
武装・装備(ガリアジェミナス)
- グリープアームズ
- ガンダムグリープの機首を転用しメガ粒子ランチャーと砲口の両側にはビームサーベルを装備。メガ粒子ランチャーを使用する際には右肩のジェネレーターからのエネルギーを供給する。 またグリープの機首を転用している為リフレクターシールドの機能もあり防御能力は高い。
- インテグレートミサイルランチャー
- 重装陸戦型用のミサイルランチャーを転用し手持ち武器として改造している。ミサイルは通常弾以外にプロトタイプスコーピオが装備していたディフェンダーズネット弾も装備されている。
- パワージェネレーター&キャパシタ
- 高機動ユニットのブースターポットのタービンをプロトタイプスコーピオから取り外したパワーキャパシタへと変更しグリープ同等の出力を確保しているが、機体バランスが悪くなっておりバックパックのスラスター等で制御する必要がる。
- アサルトブースター
- 右肩以外は従来の物と変わらないがシステム最適化により推進力が20%アップした。
- 高機動ユニット
- 大気圏内用の飛行ユニットを空間機動用にシステムを変更している。
注釈
出典
- ^ a b c d 『電撃データコレクション 新機動戦記ガンダムW 増補改訂版』アスキー・メディアワークス、2012年2月、52-53頁。ISBN 978-4-04-886314-8
- ^ 『月刊ガンダムエース』2020年1月号、KADOKAWA、438-442頁。
- ^ 『月刊ガンダムエース』2020年2月号、KADOKAWA、28-34頁。
- ^ a b c d e f 『電撃データコレクション 新機動戦記ガンダムW 増補改訂版』アスキー・メディアワークス、2012年2月、88-89頁。ISBN 978-4-04-886314-8
- ^ ときた洸一『KCデラックス 新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』第1巻、講談社、2005年9月、42-43頁、ISBN 4-06-372069-1。
- ^ a b c d e 『1/144 HG ガンダムジェミナス01』バンダイ、1997年5月、組立説明書。
- ^ ときた洸一『KCデラックス 新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』第1巻、講談社、2005年9月、122-123頁、ISBN 4-06-372069-1。
- ^ a b c d 『コミックボンボン』1997年10月号、講談社、30-31頁。
- ^ 『月刊ガンダムエース』2020年1月号、KADOKAWA、442頁。
- ^ KADOKAWA『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』第9話ほか。
- ^ a b c d e f g h i j k 『1/144 HG ガンダムLOブースター』バンダイ、1997年7月、組立説明書。
- ^ a b 『電撃データコレクション 新機動戦記ガンダムW 増補改訂版』アスキー・メディアワークス、2012年2月、54-55頁。ISBN 978-4-04-886314-8
- ^ ときた洸一『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』第21話、KADOKAWA。
- ^ ときた洸一×新谷学(アストレイズ)「G-UNITシークレット対談前編」、ときた洸一『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』第2巻188 - 189頁、KADKAWA。
- ^ ときた洸一『KCデラックス 新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』第2巻、講談社、2005年10月、140-141頁、ISBN 4-06-372087-X。
- ^ a b c d e f g h i j k 『1/144 HG ガンダムアスクレプオス』バンダイ、1997年7月、組立説明書。
- ^ ときた洸一『KCデラックス 新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』第3巻、講談社、2005年11月、94-97頁、ISBN 4-06-372098-5。
- ^ a b ときた洸一『KCデラックス 新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』第3巻、講談社、2005年11月、110-113頁、ISBN 4-06-372098-5。
- ^ a b c d e f 『電撃データコレクション 新機動戦記ガンダムW 増補改訂版』アスキー・メディアワークス、2012年2月、56頁。ISBN 978-4-04-886314-8
- ^ a b c d ときた洸一『KCデラックス 新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』第2巻、講談社、2005年10月、146-147頁、ISBN 4-06-372087-X。
- ^ a b c 『月刊ガンダムエース』2020年3月号、KADOKAWA、98-99頁。
- ^ ときた洸一『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』第9・13話、KADOKAWA。
- ^ 『月刊ガンダムエース』2019年10月号、KADOKAWA、141頁。
- ^ 『月刊ガンダムエース』2019年10月号、KADOKAWA、111-115頁。
- ^ 『月刊ガンダムエース』2019年10月号、KADOKAWA、131頁。
- ^ 『月刊ガンダムエース』2019年11月号、KADOKAWA、159-160頁。
- ^ 『月刊ガンダムエース』2019年10月号、KADOKAWA、118-123頁。
- ^ ときた洸一『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』第10話、KADOKAWA。
- ^ ときた洸一『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』第11- 12話、KADOKAWA。
- ^ ときた洸一『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』第15話、KADOKAWA。
- ^ ときた洸一『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』最終巻あとがき、KADOKAWA。
- ^ ときた洸一『新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト』最終話、KADOKAWA。
- ^ ときた洸一『KCデラックス 新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』第3巻、講談社、2005年11月、154-157頁、ISBN 4-06-372098-5。
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