ウルティマオンライン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/16 09:47 UTC 版)
ゲームクライアント
ウルティマ・オンラインのゲームクライアント(ソフトウェア本体)は現在までに3種類のバリエーションが存在する。
- 2Dクライアント
- サービス最初期から存在するゲームクライアントで、ビジュアル的には最も劣るが、ハイエンド3Dモデルで作られたアニメーションをドット絵で修正/描かれた滑らかなキャラクターアニメーションは現代ゲームアート史上でもなお高品位に位置する。しかし後に追加されたキャラクタやアイテムは品位の低い3Dで描かれたものを無理やり2Dアニメにしたものが多く、絵的にギャップがある敵キャラなども存在する。このクライアントは現在でも利用可能で、必要スペックの低さや動作の安定感からほとんどのプレイヤーが利用している。
- 3Dクライアント
- 拡張パック「第3の夜明け」以降に追加されたクライアント。キャラクターの映像はすべて3Dグラフィックに置き換えられ、従来までの2Dクライアントと比較して滑らかになったが、リリース当時としても必要なコンピュータースペックが高かったことから普及はしなかった。また、3Dグラフィックで描かれているのはキャラクターのみで、マップやアイテムなどは2Dクライアントのそれとほぼ同一である。前期と後期でプレイヤーキャラクターのモデリングが別のものに差し替えられていた。インタフェースについては2Dクライアントよりも多少使い勝手が向上していたが、基本は同一である。
- 現在は後述のKRクライアントと差し替えられているため、このクライアントを用いてプレイすることは不可能。 このクライアントより新たに追加された3Dキャラクターグラフィックの多くは新規に作られたものではなく、開発中止になったUltima Online 2のグラフィックの流用である。当初は本クライアントソフトのみが更新されるようになり、従来の2Dバージョンは次第にサポートを終えると宣言されていた。
- KRクライアント
- 「Kingdom Reborn」と名づけられたゲームクライアント。すべてのグラフィックとインタフェースが新規に作り起こされたが、当初リリースされたベータ版クライアントの完成度が極端に低く(従来のバージョンで可能なことができない等)、それを引きずったまま正式運用にこぎつけた。
- ちなみに、映像は3D風だが、実態は3Dレンダリングされた映像を2D変換(プリレンダリング)してアニメーションさせている物で、非常に滑らかで旧来と比べて美しい映像表現となっている。
- 本クライアントは事実上3Dクライアントの後継バージョンであり、すれ違う形で3Dクライアントは完全廃止された。また、このクライアントバージョンが普及次第2Dバージョンのクライアントのサポートも完全停止すると予告されていたが、後述のSAクライアントの登場と同時に廃止となった。
- SAクライアント
- 拡張パッケージ「ステイジアン アビス(STYGIAN ABYSS」)」より、KRクライアントに替わって登場した最新のゲームクライアント。KRクライアントのグラフィックやインターフェイスを引き継ぎながらも、多数の改良および変更が施された。
- ^ ゲームはいずれ全部オンラインゲームになる 4gamer.net
- ^ MMORPG元祖の新たな歴史が始まる game.watch
- ^ 相当古い!? オンラインゲームの歴史 [リンク切れ] OCNゲーム
- ^ Ultima Online: Samurai Empire Interview, Part 1 p3 [リンク切れ] 参照。We also have a very active and large Japanese audience that makes up almost half of our subscribers!
- ^ 現在では通常シャードに一つ、ハードコアシャードに一つで、計二つ所有する事が出来る。
- ^ リチャード・ギャリオットは「トランメル」と「フェルッカ」の導入については、最後の最後ですべきものであり、時期尚早であると反対していたという
- ^ 元GM覆面座談会(4Gamer.net)では、プレイヤ層が大きく変わったと語られている
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