アゴブチクジャクガメ 生態

アゴブチクジャクガメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/15 04:50 UTC 版)

生態

流れの緩やかな河川やその周囲にある湖、池沼等に生息する。日光浴を好み岩や流木の上等によくあがる。

食性は雑食。成長に伴い植物食傾向が強くなる。

繁殖形態は卵生。メスの吻端にオスが吻端を摺り寄せたり、総排泄口の匂いを嗅ぐような求愛をする。基亜種は12-翌4月に1回に9-25個の卵を2回に分けて産む。

人間との関係

生息地では卵も含めて食用とされることもある。

開発による生息地の破壊、水質汚染、食用の乱獲等により生息数は減少している。現在、野生個体の輸出は厳しく制限されている。

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。以前はアカミミガメ等と区別されずミドリガメとして野生個体が大量に流通していたが、1970年頃に生息地で保護されるようになり流通量が激減した。主に欧米や日本国内で繁殖された基亜種が少数流通し、コロンビアでの養殖個体が流通した例もある。アクアテラリウムで飼育される。活発でやや大型になるため大型のケージが容易できない場合は一般家庭での飼育には向かない。成体は性質が荒くなる傾向があり、他個体に噛みつくこともあるため基本的には単独飼育になる。餌付きは良く、人工飼料や乾燥飼料等も食べる。

関連項目

参考文献

  • 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1 アメリカ大陸のミズガメ』、誠文堂新光社2005年、45-46頁。
  • 安川雄一郎 「ビギナーにおすすめのカメ12種〜初心者向けとして飼育者に薦めるカメ類〜」『エクストラ・クリーパー』No.1、誠文堂新光社2006年、107、138-139頁。
  • 安川雄一郎 「アカミミガメ属(スライダーガメ属)の分類と自然史1」『クリーパー』第38号、クリーパー社、2007年、8-10、43-50頁。



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