いとこ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/30 15:28 UTC 版)
姓
いとこの姓(婚姻や養子縁組により姓を改めた者は婚姻・縁組前の姓)は例外はあるが一般的に次のようになる。
- 父方のおじの子供 - 自身と同姓(父親が姓を改めた場合は父親の旧姓、おじが姓を改めた場合は、おじの妻の姓)
- 母方のおじの子供 - 母親の旧姓(父親が姓を改めた場合と自身が非嫡出子である場合は自身と同姓、おじが姓を改めた場合は、おじの妻の姓)
- 父方のおばの子供 - おばの夫の姓(おばの夫が姓を改めた場合といとこが非嫡出子の場合は自身と同姓)(自身と同姓の場合は極めてまれ)
- 母方のおばの子供 - おばの夫の姓(おばの夫が姓を改めた場合やいとこが非嫡出子の場合は母親の旧姓)(自身と同姓の場合は自身・いとこ共に非嫡出子である場合など極めてまれ)
日本では夫の姓を名乗る夫婦が大半を占めるため以上のようになる。したがって、おばの子供であれば自身と同姓となることは極めてまれである(日本人の姓の数がきわめて多いことにもよる)。
いとこ同士の結婚
日本の法律(民法734条)は、いとこの関係にある者同士の結婚を妨げていない(結婚を参照)。今日の日本社会においては、いとこ婚が心情や感覚、慣習の面でインセスト・タブーの対象となりうる場合もあるが、これは当事者と関わる親族や地域社会によって歓迎から忌避まで扱いが大きく異なる。
アメリカではいとこ同士の結婚についての法律上の扱いは州によって異なり、禁止している州、制限を設けている州、特に制限がない州が混在している。
ヨーロッパの王族、貴族の間では、いとこ同士の結婚は頻繁に行われている。
イスラム文化圏では、地域によって異なるが、いとこ同士の結婚はむしろ好ましいと見なされる傾向がある。
慣習的な用法
- いとこに関連することわざとして、「いとこ同士は鴨の味」(いとこ同士の夫婦の仲はとても睦まじいこと)がある。
- 本来定義のいとこの関係に無い場合であっても、自身に親密な人物に連なる人物を、擬似的に「いとこ」と表現する場合がある。暴力団において、自身の親分の舎弟を「叔父」と目し、その子分を「いとこ」と表現する場合などがこれにあたる。
- ^ “親等とは?誰でもわかる親等の簡単な数え方と一目瞭然の親等一覧図”. 遺産相続弁護士ガイド. 2022年11月11日閲覧。
いとこと同じ種類の言葉
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