×ゲーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/17 03:04 UTC 版)
小説
いじめをテーマとしたホラー小説である。累計50万部売り上げている[1]。
ストーリー
郵便局に勤務する小久保英明は、小学校の同窓会で蕪木毬子の名前を聞き嫌な記憶を思い出す。10年前クラスで流行っていた『×ゲーム』。くじを引かせてそのくじに書かれた罰ゲームを行わせるという遊びだったが、実際は蕪木毬子へのいじめのための遊びであった。さえない容姿で性格も暗かった蕪木毬子。英明は×ゲームにより毬子への“マジ告白”をする羽目になったのだ。そして10年後の今、告白を信じ込み英明のストーカーとなった蕪木毬子が現れた。毬子はかつての担任教師やクラスメイトをいじめの復讐として惨殺する。さらに、毬子は英明の恋人の明神理香子に嫉妬して理香子を拉致してくじを引かせる。『×ゲーム』である。さらに、毬子は英明にもくじを引かせるのだ。
登場人物
- 小久保英明
- 本作の主人公。
- 小学生時代の遊び『×ゲーム』がきっかけで蕪木鞠子につきまとわれる事になる。
- 蕪木毬子
- さえない容姿で暗い性格の女性。
- 小学生時代に受けたいじめの復讐と英明への歪んだ愛情表現を企てる。
- 明神理香子
- 英明の恋人。
- 蕪木毬子によって拉致される。
- 森野悟志
- 英明の小学校時代の担任教師。
- 蕪木毬子によって殺される。
- 新庄剛司[注釈 1]
- 英明の小学校時代の同級生。
- 蕪木毬子によって身体をバラバラに切り刻まれる。
- 吉池哲也
- 英明の小学校時代の同級生。
- 蕪木毬子の襲撃に遭う。
- 石松正
- 英明の小学校時代の同級生。
- 蕪木毬子の襲撃に遭う。しかしそれは見せかけであり実際は蕪木のスパイで、彼女を陰から支援していた。
- チエ[注釈 2]
- 英明のメル友。
- 実は蕪木毬子が名乗っていた架空の人物。
- イズミ
- 英明のメル友。
- チエ同様蕪木毬子が名乗っていた架空の人物。
刊行情報
- 単行本:幻冬舎 2004年8月発行、ISBN 978-4344006638
- 文庫版:幻冬舎〈幻冬舎文庫〉 2007年8月発行、ISBN 978-4344410022
- 電子書籍:幻冬舎 2010年10月1日発行
注釈
- ^ 映画版では「新庄剛」。
- ^ 映画版の小泉智絵は、この「チエ」と「イズミ」の名前を合わせた映画版オリジナル設定のキャラクター。
- ^ 英明以外の1人。剛・智絵・哲也各1回。
- ^ 智絵が逃げ回ったまま時間切れになったため未執行。
- ^ 小学生の時の『×ゲーム』では13番は「×ゲーム終了」のくじだったが、もうひとつの13番くじ「死の宣告」があった。
- ^ 本来ならバケツを落とすと、底の棘が足に刺さるが、薮田は間一髪で避けた為、反則・連帯責任で焼きごて決定。
- ^ このダメージにより薮田は4時限目途中で死亡。退学処分となった。
- ^ 村上が死亡した藪田の手を使ったため犯則で焼きごて決定。
- ^ 実際は焼きごてを受けていないことがラストシーンで明かされる。
出典
- ^ ガキ使のキスおばちゃんこと浅見千代子からキスの嵐!舞台あいさつで「罰ゲームチュー(抽)選会」を実施! - シネマトゥデイ(ウェブ魚拓)
- ^ “D-BOYS&AKB48メンバー、出演映画は“睡魔”との戦いの日々”. ORICON STYLE (2010年8月17日). 2016年1月12日閲覧。
- ^ “Birth”. レコチョク. 2016年1月12日閲覧。
- ^ “渡り廊下走り隊・多田愛佳と平嶋夏海がハードに罰を受ける! 主演映画『×ゲーム2』来春公開”. ORICON STYLE (2011年12月10日). 2016年1月12日閲覧。
- ^ “AKB48多田愛佳と平嶋夏海が映画初主演!山田悠介『×ゲーム2』映画化”. ORICON STYLE (2011年12月10日). 2016年1月12日閲覧。
- ^ “Restless Love”. レコチョク. 2016年1月12日閲覧。
固有名詞の分類
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