diffusion numberとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > diffusion numberの意味・解説 

拡散数

(diffusion number から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/18 13:02 UTC 版)

Jump to navigation Jump to search

拡散数(かくさんすう、: diffusion number)とは、陽解法を用いた拡散方程式数値解析に際して、その数値的安定性を議論する上で重要な無次元数のひとつ。拡散数d は次式で定義される。

ここで

  • k拡散係数
  • Δt :解析における時間間隔
  • Δx :空間方向の間隔

である。

導出

1次元の拡散方程式

ここで

  • t :時間
  • x :空間座標

を考える。差分法を用いて拡散方程式を離散化すると以下のようになる。

この式を拡散数d を用いて書き直すと、時間ステップn +1 における物理量uin +1

と表すことができる。

拡散数による安定性の評価

拡散方程式を陽解法、特に差分法を用いて計算する場合、拡散数の大きさにより解析の数値的安定性フォン・ノイマンの安定性解析により評価することができる。解析を安定に進めるためには

である必要がある。この式は以下のように書き換えられる。

つまり時間間隔Δt をある値より小さくしなければ安定に解析ができない。解析を精度よく行うために空間解像度Δx を小さくする場合、Δt はその2乗で小さくしなければならず、この条件は非常に厳しいものとなる。

参考文献

関連項目


「diffusion number」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「diffusion number」の関連用語

diffusion numberのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



diffusion numberのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの拡散数 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS