TenPayGoとは? わかりやすく解説

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TenPayGo

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/27 04:15 UTC 版)

TenPayGo
開発元 テンセント(WeChat Payチーム)
初版 2026年6月21日(3か月前) (2026-06-21)(iOS)
対応OS iOS、Android
種別 電子決済、モバイル決済
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TenPayGoは、テンセントのWeChat Pay(微信支付)チームが開発した、海外から中国を短期訪問する利用者向けのモバイル決済アプリケーションである[1][2]。海外で発行された銀行カード、Apple Pay、海外の電子ウォレットなどを登録し、中国国内の数千万のWeChat Pay加盟店網で決済できる[1][2]。

iOS版は2026年6月21日にApp Storeで公開された[3]。当初は限定的なテストとして提供され、同年9月24日に深圳で正式発表された[4][1]。App StoreおよびGoogle Playでは、開発者としてTencent Technology (Shenzhen) Company Limited(腾讯科技(深圳)有限公司)が表示されている[3][5]。

沿革

2026年6月21日、TenPayGoのバージョン1.0がApp Storeで公開された[3]。6月29日、21世紀経済報道がアプリについて取材した際、テンセントはTenPayGoについて、海外から中国を訪れる利用者を対象とした「来華生活便利助手」を小規模にテストしている段階であり、全面的な提供には至っていないと説明した[4]。同紙による当時の実機確認では、Visa、Mastercard、American Express、JCB、Discover、Diners Clubなどの国際カードやApple Payを利用するための画面が用意されていた[4]。

9月24日、深圳で開催された「智付前海・喜迎APEC」前海国際化支付服務発布会で、テンセントはTenPayGoを海外利用者向けの訪中決済アプリとして正式発表した[1][2]。発表時には、中国工商銀行深圳市分行や深圳通などとの連携によって、決済以外の訪中客向けサービスを拡充する方針も示された[1]。

機能

決済

TenPayGoは、WeChat Payが従来から展開してきた、海外発行カードを中国国内の決済サービスへ登録する「外卡内绑」と、海外の電子ウォレットを中国国内で利用可能にする「外包内用」の仕組みを利用している[1]。これらに加えてApple Payにも対応し、登録した決済手段を用いてWeChat Pay加盟店でQRコード決済を行える[1]。

登録には電子メールアドレスを使用でき、中国本土の携帯電話番号や中国国内発行の銀行カードを用意せずにアカウントを作成できるとされる[6]。

正式発表時点で、TenPayGoはVisa、Mastercardなど7つの国際カードネットワークが発行する海外カードに対応するとされた[1]。海外電子ウォレットについては、WeChat Payが「跨境二维码统一网关」を通じて接続してきたウォレットをTenPayGoにも順次対応させる計画で、Starrybluなどが初期対応となり、2026年末までに約60の海外ウォレットへ拡大する予定とされた[1]。なお、WeChat Pay全体では同年9月時点で16の国・地域の約60の海外ウォレットが中国国内で利用可能となっていた[1]。

生活サービス

正式発表では、決済以外の訪中客向け機能も発表された。深圳通との連携では、中国本土の携帯電話番号や物理的な交通カードを用意せず、TenPayGoから深圳通の乗車用QRコードを利用して深圳のバスや地下鉄に乗車できる仕組みが示され、2026年9月下旬からテストを開始する予定と報じられた[6]。

また、テンセントのAI技術を利用してメニューや道路標識などを認識・翻訳する機能が発表されたほか、中国工商銀行深圳市分行などと連携し、アプリ内から離境時の税還付サービスへ移動できる機能の整備も進められている[1][7]。

背景

中国では、急速に普及したモバイル決済への対応が外国人訪問者にとって課題となっていた。中国国務院弁公庁は2024年3月、「さらに決済サービスを最適化し、決済利便性を高めることに関する意見」を公表し、外国人訪問者などを対象に、銀行カード、現金、モバイル決済を併用できる環境の整備や、モバイル決済の登録・利用手続きの国際化を進める方針を示した[8]。

越境QRコード決済については、中国人民銀行の指導の下、中国支付清算協会と中国銀聯が「跨境二维码统一网关」(越境QRコード統一ゲートウェイ)を構築しており、国内外の決済機関に共通の技術インターフェースや取引情報の中継などを提供している[9]。テンセントはTenPayGoについて、このゲートウェイを利用した海外ウォレットとの相互接続をさらに拡張する取り組みの一つと位置付けている[1]。

TenPayGoの正式発表は、2026年に深圳で開催されるAPEC関連行事を前に行われ、テンセントは中国への訪問者を対象とした決済・交通・生活サービスの整備を進める方針を示した[1][2]。

関連項目

脚注

  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 杨锦英 (2026年9月24日). “腾讯发布首个面向海外用户的来华支付应用TenPayGo”. 经济参考网 (中国語). 经济参考报. 2026年9月24日閲覧.
  2. 1 2 3 4 “Tencent rolls out payment app for foreign travellers ahead of Apec summit”. South China Morning Post (英語). 2026年9月24日. 2026年9月24日閲覧.
  3. 1 2 3 “TenPayGo”. App Store. Apple. 2026年9月24日閲覧。
  4. 1 2 3 曹媛 (2026年6月29日). “入境支付再上新?腾讯回应:TenPayGo仍在小范围内测中”. 21世纪经济报道 (中国語). 新浪财经. 2026年9月24日閲覧.
  5. ↑ “TenPayGo”. Google Play. Google. 2026年9月24日閲覧。
  6. 1 2 趙桐曲 (2026年9月24日). “微信支付推出TenPayGo:海外短期來華旅客迎來境內支付新選擇”. 香港商報網 (繁体中国語). 2026年9月24日閲覧.
  7. ↑ Yang Jian (2026年9月24日). “TenPayGo Payment App Launched for Overseas Visitors to China”. City News Service (英語). 2026年9月24日閲覧.
  8. ↑ “国务院办公厅关于进一步优化支付服务提升支付便利性的意见” (中国語). 中华人民共和国国务院办公厅 (2024年3月1日). 2026年9月24日閲覧。
  9. ↑ “关于中国银联二维码内包外用业务迁移至跨境二维码统一网关的公告” (中国語). 中国银联 (2026年9月15日). 2026年9月24日閲覧。

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