山財ダムとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 山財ダムの意味・解説 

山財ダム

(Sanzai Dam から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/26 09:05 UTC 版)

山財ダム
所在地 愛媛県宇和島市津島町山財4320
位置
河川 岩松川水系御代の川
ダム湖 鷺里湖
ダム諸元
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 64 m
堤頂長 205 m
堤体積 202,000
流域面積 29.4 km²
湛水面積 30 ha
総貯水容量 6,500,000 m³
有効貯水容量 5,900,000 m³
利用目的 洪水調節上水道かんがい用水
事業主体 愛媛県
施工業者 鹿島建設
着手年/竣工年 1972年/1980年
出典 ダム便覧 - 山財ダム
テンプレートを表示

山財ダム(さんざいダム)は、愛媛県宇和島市岩松川水系・御代ノ川[1]に建設されたダム[2]

概要

高さ64メートルの重力式コンクリートダムで、洪水調節のほか、上水道およびかんがい用水の取水を目的とする多目的ダムである[2]。ダム湖の名称は鷺里湖(さぎりこ)[2]

1954年(昭和29年)に未完成のまま河川改修が停止された岩松川の治水と、南予地方で不足する生活用水・農業用水の確保を目的として「岩松川総合開発」が計画され、県による単独調査が1967年(昭和42年)から3年間実施された[3]。工事自体は1972年(昭和47年)に着工。また同年から2年に渡って国からの補助を受けての実施計画調査も行われて[3]、1980年(昭和55年)に竣工。ダム本体と共同幹線水路・農業専用および上水道専用施設の全てを合わせた総事業費は167億7,000万円余となっている[3]

2020年現在、上水は1日あたり最大で10,400立方メートルを取水しており、取水された水は津島水道企業団の浄水場3か所を経て宇和島市津島町・宇和海地区、愛南町内海地区の6,000戸余に供給している[4]

周辺

ダムに隣接して山財ダム第1号公園[5]および山財ダム第2号公園[6]が整備されている。またダム湖周辺には約3キロメートルに渡っておよそ600本のソメイヨシノが植えられており、3月下旬に花を咲かせる「桜の名所」として知られている[7][8]

脚注

  1. ^ 河川名は地理院地図に基づく。
  2. ^ a b c 山財ダム”. ダム便覧. 2021年4月2日閲覧。
  3. ^ a b c 5 南予水資源開発事業の進展」 『愛媛県史 県政』愛媛県、1983年11月30日https://www.i-manabi.jp/system/regionals/regionals/ecode:2/51/view/67852021年4月2日閲覧 
  4. ^ 津島水道企業の概要”. 津島水道企業団 (2020年11月26日). 2021年4月2日閲覧。
  5. ^ 山財ダム第1号公園の紹介”. 宇和島市 (2015年7月1日). 2021年4月2日閲覧。
  6. ^ 山財ダム第2号公園の紹介”. 宇和島市 (2015年7月1日). 2021年4月2日閲覧。
  7. ^ 3月宇和島観光のおすすめ!桜の名所巡り”. DO?GO!愛媛 (2017年3月9日). 2021年4月2日閲覧。
  8. ^ 桜だより・花見スポット<南予>”. 愛媛新聞 (2018年3月22日). 2021年4月2日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  山財ダムのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「山財ダム」の関連用語

山財ダムのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



山財ダムのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの山財ダム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS