Royal Hanoverian State Railwaysとは? わかりやすく解説

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王立ハノーファー邦有鉄道

(Royal Hanoverian State Railways から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/08 06:03 UTC 版)

王立ハノーファー邦有鉄道(おうりつハノーファーほうゆうてつどう、ドイツ語: Königlich Hannöverschen Staatseisenbahnen)は、1843年からハノーファー王国プロイセン王国に1866年に併合されるまでの間存在した、ハノーファー王国の国有鉄道である。プロイセンへの併合時、路線長は約800 kmあり、これはプロイセン邦有鉄道に引き継がれた。

建設の段階と路線

十字鉄道

十字鉄道(クロイツバーン、Kreuzbahn)の考えは、ハノーファー王のエルンスト・アウグストハノーファーに中央駅ができるのを避けようと望んだことから生まれた。このため、ハノーファーの郊外のレールテドイツ語版で十字に交差するように鉄道路線が敷設され、結果としてレールテは重要な鉄道の拠点として発展することになった。

ハノーファー王国政府は当初から、国内の鉄道建設を邦有鉄道により実施した。これは計画されていた最初の鉄道路線への民間の出資者がいなかったためであった。以下が計画路線である。

ハノーファー-ブラウンシュヴァイク線の最初の区間はハノーファーからミスブルクを経由してレールテまでの16 kmで、1843年10月22日に開通した。このブラウンシュヴァイクへ向けての延伸は、1843年12月1日に国境のパイネまで実現した。1844年5月19日に、この2つの都市を結ぶ60 kmのうちほぼ3分の1を所有するブラウンシュヴァイク公国邦有鉄道と連結された。1845年10月15日にレールテ-ツェレ線ドイツ語版が開通し、1846年6月12日にレールテ-ヒルデスハイム線ドイツ語版が開通した。

十字鉄道以降、以下の路線が1843年3月13日設立の王立ハノーファー邦有鉄道の指揮により建設された。

ツェレ-ハンブルク間ユルツェンドイツ語版リューネブルク経由、1847年5月1日開通。またハノーファー-ミンデン線が1847年10月15日に開通して、ケルン-ミンデン鉄道ドイツ語版運営の本線ドイツ語版と接続した。

ブレーメン鉄道

ブレーメンとハノーファーを結ぶ路線の時刻表、1854年

プロイセンと自由都市ブレーメンの共同出資で建設されていたブレーメンへの路線ドイツ語版は、プロイセンの望みに反してミンデンから直接ではなく、ハノーファーのヴンストルフドイツ語版から建設された。1847年12月12日にヴンストルフ-ブレーメン間が開通した。1848年から1849年にかけて起きたドイツ3月革命のために、ハノーファー王国内のさらなる鉄道網拡張は遅延することになった。

ハノーファー南鉄道

ハノーファー西鉄道

レーネからオスナブリュックでケルン-ミンデン鉄道に接続しエムデンまで結ぶ、プロイセンとの合同での鉄道の計画は、路線の経路とオランダの鉄道への接続をめぐる長い議論が終わるまで、実現することはなかった。

最終的に合意されたのは現在の路線で、レーネからオスナブリュックを通りプロイセンのライネドイツ語版へ向かい、王立ヴェストファーレン鉄道ドイツ語版ミュンスターで接続するとともに、ここからザルツベルゲンドイツ語版を経由してレーアおよびエムデンへ通じることになった。

オランダの鉄道網への接続は、ハノーファー領のザルツベルゲンからベントハイムドイツ語版を経由してオルデンザールと到ることで実現された。1854年11月24日に最初の区間、エムデン - パーペンブルクドイツ語版が開通した。

  • 1855年11月21日: レーネ - オスナブリュック間開通
  • 1856年6月19日/20日: ライネ経由エムデンまでの路線開通
  • 1865年11月18日: ザルツベルゲン - オルデンザール間開通

ブレーメン-ブレーマーハーフェン鉄道

1862年1月23日にブレーメンへの路線の延長として、ゲーステミュンデ/ヴェーザーミュンデ(こんにちのブレーマーハーフェン)までの路線が、やはりブレーメンとの共同で実現した。

エルベ川鉄道連絡船

長い間の交渉の末、1864年3月15日にリューネブルクからホーンストルフドイツ語版までのエルベ川沿いの路線が建設され、同時にラウエンブルク-ホーンシュトルフ鉄道連絡船ドイツ語版が設立されて、エルベ川対岸のラウエンブルク-ビューヒェン線ドイツ語版と連絡した。

ハルツ

フィーネンブルクドイツ語版ゴスラーを結ぶ鉄道も王立ハノーファー邦有鉄道の所有であったが、この路線はブラウンシュヴァイク公国邦有鉄道が運行していた。ゲッティンゲン - アーレンスハウゼンドイツ語版間およびノルトハイム - エルリヒドイツ語版間の路線は、普墺戦争後に王立ハノーファー邦有鉄道がプロイセンに移管されるまでには完成しなかった。

プロイセン邦有鉄道への移管

1866年12月15日、王立ハノーファー邦有鉄道はプロイセン邦有鉄道に統合され、プロイセン邦有鉄道ハノーファー管理局となった。

参考文献

  • Bundesbahndirektion Hannover (Hrsg.): 1843–1983. 140 Jahre Eisenbahndirektion Hannover. Hannover o. J. (1983)

関連項目


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