Parallellaとは? わかりやすく解説

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Parallella

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/11 19:36 UTC 版)

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Parallellaには16-コア Epiphany チップとZynq-7010 FPGAが搭載される

Parallellaとは、Adapteva2013年に発売した、シングルボードコンピュータ

システムの構成

名刺サイズのボードに制御用としてARM Coretex-A9ベースのXilinxSoC FPGA「Zynq Z7000」(デュアルコアARM、FPGA内蔵)と、Adaptevaの演算用アクセラレータ「Epiphany III 16 core」を搭載しており、UbuntuなどのLinux OSを使用することで高速な並列処理プログラミングを行える[1]

ボードには1GバイトのDDR3メモリ、ギガビットイーサネット、microSDカードスロットなどを搭載、電源は5V/2Aで、消費電力は5W未満。 複数接続しての並列処理も可能で、物理シミュレーションビッグデータ解析などに利用できる[2]。アクセラレーター用のCデバッガーEclipseOpenCLランタイムライブラリ等の開発ツールや資料は無料で提供される[3]。64コア版のアクセラレーターチップの電力効率は50 GFLOPS/W (単精度)で演算能力はハイエンドPC並だが消費電力はモバイルと同水準にある[3]

  • CPU マルチコア・アクセラレーター「Epiphany」 (16または64コア)
  • ホストCPU:Zynq-7010または7020(デュアルコアARM A9 CPU + FPGA)
  • RAM 1GB
  • MicroSDカード・スロット
  • USB 2.0 x2(PC x1, Device x1)
  • 拡張端子 x4(Epiphany x2, Zynq x1, Power x1)
  • Ethernet 10/100/1000
  • 映像出力:Micro HDMI
  • OS:Ubuntu
  • ボードのサイズ:8.636cm x 5.334cm

プロセッサ

Parallellaに搭載された16コアのEpiphany E16G301

Parallellaは、Adaptevaの16コアのEpiphany E16G301と64コアのE64G401をCPUとして使用している[3]

64コア版(E64G401):
  • RISCプロセッサ x 64 コア
  • クロック:800 MHz
  • ピーク演算性能:100 GFLOPS
  • ローカルメモリ帯域:1638 GB/s
  • ネットワークオンチップ帯域:102 GB/s
  • オフチップ帯域:6.4 GB/s(1.6 GB/s シリアルリンク x 4)
  • オンチップ共有メモリ:2 MB(ローカルメモリ32KB x 64)
  • 最大消費電力:2 W
  • IEEE浮動小数点演算
  • 複数のEpiphanyチップをシリアルリンクでグリッド状に接続可能(1ボード64チップまで)
  • チップのサイズ 15 mm x 15 mm 324-ball flip-chip BGA
16コア版(E16G301):
  • RISCプロセッサ x 16 コア
  • クロック:1 GHz
  • ピーク演算性能:32 GFLOPS
  • ローカルメモリ帯域:512 GB/s
  • ネットワークオンチップ帯域:64 GB/s
  • オフチップ帯域:8 GB/s(2 GB/s シリアルリンク x 4)
  • オンチップ共有メモリ:512 KB(ローカルメモリ32KB x 16)
  • 最大消費電力:2 W
  • IEEE浮動小数点演算
  • 複数のEpiphanyチップをシリアルリンクでグリッド状に接続可能(1ボード64チップまで)
  • チップのサイズ 15 mm x 15 mm 324-ball flip-chip BGA

脚注

外部リンク




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