NEXTCAP
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/14 04:38 UTC 版)
NEXTCAPは、日立製作所が提供する次世代金融ソリューションである。
概要
NEXTCAPの名称は「The NEXT open financial system on Component Architecture Plug-in solutions」より。単なるパッケージの提供ではなく、コンサルタントからシステム構築・運用までの提供を提案している。Javaによる勘定系という意味では、競合製品はIBMのNEFSSとも言える。また基盤技術という意味では、NTTデータのBeSTAなどが競合となる。
内部構造としては、システム全体の基盤となる「NEXTCAP-SOA」と、その上に乗る各種アプリケーションの2層構造となっており、従来のレガシーアプリや新規開発したアプリ等を「NEXTCAP-SOA」の上で統合運用することで、柔軟なシステム構成を取れるという[1]。
特徴
以下の特徴がある。
採用例
NEXTCAPはあくまで基盤技術の名称であるため、実際にはNEXTCAPをベースに個別カスタマイズなどを行ったパッケージとして提供される。
- Trilogy - 三菱東京UFJ銀行の外国為替輸出入業務システム。2007年4月より稼働[2]。
- 5協会共同システム - 信用保証協会の共同システム。2007年5月より稼働[3]。
- Banks’ware - NEXTCAPをベースとした地銀共同化システム向けパッケージ[1]。後に改良を加えられた「Banks’ware for Open Platform」に発展し、みちのく銀行・肥後銀行の共同化システムに採用された。
- FREIA21+ - NEXTCAPをベースとした営業店統合管理システム[1]。中央三井信託銀行[4]、第四銀行[5]などで採用された。
なお、2021年より静岡銀行で稼働している「OpenStage」が事実上の後継となる。
脚注
- ^ a b c 変貌する金融機関のビジネスモデルを支える次世代金融ソリューション「NEXTCAP」 - 日立評論・2008年7月号
- ^ 日立が三菱東京UFJ銀行の「外為分散システム(Trilogy)」を構築 - 日立製作所・2007年5月25日
- ^ 信用保証協会殿 - HITACHI 金融ソリューション
- ^ 中央三井信託銀行の新営業店システムが稼働 - 日立製作所・2010年6月25日
- ^ 第四銀行の新営業店システムが稼働 - 日立製作所・2010年5月17日
関連事項
外部リンク
- 日立製作所「次世代金融ソリューション NEXTCAP[リンク切れ]
- NEXTCAPのページへのリンク