Mizuchiとは? わかりやすく解説

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 14:50 UTC 版)

(みずち;古訓は「みつち」)は、日本の神話・伝説で水と関係があるとみなされる類か伝説上の蛇類または水神


補注

  1. ^ 虬/虯(キュウ、qiú)については、『説文解字』14 に「龍子有角者」とあり、つまり「龍の子の角あるもの」[5]とする。「虯」は繁字(旧字)で、「虬」は簡字とのことだが、後者は特殊文字扱いされてきている。
  2. ^ 螭(チ、chī)については、『説文解字』14 に「若龍而黄,北方謂之地螻。... 或云無角曰螭」とあり、つまり「龍の属にて黄色なるもの、一説に、角なき龍」とする[6]。『文字集略』では、角のない竜で、赤白蒼色であると説く。
  3. ^ 「水父(みづち)」、の訓あり??
  4. ^ 「鮫龍」を「蛟龍」(みづち)と読み替えることについては、『箋注倭名類聚抄』に説かれる[21]
  5. ^ 善庵随筆』にもメドチ(愛媛県)、ミヅシ(福井県[29]

出典

  1. ^ 菊池容斎 著、山下重民 編 『前賢故實: 考證』東陽堂、1903年https://books.google.co.jp/books?id=B9QtAAAAYAAJ&pg=PT1545 :県守の図、巻十之十八葉。
  2. ^ 金田一京助 編 『新明解国語辞典』(2版)三省堂、1979年。 。ミズチの「チ」はオロチと同源だとするが、当辞典では「チ」の意味にはふれていない。
  3. ^ a b c 新村出 編「みずち【蛟】」 『広辞苑』(第4版)、1991年。 
  4. ^ 新村出 編「ち【霊】」 『広辞苑』(4版)、1991年。 
  5. ^ 『漢和大字典』、三省堂編輯所 1906, p. 1276。
  6. ^ 『漢和大字典』、三省堂編輯所 (1906), p. 1294。
  7. ^ 新村出 編「みずち 【蛟・虬・虯・螭】」 『広辞苑』(第2版補訂版)、1991年。 
  8. ^ Daniels, F. J. (1960). “Snake and Dragon Lore of Japan”. Folklore 71 (3): 145–164. doi:10.1080/0015587x.1960.9717234. 
  9. ^ 源順巻第十九 鱗介部第三十」 『倭名類聚鈔 十』那波道圓、1617年https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2544225/3 、第1葉
  10. ^ 白川静 『字通』平凡社、1996年、530頁https://books.google.com/books?id=kC0QAQAAMAAJ 
  11. ^ 朝川善庵八岐大蛇神話への一考察」『volume= 7』、24頁1968年2月https://books.google.com/books?id=Fd1CAQAAIAAJ 
  12. ^ 巻十一〈仁徳天皇紀〉の67年”. 『日本書紀 』. 日本文学電子図書館. 2019年7月24日閲覧。
  13. ^ 石塚, 晴通 『尊経閣文庫本日本書紀本文・訓点総索引』八木書店、2007年、38頁。ISBN 4840694117https://books.google.co.jp/books?id=vMBY0qwe14wC&pg=PA38 
  14. ^ 鳥越憲三郎 『吉備の古代王国』新人物往来社、1974年、88頁https://books.google.com/books?id=uu9BAQAAIAAJ 
  15. ^ 宇治谷 1988(現代訳)、p. 250では竜とつくる。
  16. ^ 鳥越 1974, p. 130.
  17. ^ コラム―高梁川(たかはしがわ)”. 中国四国農政局. 2012年9月2日閲覧。
  18. ^ 宇治谷 1988(現代訳)、p. 233。
  19. ^ Aston, William George (1905). Shinto: (the Way of the Gods). Longmans, Green, and Co.. pp. 150–151. https://books.google.co.jp/books?id=nyUNAAAAYAAJ&pg=PA150&redir_esc=y&hl=ja 
  20. ^ 原文:Yoshimoto, Makoto (1998年). “Manyōshū”. Japanese Text Initiative. University of Virginia Library. 2012年4月閲覧。
  21. ^ 狩谷棭斎竜魚部第十八」 『箋注倭名類聚抄 巻第8』[大蔵省]印刷局、1883年https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991791/3 、第2葉表裏
  22. ^ 森岡, 美子 『萬葉集物語』冨山房インターナショナル蛟龍、218頁。ISBN 4902385627https://books.google.co.jp/books?id=aBqmqbRu5MoC&pg=PA218 
  23. ^ あお‐ぶち[あを:]【青淵】〔名〕水を青々とたたえた深い淵(日本国語大辞典)この万葉歌を用例とする。
  24. ^ a b c d e f 南方 1917「十二支考・蛇」(南方 1984, p. 159)。
  25. ^ a b c 南方 1916「十二支考・竜」(南方 1984, p. 116)、"本居宣長はツチは尊称だと言ったは、水の主〔ぬし〕くらいに解いたのだろ..."。
  26. ^ 本居宣長 1822『記伝』9-2(神代七之巻【八俣遠呂智の段】。
  27. ^ 柳田 2004 全集32「河童の話」、573頁、 "今では虬と書くので、支那の知識を持っている人たちは蛇の類だろうと思っているが、字義からいっても水という言葉に、霊物とか何とかいう意味のチという字がっいているだけなのだから、水の霊ということに外ならない。"
  28. ^ a b c (南方 1984)、「十二支考・竜」、p. 117。
  29. ^ a b 朝川善庵 著「善庵随筆」、楠瀬恂 編 『随筆文学選集』 7巻、書斎社、1927年、339–340頁https://books.google.com/books?id=i-gJAAAAMAAJ&q=善庵随筆+めどち ; 朝川善庵 『善庵随筆』1850年。 (嘉永3年) : 坪田敦緒: “善庵随筆 巻一”. 相撲評論家之頁. 2008年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月1日閲覧。
  30. ^ 柳田国男、『山島民譚集(一)』、82頁。南方が引用[28]
  31. ^ 柳田國男 著、石井正己 編 『柳田国男の故郷七十年』PHP研究所、2014年 (原著1959年)、133頁。ISBN 4-569-82106-5https://books.google.com/books?id=X8WzdKhyZlEC&pg=PA133 
  32. ^ 石川純一郎 『新版河童の世界』時事通信出版局、1985年 (原著1974年)、45–50, 64–65 248頁。ISBN 4-788-78515-3https://books.google.com/books?id=5WSk45KV6owC&pg=PA248 
  33. ^ 南方 1984、「十二支考・竜」、p. 116。


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