MAZ-500
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/06 18:32 UTC 版)
| МАЗ-500 | |
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| 概要 | |
| 製造国 | |
| 販売期間 | 1963年-1979年 |
| ボディ | |
| ボディタイプ | 貨物自動車 |
| パワートレイン | |
| エンジン | V型6気筒 11.1L YaMZ-236 V型8気筒 14.9L YaMZ-238 |
| 変速機 | 5速マニュアル |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 3,850mm |
| 全長 | 7,140mm |
| 全幅 | 2,500mm |
| 全高 | 2,650 mm |
| 車両重量 | 6,500kg |
| 系譜 | |
| 先代 | MAZ-200 |
| 後継 | MAZ-5335 |
MAZ-500 (ロシア語:МАЗ-500) は、ミンスク自動車工場で開発・生産されたトラックである。MAZ-200の後継で、量産は1965年3月から開始された。
歴史
最初の試作車は1958年に登場し、1963年にはトラックの試験的組み立てが行われた。1964年秋にはMAZ-500は量産の準備が完全に整っていたが、量産が開始されたのは1965年3月になってからであった。1965年12月31日にメインコンベアからMAZ-200系の最後の車両がラインオフし、1966年以降、工場は完全にMAZ-500系自動車の生産へと移行した。前身モデルと異なり、MAZ-500はキャブオーバーを採用しており、これにより車両重量を幾分か軽減し、荷台の長さを伸ばすことが可能となり、結果として積載量が500kg増加することにつながった。
基本型となったのは、積載量7500kg、ホイールベース3850mmの、木製荷台を備えた平車体のMAZ-500であった。本車両は14本の垂直リブで構成された特徴的な装飾ラジエーターグリルと、キャブ後壁に取り付けられたカバーを持ち、それゆえ時に「ズブリク」と呼ばれた。車両には上位4段にシンクロナイザーを備えた5速トランスミッションと、油圧パワーステアリングが装備されていた。強力なエンジンのおかげで、MAZ-500は総重量12,000kgのトレーラーを牽引することができた。
新しい「500番台」系列は、各種の平車体仕様に加え、ダンプカー「MAZ-503」、セミトレーラートラクター「MAZ-504」、木材運搬車「MAZ-509」、各種特殊機材を搭載するためのシャシー「MAZ-500Sh」も含まれるモデルラインナップを構成していた。
1970年、MAZ-500に代わって、ホイールベースが100mm延長され(3950mm)、積載量が8トンへと増加したMAZ-500Aが登場した。車両寸法はヨーロッパ規格に適合させられた。終減速比が変更され、その結果、車両の最高速度は75km/hから85km/hへと向上した。
外見上、第2シリーズの「500番台」は新しい格子状のラジエーターグリルによって見分けることができる。さらに、キャブ後方のカバーはなくなった。ドアの後ろ、ドアハンドルの高さの位置にサイドウインカーが追加された。
MAZ-500Aとその派生型は1979年まで製造が続けられた。これらは、同様の基本仕様を持ちつつ、1977年から生産が本格化したソ連自動車インデックスの新システムに従って新モデル名が付与された改良型系列「MAZ-5335 」へと置き換えられた。
構造
MAZ-500は、電装品が完全に存在しない状態や故障した状態でも正常に作動することができた。構造上、エンジンの作動に絶対不可欠となる電気部品が存在せず、パワーステアリングも油圧式であったためである。この特徴により、本車は軍において特別な信頼性と生存性を獲得し、全輪駆動でないにもかかわらず軍で広く活用された。このような作動モードでは、電波障害(ノイズ)による位置暴露も完全に排除された。
質の高い組み立てとシンプルな構造のおかげで、MAZ-500とその派生型は、手がかからず、さらには「不死身の」トラックとしての地位を正当に獲得した。そのため、1990年代末まで都市間輸送で広く使用され(主にYaMZ-238エンジンを搭載したセミトラクターMAZ-504V)、車両の年式やより近代的な競合車種の存在にもかかわらず、現在でも時折見かけることがある[1]。
派生型
- MAZ-500 — YaMZ-236エンジン(180馬力)を搭載した基本型シャシーおよび平車体。1964年から1977年まで量産された。
- MAZ-500Sh — 特殊機材搭載用シャシー。
- MAZ-500V — 金属製荷台を備えた平車体。
- MAZ-500G — ロングホイールベースの平車体(ホイールベース5000mm)。
- MAZ-500S (MAZ-512) — 極地向け寒冷地仕様。量産には至らなかった。
- MAZ-500Yu (MAZ-513) — 熱帯地域仕様。量産には至らなかった。
- MAZ-514 — YaMZ-236エンジン(180馬力)を搭載した3軸(6×4)の基本型シャシーおよび平車体。1969年に製作されたが、量産には至らなかった。
- MAZ-514B — YaMZ-238Eエンジン(265馬力)を搭載した3軸(6×4)の基本型シャシーおよび平車体。1974年から1977年まで量産された。
- MAZ-505 — YaMZ-236エンジン(180馬力)を搭載した全輪駆動(4×4)車。1966年に数台が製造された。
- MAZ-509 — YaMZ-236エンジン(180馬力)を搭載した全輪駆動(4×4)の木材運搬用トラクター。1966年から1990年まで量産された。
ギャラリー
脚注
- ↑ Василий Ларин (2020年6月21日). “МАЗ-500: настоящий наш богатырь”. Дром. 2022年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月9日閲覧。
外部リンク
- MAZ-500のページへのリンク