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毛孔性苔癬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/02/22 08:57 UTC 版)

毛孔性苔癬（もうこうせいたいせん、英: Keratosis pilaris）、または毛孔性角化症（もうこうせいかくかしょう）とは、身体の毛孔内に角質が充満し表皮にまで盛り上がり丘疹を成す角化症^[1]、角質異常で、皮膚病のひとつ。小児期、思春期によく見られ、遺伝性が疑われる。各種の類似症例を毛嚢性角化症、または毛包性角化症と総称することもある。ごく稀な例を除き自覚症状は無く、健康上重大な問題も起こらない。サメ肌と呼ばれる皮膚の状態の原因のひとつ^[2]。

脚注

^ 毛孔の断面図としては、円錐状になったものも、巾着状になったものも見られる。いずれにしても毛孔内は角質で満たされている。
^ それぞれ白色毛孔性苔癬、紅色毛孔性苔癬と呼ばれることもある。また、下腿のものは循環障害を伴い、紫がかる場合がある
^ 『臨床皮膚科全書』、『現代皮膚科学全書 14』などでは寒冷が原因とされている。日本などで見られる冬場の乾燥が原因とする文献は原版までの資料調査では見られなかった。
^ 特発性とは原因が不明なこと。続発性とは他の病気などを原因とするもの。
^ 多くの文献で「粟粒大」と表現されている。

出典

^ 胝、ウオノメ等、皮膚が硬くなって盛り上がる症状の総称
^ 世界大百科事典内の毛孔性苔癬の言及『毛孔性苔癬』 - コトバンク参照
^ ^a ^b ^c ^d 『最新皮膚科学大系 7』
^ 古い文献では女児に多いとされることもある。
^ 瀧川(2010) p.230
^ 『皮膚科診断医療大系』p.70 なお、成人時には20%に減少するとも記されている。
^ 『臨床皮膚科全書』p.22
^ 『皮膚疾患最新の治療 2001 - 2002』p.116
^ 『皮膚科MOOK 15』

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