ヘキソベンジン
分子式: | C30H44N2O10 |
その他の名称: | ヘキサベンジン、ヘキソベンジン、Hexabendin、Hexobendine、N,N'-Dimethyl-N,N'-bis[3-(3,4,5-trimethoxybenzoyloxy)propyl]ethylenediamine、ウスチモン、Ustimon、Hexobendin、Hexabendine、ジトリミン、Ditrimin、Ditrymine、ST-7090 |
体系名: | ビス(3,4,5-トリメトキシ安息香酸)エチレンビス[(メチルイミノ)-3,1-プロパンジイル]、N,N'-ジメチル-N,N'-ビス[3-(3,4,5-トリメトキシベンゾイルオキシ)プロピル]エチレンジアミン |
ヘキソベンダイン
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 22:24 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ヘキソベンダイン(英語:hexobendine)は、血管拡張薬の1つである。なお、同様の作用を示す薬物で、かつ、構造が似ている薬物としては、ジラゼプが知られる。
作用機序
ヘキソベンダインは細胞から放出されたアデノシンを、細胞内へ取り込む事を阻害して、血管拡張作用を発揮する[1]。例えば、低酸素の状態に置かれた際や[2]、細胞での代謝活動が亢進した際に、アデノシンは細胞外へと放出され[3]、この細胞外へと放出されたアデノシンが、血管平滑筋に作用して、血管を拡張させる[2][3]。ここでヘキソベンダインは、細胞内へのアデノシンの取り込みを阻害するために、アデノシンの細胞外での濃度が低下し難くなるため、血管が拡張した状態を保ち易くする。
出典
- ^ Kolassa N, Pfleger K (01 1975). “Adenosine uptake by erythrocytes of man, rat and guinea-pig and its inhibition by hexobendine and dipyridamole”. Biochemical Pharmacology 24 (1): 154-156. doi:10.1016/0006-2952(75)90331-7. PMID 1168469 .[リンク切れ]
- ^ a b 森本 武利・彼末 一之(編集)『やさしい生理学(改訂第5版)』 p.32 南江堂 2005年10月1日発行 ISBN 978-4-524-23967-2
- ^ a b 小林 静子、馬場 広子、平井 みどり 編集 『新しい機能形態学 - ヒトの成り立ちとその働き(第2版)』 p.254 廣川書店 2007年3月25日発行 ISBN 978-4-567-51561-0
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