FX-603Pとは? わかりやすく解説

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FX-603P

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 03:23 UTC 版)

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FX-603Pは、カシオ計算機により1990年より製造されたプログラム電卓で、FX-602Pの後継機種である。ただし、販売されたのは数ヶ国のみで販売出荷台数は少ない。

FX-603P

表示

表示機能は、メインとなる2列16桁のドットマトリクス液晶表示部、プログラム入力やデバッグ時のステップ表示と20のステータス表示を兼ねる4桁の7セグメント部、からなる。

プログラミング

プログラムモードは、キーを押した順番を記憶するキーストローク方式であり、実行時にそれを再実行するものである。記憶時、複数のキー押下が一つのプログラムステップとして記憶される。いくつかの機能は2バイトを必要とする[1]

FX-603Pは、6144のプログラムステップ、110メモリを記憶可能である。プログラムとサブルーチン用として、P0~P19というラベルを利用できる。(これは、FX-602シリーズの2倍である) それぞれのプログラム、サブルーチンではLBL0~LBL9という最大10個のローカルラベルをジャンプ先や分岐先として利用できる。

メモリアクセスとジャンプにメモリ間接アドレッシングが使え、チューリング完全といえる。

FX-603Pは、FX-602Pの上位互換であり、コンパクトカセットからFX-602Pのプログラム(「音楽」を除く)をロード可能である。

プログラム例

このプログラムは、2から69の指定した整数の階乗を計算するもので、5の階乗ならば5P0と入力すると120を表示する。アルファベット表示も含めて14バイトのプログラムとなる。

Key-code Comment
P0 P0でプログラムを起動させる
ALPHA#!=ALPHA 1列目に "n!=" と表示。結果は2列目に表示される
Min00 レジスタ00に値を入力
1 1から開始
LBL0 ループ用ラベル
* 乗算
MR00 レジスタ00の値を呼び出し
DSZ GOTO0 レジスタ00の値から1を引き、0になるまでLBL0にジャンプする
= 終了。n! の計算結果が表示される

インターフェイス

FX-603Pは、Casio FX-850P英語版/FX-880Pシリーズ用のFA-6インターフェイスを使用できる。このインターフェイスは、カンサスシティスタンダードコンパクトカセットセントロニクスプリンタポート、RS-232Cシリアルポートの各インターフェイスを有する。

出典

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