クリクススとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > クリクススの意味・解説 

クリクスス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/17 15:40 UTC 版)

クリクススラテン語Crixus、生年不詳 - 紀元前72年)は共和政ローマ時代の剣闘士第三次奴隷戦争スパルタクスの反乱)の反乱軍指導者の一人。紀元前73年にスパルタクスオエノマウス英語版とともにカプアの養成所を脱走してローマに対する反乱を起こし、数度にわたって討伐軍を撃退した。紀元前72年に反乱軍が北上を開始するとスパルタクスと分離して別行動をとり、執政官の率いるローマ軍団と戦って敗死した。スパルタクスはクリクススの追悼のためにローマ人の捕虜に剣闘士試合をさせて犠牲に捧げた。クリクソスとも日本語表記される[1]


注釈

  1. ^ 剣闘士たちは闘技場以外では鋭利な武器の使用を禁じられ、木剣で訓練を行っていた。本村 2011,p.171.
  2. ^ 古代の歴史家フロルス英語版オロシウスによればクリクススとオエノマウスはガリア人である。Fields 2009,p.30.
  3. ^ 反乱軍の再南下の理由について古典史料は言及しておらず、研究者の間でも諸説ある。「再南下問題」の諸説については次を参照せよ。土井 1994,pp.137-165.

出典

  1. ^ 土井 1994,人名索引,p.6.
  2. ^ a b Orosius, Histories 5.24.1
  3. ^ 本村 2011,pp.153-154.
  4. ^ 本村 2011,p.155;ウィズダム 2002,pp.18-19,22-23,25,80,82.
  5. ^ a b c プルタルコス,p.18.
  6. ^ Appian, Civil Wars, 1:116; Florus, Epitome, 2.8.
  7. ^ Fields 2009,p.30.
  8. ^ a b プルタルコス,p.19.
  9. ^ Appian, Civil Wars, 1:116.
  10. ^ Florus, Epitome, 2.8.
  11. ^ プルタルコス,p.22.
  12. ^ Appian, Civil Wars, 1:117; Florus, Epitome, 2.8.
  13. ^ 土井 1977,pp.120-123.
  14. ^ Plutarch, Crassus, 9:5–6.
  15. ^ Sallust, Histories, 3:96.:Fields 2009,p.55.
  16. ^ 土井 1977,p.121.
  17. ^ 土井 1977,pp.121-122.
  18. ^ 土井 1977,pp.122-123.
  19. ^ 土井 1977,p.125.
  20. ^ 土井 1977,p.125-127.
  21. ^ 土井 1994,p.12.
  22. ^ Appian, Civil Wars, 1:116–117; Plutarch, Crassus 9:6; Sallust, Histories, 3:64–67.
  23. ^ Fields 2009,p.55.
  24. ^ Fields 2009,pp.60-61.
  25. ^ Appian, Civil Wars, 1:117; Plutarch, Crassus 9:7
  26. ^ 土井 1973,pp.116-117.
  27. ^ 土井 1973,p.123
  28. ^ 土井 1977,pp.220-221.


「クリクスス」の続きの解説一覧


このページでは「ウィキペディア」からクリクススを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からクリクススを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からクリクススを検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クリクスス」の関連用語

クリクススのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クリクススのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクリクスス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS