アデュナトンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アデュナトンの意味・解説 

アデュナトン

(Adynaton から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/09 01:05 UTC 版)

アデュナトンadynaton、複数形: adynata、名状不能)とは、誇張法の形式で、言い表せないと言うことによりその大きさを伝えたり、現実にはまったくありえない極端な長さなどをほのめかす修辞技法のこと。語源はギリシア語αδύνατος/ον, adynatos/on(不可能、の意)。

  • ラクダの目を通り抜けるのは、富者が神の国に入ることよりもやさしい。 - 『マタイによる福音書』19.24
  • なんとお礼を申しあげればよいものやら、とても言葉では言い表せません。 -『レトリックを少々』佐藤信夫著 p.53

概要

アデュナトンは古典古代Classical antiquity)に文学技法・修辞技法として広まり、ラテン語ではimpossibiliaとして有名だった。他の出来事より早く起きる、起こりそうもない出来事を言うことに使われることが多かった。

  • 人は時計同士より早い哲学者同士の合意を予想しうる。 - セネカ『Apocolocyntosis (divi Claudii)』

アデュナトンは、フィクションや劇の中でも使われている。

関連項目

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アデュナトン」の関連用語

アデュナトンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アデュナトンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアデュナトン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS