AGRAVITY BOYS (漫画)
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AGRAVITY BOYS | |
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ジャンル | 少年漫画 スペースオペラ サイエンス・ファンタジー ギャグ |
漫画 | |
作者 | 中村充志 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表号 | 2020年2号 - |
発表期間 | 2019年12月9日[1] - |
その他 | |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『AGRAVITY BOYS』(アグラビティ ボーイズ)は、中村充志による日本の漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、2020年2号から連載中。
あらすじ
2119年、人類の入植先を求めたプロジェクトに抜擢された少年サガ、クリス、ゲラルト、ババの4人が星を渡る旅に出るも、出発の2日後に起きた核戦争で地球は滅亡してしまう。入植候補地である星「α・ジャンブロー」に辿り着いた4人は、星の開拓、高次存在との遭遇や度重なるピンチ、仲間たちの馬鹿馬鹿しい暴走を乗り越えながら、人類最後の希望として地球を救う手立てを模索する。更に、彼らと同時期にα・ジャンブローを目指し地球を発っていた、グリスロウら敵国の船団とも合流し、日常はよりカオスを極めていく。[2]
登場人物
自由連合
AGRAVITY BOYS(アグラビティボーイズ)
- サガ、クリス、ゲラルト、ババの四人組の通称で、アカデミーで最も優秀なチーム。四人とも孤児である。惑星α・ジャンブロー探査に任命され宇宙へ飛び立つが、道中ワームホールに巻き込まれ、片道20年かかるはずのところを3日で到着してしまう。常識にとらわれない自由奔放な性格を、重力から解放された無重力状態(agravity)になぞらえた呼称であり、アカデミー内だけでなくマスコミ、他国にまで浸透している。敵国である北方同盟に対しても、その関係を無視して共に友好的に活動したいと考えている。
- タチカゼ・サガ
- 年齢:17歳/身長:179cm/体重:81kg/血液型:AB型/生まれたところ:日本/交際歴:0人[3]/誕生日:1月4日[4]/好物:かつ丼、ババの作るチャーハン[5]/操縦士
- 自由連合のエースパイロットであり、アグラビティボーイズのリーダー[6]。どんな乗り物も乗りこなす技量を持つ。自由奔放な性格だが、要時には3人に的確に指示を出しリーダーシップを発揮する。仲間思い。
- クリス・アーウィット
- 年齢:17歳/身長:158cm/体重:50kg/血液型:A型/生まれたところ:アメリカ/交際歴:0人[3]/誕生日:12月25日[4]/好物:イカの塩辛、ババの作るサンドイッチ[5]/医者
- 少女と見紛う容姿をした少年で、アグラビティボーイズ四人の中で最も真面目なツッコミ役。内面も見た目に違わぬ可愛らしさで、度々女子と間違えられたり、女体を連想させてしまうため裸を晒さないよう3人に止められたりしている。その可愛さと誠実さは他星人にも通用し、宇宙に向けて行ったLIVE配信は初回から多数の反響を得て、最終的には「銀河生主四天王」の一角に名を連ねるほど人気を博した。押しに弱い。
- ゲラルト・ゼーマン
- 年齢:18歳/身長:183cm/体重:69kg/血液型:B型/生まれたところ:ドイツ/交際歴:0人[3]/誕生日:2月26日[4]/好物:チーズケーキ、ババの作るマカロニグラタン[5]/宇宙物理学者
- 頭脳明晰で、専門とする宇宙物理だけでなくあらゆる学問に精通している、「22世紀最高の天才」。優れた容姿も併せ持つ自信家。唯一の自著「外宇宙の航海者」(2111年2月26日発売)は宇宙物理学の歴史を変えた名著とも称される。その反面運動神経は非常に悪くクリスより非力。視力が悪く常にメガネをかけている。性欲が強い。痔持ち。また、宇宙船や寮の自分用のトイレでしか用を足せない。アカデミー時代には、その天才性から周囲に妬み疎まれ孤立していたが、サガたち三人に声を掛けられ仲間となった。ネット上で(性別を偽り)出会ったモニカに片想いしている。
- ババズラギ・キプラガト
- 年齢:19歳/身長:199cm/体重:124kg/血液型:O型/生まれたところ:船の上(アフリカ南部。喜望峰あたり)/交際歴:0.5人[7][3]/誕生日:9月14日[4]/好物:パンケーキ、女子の作る料理なら何でも[5]/技術者
- 通称ババ。諸機械の設置や修理、操作などを担う天才エンジニア。筋骨隆々で大柄な体型で、常にタンクトップを着用している。料理も得意であり、アグラビティボーイズのほか三人の好物には「ババの作った」料理も含まれる。四人の中で最大のOT値(=性器の大きさ)を持つ。性欲が強く、以前から己の技術力を生かして性的欲求を満たす様々なツールも制作していた。そのためアカデミー内でも男子人気は高く女子人気は皆無であった。
北方同盟
ヨルズ計画の船団
- アグラビティボーイズとは異なり、冷凍睡眠装置(コールドスリープ)を用いて20年かけてα・ジャンブローに到達した。一部はクリス、ゲラルトの存在により平静を失っているが、その状況を除けばアグラビティボーイズと比べると真面目で冷静なチームである。四人揃いのタイトな黒スーツを着用している。
- グリスロウ・クラコフスキー
- 年齢:19歳/身長:180cm/体重:74kg/血液型:O型/生まれたところ:ポーランド/交際歴:0人/誕生日:6月5日[4]
- ヨルズ計画の船団のリーダーで、北方同盟の超名家クラコフスキー家の出身。プライドが高く、あまり馴れ合いを良しとしない。メンバーには自らをリーダーと呼ばせている。クリスを女子と勘違いして一目惚れし、サガと付き合っているという嘘を信じ込むなど片想いを拗らせている。料理が大得意。頻繁にコマの左下隅から飛び出したような構図でツッコミをする。
- アールシュ・ジャムワル
- 年齢:19歳/身長:186cm/体重:70kg/血液型:A型/生まれたところ:インド/交際歴:0人/誕生日:12月10日[4]
- 黒髪で色黒の美少年。貧しい地域で路上生活を強いられた孤児だったが、自由連合の天才ゲラルトに対抗した国のプロジェクト「才能発掘プログラム」によって救われ学問に身を投じたため、間接的にゲラルトを命の恩人とし、狂気的に崇拝している。しかし、崇拝するあまり本人との会話を避けている。ゲラルトの著書「外宇宙の航海者」に寄せて執筆した「航海者を追って」の著者として、ゲラルト本人に宇宙物理学理論の理解度を唯一評価された人物。ゲラルトが性的なことに関心を寄せるようになったのは全てババのせいであると誤解し、ババを「淫魔」「淫王」などと呼んで忌み嫌っている。
- ヴォルク・カフベチ
- 年齢:25歳/身長:193cm/体重:90kg/血液型:AB型/生まれたところ:トルコ/交際歴:たくさん/誕生日:11月23日[4]
- 長髪で髭を生やしたプレイボーイで、冷静沈着な常識人。グリスロウにはやりチンと称される。アグラビティボーイズに対して比較的融和的ではあるものの、偵察など積極的に情報を引き出そうとし、連合と同盟の線引きを意識している。
- ルオ・イーヌオ
- 年齢:17歳/身長:169cm/体重:65kg/血液型:B型/生まれたところ:中国/交際歴:0人/誕生日:11月12日[4]
- 派手な髪形で顔中にピアスを多数着用した少年で、いわゆる若者言葉で話すが、そのガラの悪さに反して口調は柔らかく人見知り。戦闘力は非常に高く、元は北方同盟の特務機関のエージェントだった。しかし本人はその仕事を「つまらない」と評しており、一度も笑ったことが無かったという。その任務中、偶然出会ったパンツ一丁のグリスロウに勧誘され、その異常な面白さで生まれて初めて笑い、彼を慕ってヨルズ計画の一人目の隊員となった。今も好奇心旺盛で面白いものを好み、特にグリスロウの失敗に期待している。
- リータ
- クロシェット社製の女性型アンドロイド。真面目な勤務態度で、責任感が強い。生体スキャンや変形など様々な機能を有する。
その他
- 高次存在(仮称)
- 人間界よりもはるか高次の世界から現れた謎の生命体。通称「高次存在」「コージ」「高次」など。度々サガたちの前に現れては、魅力的な情報での誘惑、未知の場所への突然の転送などで彼らを混乱・困惑させ、その愚かで哀れな姿を見て楽しんでいる。その面白さに免じて手助けしてくれることもあり、遊び甲斐のある者として愛着も湧いている。言語を超越し感情や記憶に干渉する「第3の手」、付近の重力を操る「第5の手」など、次元を超越した様々な力を持つ5つの手を有する。コーヒーが好きでこだわりがある。
- パフィン
- スペースメイドセンターで働く17歳の少女で、地球人に似た美しい容姿をしているが宇宙人。数年前に突発性ワームホールに巻き込まれ惑星アレスタに遭難した。そこで働きながら母星へ帰る方法を探していたが、サガたちの選択によって無事帰郷を果たす。
- ジャンブローくん(たち)
- α・ジャンブローの先住民。さまざまな形状・大きさ・色の個体が存在するが、共通して二足歩行をし、必要時にのみ体から手が生える。知能レベルは低めだが、非常に友好的かつ好奇心旺盛な種族で、サガたちに何度も協力してくれる。顔には目しかないが、全身で感情を表すため意思疎通は容易。
- キャプテン・ザッハ
- 宇宙海賊「カラハサーン」の船長。痩せ型で、角の生えた鬼のような風体をしている。アレスタ刑務所において懲役9億年。その恐ろしい所業と見た目とは裏腹に義理人情に厚い。(本来刑期が数日であった)ゲラルト、ババ、グリスロウを、(厚意で)海賊団の脱獄に協力させた。なお、副船長は大柄で牙の生えた「星斬り」グァルピンドと、タコのような見た目で「フシュルシュル」と鳴く「星喰い」スルタム。
- テスタモニカ・アレスタ
- 年齢:19歳/身長:177cm/体重:秘密/生まれたところ:惑星アレスタ/交際歴:0人/趣味:クリスの配信を見ること・筋トレ/GCPO執行委員長[8]
- 通称モニカ。動物のような耳を持つスタイルの良い美少女。アレスタにある銀河刑事警察機構(GCPO)のトップで正義感が強く、特にゲラルトら脱獄した宇宙海賊の抹殺を目標としている。しかし、クリスの顔写真を自分と称して性別を偽ったゲラルトとネット上で知り合い、女友達として意気投合する。なお、男性のことは全く信用していない。素直すぎる性格で、嘘を嘘で固めたクリスらに対する理解は誤解に満ちている。クリスの説得により、ゲラルトたち脱獄囚3人への考えを改めようとしている。
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用語
星
- α・ジャンブロー
- 物語の主な舞台。入植先の候補地であった地球と似た環境の星。いち早くこの星を調査し入植しようと、各国が競っていた。
- 惑星アレスタ
- 太陽と同じ大きさの惑星で、宇宙一の歓楽街。一晩で約3恒河沙ドルにあたる金額が取引される。各地にメイドを派遣する「スペースメイドセンター」も所在する。
その他
- プロジェクト・ヘルメス
- 人類の新たな入植先を開拓する、自由連合が計画した人類史最大のミッション。これにサガたち4人が抜擢された。
- ヨルズ計画
- 人類最初のα・ジャンブローへの到着、人類移住を目的とする、北方同盟のプロジェクト。これにグリスロウたちが任命された。
- ジェナダイバージョン
- 一度だけ性別を反転できる秘薬。使用後は、元からその性別で生きていたものとして記憶が置き換わることになる。使用期限はα・ジャンブロー時間で365日。
読切版
タイトルは『ジェナダイバージョン3to1[9]』で『少年ジャンプ+』2018年8月1日公開[10]。
- 連載版との相違点
- 物語が西暦2118年。
- ゲラルトの肩書きとフルネームが連載版と異なる。
- ゲラルトがクリスへの気の使い方が連載版と異なる。
- クリス以外の3人が喧嘩する時、宇宙服に着替えていない。また3人の喧嘩にクリスが引いている。
書誌情報
- 中村充志『AGRAVITY BOYS』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既3巻
- 「ジェナダイバージョン3to1」 2020年4月3日発売 ISBN 978-4-08-882302-7
- 「Blink of stars」2020年7月3日発売 ISBN 978-4-08-882345-4
- 「Lost in thi Supermaket」2020年10月2日発売 ISBN 978-4-08-882421-5
脚注
- ^ 「クロクロク」の中村充志が描く、最後の人類となった男子4人のSFコメディ . コミックナタリー(2019年12月9日). 2020年12月18日閲覧。
- ^ 男4人が宇宙の果てでサバイバル、中村充志のコメディ「AGRAVITY BOYS」1巻 . コミックナタリー(2020年4月3日). 2020年12月17日閲覧。
- ^ a b c d 1巻より
- ^ a b c d e f g h 2巻より
- ^ a b c d 公式Twitter https://twitter.com/JUMP_AGRAVITY/status/1311615563873959936?s=20 より
- ^ 2巻第11話、ババの発言より
- ^ 二年前に初めて交際した女性は、ババに謎の高価な壺を購入させ消息を絶った
- ^ 3巻より
- ^ 連載版の1話タイトルである
- ^ ジェナダイバージョン3to1 中村充志 . 少年ジャンプ+. 2020年12月17日閲覧。
外部リンク
- 『AGRAVITY BOYS』 - 集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト
- AGRAVITY BOYS (@JUMP_AGRAVITY) - Twitter
|
- AGRAVITY BOYS (漫画)のページへのリンク