2020年東京オリンピックのボクシング競技・男子スーパーヘビー級とは? わかりやすく解説

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2020年東京オリンピックのボクシング競技・男子スーパーヘビー級

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/06 04:14 UTC 版)

2020 東京オリンピック
男子スーパーヘビー級

ボクシングのピクトグラム
会場 両国国技館
開催日 2021年7月24日から2021年8月8日
参加選手数 17か国 17人
メダリスト
 
 
 
 
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2020年東京オリンピックボクシング競技の男子スーパーヘビー級は、2021年7月24日から8月8日まで両国国技館で開催された。 [1] 17カ国から17人の選手が参加した。 [2]

概要

今大会は男子スーパーヘビー級の10回目の大会となる。この種目は1984年に、ヘビー級に代わる体重無制限の階級として初めて開催され、それ以来、毎回の夏季オリンピックで開催されている。スーパーヘビー級には、ヘビー級の制限体重91kgを超えるボクサーが出場する。

2019年の世界選手権で優勝し、プロデビュー後8連勝をマークしている、ウズベキスタンのバホディル・ジャロロフはアジア・オセアニア予選を制し今大会に出場した。 [3]

資格

国内オリンピック委員会(NOC)は、種目ごとにボクサーを1名ずつ参加させることができる。男子スーパーヘビー級の出場枠は17名と割り当てられた。 [2]

  • アフリカ予選から2名
  • アジア・オセアニア予選から4名
  • ヨーロッパ予選から4名
  • 南北アメリカ予選は中止されたため、予選に出場予定であった選手のうち世界ランキング上位3名
  • 世界最終予選は中止されたため、大陸(アフリカ、アジア・オセアニア、ヨーロッパ、南北アメリカ)ごとに世界ランキング上位1名ずつ計4名

競技形式

他のすべてのオリンピックのボクシング競技と同様、シンプルなトーナメント形式で行われる。3位決定戦は行われないため、準決勝の敗者には両方とも銅メダルが授与される。

試合は1ラウンド3分間、3ラウンドで構成され、ラウンドの間に1分間の休憩がある。ボクサーはノックアウトまたはポイントで勝敗を決める。採点は「10ポイントマスト」システムで行われ、各ラウンドで5人のジャッジが採点する。ジャッジは、「ターゲットエリアに命中したパンチの数、試合の支配力、テクニック、戦術的な優位性と競争力」を考慮する。各ジャッジは各ラウンドの勝者を決定し10ポイントを与え、敗者にはパフォーマンスに基づいて7から9までのポイントを与える。ジャッジごとに各ラウンドのスコアを合計し、過半数のジャッジから支持を得たボクサーが勝者となる。 [4]

スケジュール

スーパーヘビー級は7月24日のラウンド32から始まり8月8日の決勝まで行われた。 [5][6]

R32 ラウンド32 R16 ラウンド16 QF 準々決勝 SF 準決勝 NS 決勝
日付 7月24日 7月25日 7月26日 7月27日 7月28日 7月29日 7月30日 7月31日 8月1日 8月2日 8月3日 8月4日 8月5日 8月6日 8月7日 8月8日
種目 A E A E A E A E A E A E A E A E A E A E A E A E A E A E A E A E
男子スーパーヘビー級 R32 R16 QF SF NS

結果

[7]

決勝

 
決勝
 
   
 
 
 
 
 バホディル・ジャロロフ (UZB) 5
 
 
 リチャード・トーレス・Jr (USA) 0
 

上半分

ラウンド32 ラウンド16 準々決勝 準決勝
                           
 バホディル・ジャロロフ (UZB) 5
 マハマド・アブドラエフ (AZE) 0
 マハマド・アブドラエフ (AZE) 3
 ダニス・ラティポフ (BRN) 1
 バホディル・ジャロロフ (UZB) 5
 サティシュ・クマール (IND) 0
 サティシュ・クマール (IND) 4
 リカルド・ブラウン (JAM) 1
 バホディル・ジャロロフ (UZB) RSC–I
 フレーザー・クラーク (GBR)
 ツォトネ・ロガヴァ (UKR) 1
 フレーザー・クラーク (GBR) 4
 フレーザー・クラーク (GBR) DSQ
 ムラ・アリエブ (FRA)
 シヨブシュ・ズフロフ (TJK) 0
 ムラ・アリエブ (FRA) 5

下半分

16ラウンド 準々決勝 準決勝
                           
 リチャード・トーレス・Jr (USA) 5
 Chouaib Bouloudinat (ALG) 0
 リチャード・トーレス・Jr (USA) 4
 ダイニエル・ペロ (CUB) 1
 ダイニエル・ペロ (CUB) 5
 クリスチャンサルセド (COL) 0
 リチャード・トーレス・Jr (USA) RSC–I
 カムシベク・クンカバエフ (KAZ)
 イワン・ベリアソフ (ROC) 5
 マキシム・イェグノン (CMR) 0
 イワン・ベリアソフ (ROC) 1
 カムシベク・クンカバエフ (KAZ) 4
 ユースリ・レズ (EGY) 0
 カムシベク・クンカバエフ (KAZ) 5

審判の問題

8月1日の準々決勝でフランスのムラ・アリエブは、フレーザー・クラーク(イギリス)に対する複数回の意図的な頭突き行為(バッティング)により失格となった。審判の失格の判定や他の疑わしい判定に抗議し、アリエブはリングサイドに座り30分以上動くことを拒否し、一度は去ったものの戻ってさらに15分間抗議を行った。 [8][9][10]アリエブはスポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴えたが、同月3日、CASはレフェリーの技術的ミスの可能性は排除しなかったものの、失格処分は試合中のもので有効として訴えを棄却した。[10]

参考文献

脚注

  1. ^ ボクシング 競技スケジュール”. Tokyo 2020. 2021年7月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月23日閲覧。
  2. ^ a b “Qualification System – Games of the XXXI Olympiad – Boxing. IOC. http://boxing.athlete365.org/wp-content/uploads/2021/05/2021-05-06-Tokyo-2020-Revised-Qualification-System-Boxing-ENG.pdf 2021年6月23日閲覧。 
  3. ^ Bakhodir JALOLOV”. 2021年8月13日閲覧。
  4. ^ BOXING IN THE OLYMPICS: EVERYTHING YOU WANTED TO KNOW”. IOC. 2021年6月23日閲覧。
  5. ^ オリンピックスケジュール&結果 - ボクシング | 東京2020オリンピック競技大会”. 2021年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月13日閲覧。
  6. ^ Schedule - Boxing Tokyo 2020 Olympics”. Olympian Database. 2020年3月1日閲覧。
  7. ^ ドローシート”. 2021年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月8日閲覧。
  8. ^ French boxer Mourad Aliev stages wild Olympics protest after headbutting disqualification” (2021年8月1日). 2021年8月7日閲覧。
  9. ^ Tokyo Olympics: France boxer Mourad Aliev protests with sit-in over disqualification, punches camera in frustration”. India Today. 2021年8月7日閲覧。
  10. ^ a b Staff, Reuters「五輪=ボクシングで失格処分のアリエブ、CASが訴えを棄却」『Reuters』、2021年8月4日。2021年8月13日閲覧。

外部リンク




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