鳴尾浜臨海公園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/27 21:35 UTC 版)
鳴尾浜臨海公園 Naruohama Seaside Park |
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所在地 |
日本
西宮市
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開園 | 1980年(野球場) 1992年(全面開園) |
運営者 | 西宮市 パークマネジメント鳴尾浜(海づり広場・南地区西駐車場)[1] |
現況 | 開園中 |
事務所所在地 | 北:西宮市鳴尾浜1丁目5番地2 南:西宮市鳴尾浜3丁目13 |
公式サイト | http://www.naruohama-park.com/ |
鳴尾浜臨海公園(なるおはまりんかいこうえん、英:Naruohama Seaside Park)は、兵庫県西宮市鳴尾浜にある海浜公園(総合公園)である。大阪湾に面した鳴尾地区埋立地に位置する。
概要
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公園は野球場を擁する北地区と海辺の南地区に分かれており、北地区と南地区の間を中地区の緑道がつないでいる。
1979年に建設を開始。その後、段階的に開園を進め、1992年10月に全面開園した[2]。
北地区
鳴尾浜臨海公園北地区は阪神高速5号湾岸線の北側に位置し、野球場・テニスコートがある。
- 所在地:兵庫県 西宮市鳴尾浜1丁目5番地2
- 野球場(1面)(西宮市鳴尾浜臨海公園野球場参照)
- テニスコート(6面)
- 市民の森[注 2]
- 芝生広場
- 駐車場
中地区
鳴尾浜臨海公園の中地区は、約1kmの緑道となっている。北地区と南地区の間に走る道路[6]の西側に、緑道が道路に並ぶ形で伸びて南北地区をつないでいる[7]。
南地区
鳴尾浜臨海南地区は鳴尾埋め立て地南端の海沿いに位置し、「花と緑と小川のゾーン」と「海の見える丘ゾーン」がある。二つのゾーン接してプール・温泉を備えた健康増進施設「リゾ鳴尾浜」があり、1992年から運営されていたが2020年に営業終了した。
- 所在地:兵庫県 西宮市鳴尾浜3-13
- 花と緑と小川のゾーン
- 花のメインストリート
- フラワーガーデン
- 海の見える丘ゾーン
- 芝生広場
- 海づり広場(有料)
- 緑を育むゾーン
- 花工房
略年表
- 1979年(昭和54年)度 - 建設開始。第一期工事として野球場の建設に着手[10]
- 1980年(昭和55年) - 野球場が完成。第二期工事としてテニスコートの建設に着手[10]
- 1983年(昭和58年)度までに北地区の野球場、テニスコート、駐車場、芝生広場の整備が終わる[11]
- 1984年(昭和59年) - 白球の森[5]、市民の森[4]の植樹を開始
- 1985年(昭和60年)8月 - 白球の森が完成[5]
- 1989年(平成元年)4月 - 海の見える丘が開業[12]
- 1991年(平成3年)10月 - 市民の森が完成[13]
- 1992年(平成4年)10月2日 - 南地区の公園整備が終わり、完成式が行われる[2]
- 1995年(平成7年)8月 - 花工房が開設[14]
リゾ鳴尾浜

リゾ鳴尾浜は西宮市鳴尾浜臨海公園南地区で運営されていた健康増進施設である[15]。地上4階地下1階。設計は日建設計[16][17]。1992年10月にオープン[18]。
土地建物は市が無償で提供し、西宮市および阪神電気鉄道が40%(3600万円)ずつ[注 6]出資して1991年に設立された株式会社「鳴尾ウオーターワールド」が第三セクター方式で施設の運営にあたった[19][20][21]。
近年は施設の老朽化や民間施設との競合に苦しんでいたところ、さらに新型コロナウイルスの流行で大きな影響を受けて、2020年11月に営業終了した[22][23]。
施設概要
- アミューズメントプール
- リラクゼーション バス(温泉・風呂):
- 源泉名 リゾ鳴尾浜「かもめの湯」
- 泉質名 単純高温泉(低張性、弱アルカリ性、高温泉)
- 泉湯 47.6℃(調査時に於ける気温14.5℃)[25]
- フィットネスクラブ「エフィ」(厚生労働省指定運動療法施設)[26]
- レストラン
- プールサイドレストラン(屋内)
- 喫茶コーナー・グリーンテラス
- 海辺の屋外レストラン
- バーベキューリゾート[27]
- ショップ
- 1階ショップ(プール用品)
- 地下1階プロショップ(フィットネスウェア、フィットネス水着)[28]
略年表
- 1991年(平成3年)11月7日 - 「リゾ鳴尾浜」の管理運営業務を行う第三セクターとして株式会社鳴尾ウォーターワールド設立[注 7][29]
- 1992年(平成4年)10月4日 - リゾ鳴尾浜が営業開始[29]。東部総合処理センターの余熱利用(蒸気供給)。
- 1995年(平成7年)
- 1996年(平成8年)10月〜 - 天然温泉利用開始で利用客増加[29]
- 1997年(平成9年)7月〜 - 東部総合処理センターからの蒸気供給が停止し経費増加[29]
- 2020年(令和2年)
交通
公共交通機関
- 阪神電鉄
- 甲子園駅から阪神バス 鳴尾浜線(循環)「鳴尾浜行き」乗車約20分
- 武庫川団地前駅から徒歩:北地区約1km、南地区約2km
自動車
周辺施設
脚注
注釈
- ^ a b c d 宮っ子検索(2025年7月28日閲覧)で確認ができる。
- ^ 1984年から1991年にかけて市民による寄付参加型の植樹によってつくられた森[3][4]。
- ^ 婦人の社会的地位の向上を願ってつくられた森[4]。
- ^ 1985年の「国際青少年年」を記念してつくられた森[4]。
- ^ 1983年の第65回全国高等学校野球選手権大会に出場した各都道府県代表校から兵庫県に樹木を寄贈してもらい、植林された森[4][5]。
- ^ 西宮市および阪神電気鉄道が40%(3600万円)ずつ、アサヒビールほか4社が20%(1800万円)の比率で出資した。
- ^ 発起人:西宮市、阪神電気鉄道株式会社、アサヒビール株式会社、株式会社住友銀行、株式会社太陽神戸三井銀行
出典
- ^ 指定管理者制度の導入状況、西宮市、2025年5月2日更新。
- ^ a b 「水と緑に囲まれたヘルシー・コミュニティパーク 『鳴尾浜臨海公園』のすべてが完成!」『宮っ子』鳴尾版1992年11月号、西宮コミュニティ協会、「コミュニティなるお」1頁(本文1ページではなく、本誌綴じ込みコーナーに本体とは別に割り振られた「コミュニティなるお」1ページ)[注 1]。
- ^ 「しせつほうもん(8) 西宮市立鳴尾浜臨海公園野球場」『宮っ子』鳴尾版2017年1・2月号、西宮コミュニティ協会、「コミュニティなるお」4頁(本文4ページではなく、本誌綴じ込みコーナーに本体とは別に割り振られた「コミュニティなるお」4ページ)[注 1]。
- ^ a b c d e 「マイタウントピックス 西宮自然散歩(24) 浜風そよぐ白球の森鳴尾浜臨海公園は緑のオアシス」『宮っ子』1991年8月号、西宮コミュニティ協会、14-15頁[注 1]。
- ^ a b c 小項目事典, ブリタニカ国際大百科事典. “白球の森とは”. コトバンク. 2021年4月1日閲覧。
- ^ 北部分は県道臨港道路鳴尾2号線、南部分は市道鳴450号線
- ^ “にしのみやWebGIS西宮市地理情報システム:地理情報選択画面”. webgis.nishi.or.jp. 2021年4月20日閲覧。
- ^ “鳴尾浜臨海公園北地区(野球場・テニスコート)・中地区・南地区(海づり広場・芝生広場、花工房)|西宮市ホームページ”. www.nishi.or.jp. 2021年3月31日閲覧。
- ^ “出資団体監査結果報告 株式会社鳴尾ウォーターワールド(平成25年11月26日)”. 2021年4月1日閲覧。
- ^ a b 「NEWS SPOT 西宮市で野球場が完成」『月刊体育施設』1980年10月号、体育施設出版、134頁。NDLJP:7948198/70
- ^ 都市行政研究会(編)『新 街づくりガイドブック その事業手法の解説と実践例』第一法規出版、1984年、211頁。NDLJP:11946274/115
- ^ 「マイタウントピックス 鳴尾浜臨海公園に『海の見える丘』」『宮っ子』1989年4月号、西宮コミュニティ協会、12頁[注 1]。
- ^ 「西宮市制100周年記念特集 鳴尾村が西宮市と合併して74年 年表でたどる鳴尾の歩み(3) 平成元(1989)年〜令和7年(平成・令和時代)」『宮っ子』鳴尾版2025年5・6月号、西宮コミュニティ協会、「コミュニティなるお」2頁(本文2ページではなく、本誌綴じ込みコーナーに本体とは別に割り振られた「コミュニティなるお」2ページ)。(オンライン版、宮っ子検索サイト、2025年7月28日閲覧)
- ^ 中西昇「事例紹介(7) 西宮市のオリジナル植物を活用しての緑化事業の展開について」『公園緑地』VOL.61 NO.2(2000年6月)、日本公園緑地協会、65頁。NDLJP:3296738/38
- ^ “リゾ鳴尾浜について”. リゾ鳴尾浜(アーカイブ). 2020年11月7日閲覧。
- ^ “港湾・河川・水辺整備|計画・設計業務|株式会社日建設計シビル”. www.nikken-civil.co.jp. 2021年4月2日閲覧。
- ^ “NIKKEN EXPERIENCE, INTEGRATED 鳴尾浜臨海公園”. 日建設計シビル. 2021年4月2日閲覧。
- ^ “年譜”. 阪神電気鉄道株式会社. 2021年3月31日閲覧。
- ^ 『阪神電気鉄道百年史』阪神電気鉄道、2005年、566頁。
- ^ “会社情報(ポリシー等)”. リゾ鳴尾浜(アーカイブ). 2020年11月3日閲覧。
- ^ 出資団体監査結果報告 株式会社鳴尾ウォーターワールド(平成25年11月26日)p.15-2
- ^ a b “「リゾ鳴尾浜」営業終了へ 新型コロナが追い打ち” (Japanese). 神戸新聞NEXT. 2021年3月31日閲覧。
- ^ a b “リゾート施設「リゾ鳴尾浜」11月末で営業終了 コロナ禍で利用者減 兵庫・西宮”. 毎日新聞. 2021年3月31日閲覧。
- ^ a b “屋外&屋内プール | プール”. リゾ鳴尾浜(アーカイブ). 2021年1月26日閲覧。
- ^ “温泉・お風呂 | 温泉・お風呂”. リゾ鳴尾浜(アーカイブ). 2020年11月6日閲覧。
- ^ “運動型健康増進施設一覧|厚生労働省”. www.mhlw.go.jp. 2021年3月31日閲覧。
- ^ “レストラン | レストラン・ショップ”. リゾ鳴尾浜(アーカイブ). 2020年11月8日閲覧。
- ^ “ショップ | レストラン・ショップ”. リゾ鳴尾浜(アーカイブ). 2020年11月7日閲覧。
- ^ a b c d e f “(株)鳴尾ウォーターワールドに関する今後の対応について (株)鳴尾ウォーターワールドに関する今後の対応について平成23年3月”. 西宮市. 2021年4月2日閲覧。
- ^ “東部総合処理センター|西宮市ホームページ”. www.nishi.or.jp. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “西宮の下水浄化センター|西宮市ホームページ”. www.nishi.or.jp. 2021年4月2日閲覧。
参考文献
- (財)日本経営史研究所(編)『阪神電気鉄道百年史』阪神電気鉄道株式会社 2005年
関連項目
外部リンク
- 鳴尾浜臨海公園北地区(野球場・テニスコート)・中地区・南地区(海づり広場・芝生広場、花工房)(西宮市ホームページ)
- 鳴尾浜臨海公園(南地区) パンフレット
- 鳴尾浜臨海公園南地区 (naruohama) - Facebook
- naruo_park (@naruo_park) - Instagram
- 花工房
- リゾ鳴尾浜(アーカイブ)
- リゾ鳴尾浜【公式】 (@resonaruohama) - X(旧Twitter)
- リゾ鳴尾浜 (ResoNaruohama) - Facebook
- スポーツネットにしのみや|鳴尾浜臨海公園野球場 [1]
- スポーツネットにしのみや|鳴尾浜臨海公園テニスコート[2]
- 鳴尾浜臨海公園(南地区) パンフレット
- 鳴尾浜臨海公園のページへのリンク