鳥たちの小スケッチとは? わかりやすく解説

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鳥の小スケッチ

(鳥たちの小スケッチ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/14 17:50 UTC 版)

鳥の小スケッチ』(とりのしょうスケッチ、フランス語: Petites esquisses d'oiseaux)は、オリヴィエ・メシアンが1985年に作曲したピアノ曲。6曲から構成される小曲集で、演奏時間は全曲で15分ほど。

概要

ヨーロッパコマドリ

1985年の夏にイゼール県プティシェの山荘で作曲された[1]。1970年の『ニワムシクイ』から15年ぶりのピアノ曲で、ピアノ独奏曲としてはメシアン最後の作品になった。

鳥のカタログ』や『ニワムシクイ』のような複雑で技巧的な作品と異なり、晩年の『鳥の小スケッチ』では各曲に登場する鳥は1種類で、鳥の歌以外には色彩和音のコラールのみが出現する[1]

1987年1月26日にパリのテアトル・ド・ラ・ヴィル (Théâtre de la Villeで開かれたアンサンブル・アンテルコンタンポランの演奏会で、イヴォンヌ・ロリオによって初演された[2][3]

構成

6曲からなるが、奇数番目の曲はいずれもヨーロッパコマドリの歌にもとづき、ときどき出現する非常に速い下降音型が特徴的である。

  1. ヨーロッパコマドリ (Le Rouge-gorge)
  2. クロウタドリ (Le Merle noir)
  3. ヨーロッパコマドリ (Le Rouge-gorge)
  4. ウタツグミ (La Grive musicienne)
  5. ヨーロッパコマドリ (Le Rouge-gorge)
  6. ヒバリ (L'Alouette des champs)

脚注

  1. ^ a b ヒル & シメオネ 2020, p. 166.
  2. ^ ヒル & シメオネ 2020, pp. 172–173.
  3. ^ ヒル & シメオネ 2020, p. 作品目録059.

参考文献

  • ピーター・ヒル、ナイジェル・シメオネ 著、藤田茂 訳 『伝記 オリヴィエ・メシアン(下)音楽に生きた信仰者』音楽之友社、2020年。ISBN 9784276226029 



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