魔法少女ノ魔女裁判
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魔法少女ノ魔女裁判 | |
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ゲーム | |
ゲームジャンル | 魔法議論ミステリ / ADV |
対応機種 |
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開発・発売元 | Re,AER |
プロデューサー | 畑俊行 |
ディレクター | 喜多南、滝口流 |
キャラクターデザイン | 梅まろ |
プランナー | 石田ぎがしー |
シナリオ | 喜多南、滝口流、景山千博、海野凛久、 彩月レイ、畑俊行、 深浦佑太、我孫子ユウジ |
音楽 | 近藤佑輔 |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 |
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漫画 | |
原作・原案など | Acacia |
作画 | 時任せつな |
出版社 | KADOKAWA |
掲載誌 | コミックアルナ |
発表号 | 2025年8月号 - |
発表期間 | 2025年7月16日 - |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ゲーム・漫画 |
ポータル | ゲーム・漫画 |
『魔法少女ノ魔女裁判』(まほうしょうじょノまじょさいばん)は、Re,AERのブランド「Acacia」の1作目となるPC (Steam)・Nintendo Switch用ゲームソフト[1][2]。略称は「まのさば」[3]。
孤島の牢屋敷を舞台に、魔法を使う13人の少女が自分たちの中に潜んでいる「魔女」こと殺人犯を探し出して処刑するアドベンチャーゲーム[1]。
2025年6月9日にゲーム本編の第1話を途中までプレイできる『魔法少女ノ魔女裁判 死遊体験版』がSteamより配信された[4]。
2025年7月18日にSteam版が発売され[5]、2026年春にNintendo Switch版が発売予定[6]。
ゲーム内容
牢屋敷に囚人として閉じ込められた主人公が少女たちと共同生活を送るという章仕立てのADVパートと、定期的に発生する殺人に対して誰が殺人を犯した魔女なのかを決めて処刑する魔女裁判パートで構成されている[1]。プレイヤーは少女たちの発言やADVパートで集めた証拠をもとに、嘘をついている魔女を見つけ出す[1]。事件のトリックには少女たちがそれぞれ持つ固有の魔法が関わっている場合もある[1]。
スタッフによると残酷表現は「最悪」を常に心がけているとのことで、殺し合いによる少女の死や処刑シーンがあり、少女の精神的トラウマ、禁忌をテーマとしている[7]。バッドエンドは30個存在する[7]。
設定
本作の舞台は絶海の孤島にある牢屋敷[1]。囚人の少女たちはそれぞれ固有の魔法を持つと同時に魔女になる素質があり、殺人衝動や幻覚に支配される可能性がある[1]。
ストーリー
高校1年生になるはずだった桜羽エマは、ある朝目を覚ますと、少女たちとともに孤島の牢屋敷に閉じ込められていた。現れたフクロウによると、エマたち13人の少女は世界に害をおよぼす魔女である可能性が高いため、ここで囚人として生活する必要があるという。
エマは魔女候補の少女たちと共同生活を送るが、ある時殺人事件が発生する。フクロウの指示でエマたちは魔女裁判を行い、自分たちの中にいる魔女を探し出して処刑することになる。
キャラクター
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桜羽 エマ () - 声 - 三木谷奈々[3]
- 本作の主人公[1]。囚人番号658[8]。一人称は「ボク」[8]。明るく振る舞うが、寂しがり屋で嫌われることを恐れている[8][2]。
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二階堂 ヒロ () - 声 - 東雲はる[3]
- 囚人番号659[8]。非の打ちどころがない優等生[8]。正しいか否かを常に価値基準とし、正しさを追求して偏った思想に走りがち[8]。
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夏目 アンアン () - 声 - 葵あずさ[3]
- 囚人番号660[8]。引きこもりで努力を苦手としている[8]。コミュニケーション能力に難があり、意思疎通は筆談で行うが、文豪のような大仰な口調になる[8]。
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城ケ崎 ノア () - 声 - 井口裕香[3]
- 囚人番号661[8]。魔法は液体操作[8]。世界中で人気を博している覆面ストリートアーティスト[8]。マイペースでつかみどころがなく、いろんなことに対して疑問を口にする[8]。
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蓮見 レイア () - 声 - 小清水亜美[9]
- 囚人番号662[8]。劇団のトップで活躍する有名な役者[8]。責任感の強い努力家で、周囲のまとめ役を担う[8]。
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佐伯 ミリア () - 声 - 高森奈津美[10]
- 囚人番号663[8]。白ギャルのような風体に反しておとなしい性格をしており、要領は悪いが心優しい[8]。
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宝生 マーゴ () - 声 - 樹冬華[3]
- 囚人番号664[8]。頭の回転が速い凄腕の詐欺師で、誰に対しても好意的な態度を取るが、実際のところはこの世の全てを信用しておらず、誰にも本心を明かさない[8]。
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黒部 ナノカ () - 声 - 大熊和奏[11]
- 囚人番号665[8]。牢屋敷のことを以前から知っているらしく、強い敵意を抱いている[8]。クールかつ排他的で、目的のために手段を選ばない[8]。
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紫藤 アリサ () - 声 - 石井未紗[3]
- 囚人番号666[8]。魔法は発火[8]。家出している不良で、学校にも通っていない[8]。口調は荒く、喧嘩っ早い[8]。気に入らないことを潰すのを信条としているが、その実自分のことを一番嫌っている[8]。
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橘 シェリー () - 声 - 柊優花[3]
- 囚人番号667[8]。魔法は怪力[8]。ミステリーが好きで、名探偵を自称する[8]。常に元気で好奇心旺盛だが、空気を読まないところがあり、道徳心を一切持ち合わせていない[8]。
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遠野 ハンナ () - 声 - 石崎紗彩[3]
- 囚人番号668[8]。魔法は浮遊[8]。貧乏な家庭の生まれだが、お嬢様口調で高慢に振る舞い、名家の令嬢を騙る[8]。
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沢渡 ココ () - 声 - 比良坂芽衣[3]
- 囚人番号669[8]。ストリーマー[8]。裏表の激しい性格をしており、配信時はポジティブで笑顔だが、自分と推し以外の全てを憎み、囚人生活でも攻撃的な言動をする[8]。
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氷上 メルル () - 声 - 山下七海[3]
- 囚人番号670[8]。魔法は治癒[8]。常に半泣きで自虐的な心配性で、物陰に隠れて気になった相手をつけ回す[8]。
- ゴクチョー
- 声 - 中尾隆聖[5]
- 牢屋敷の獄長を務めるフクロウ。
スタッフ
- 企画 - Acacia[1][12]
- ディレクター・シナリオライター - 喜多南[12]、滝口流[12]
- シナリオライター -景山千博、海野凛久、彩月レイ、畑俊行、深浦佑太、我孫子ユウジ
- キャラクターデザイン - 梅まろ[1][12]
- イラストレーター - おむ (omu)[12]、ナナホシコウ[12]
- 背景イラスト - ふきた[12]、Taurus Global Studio[12]
- プランニング・プログラム - 石田ぎがしー[12]
- 主題歌制作 - SLAVE.V-V-R[1][12]
- エンディングテーマ制作 - daiki⛩[12]
- BGM制作 - 近藤佑輔[12]
- ロゴデザイン - ミナトデザイン[12]
- 設定協力 - 星野彼方[12]
- 音響制作・マスタリング - Studio Tonaria[12]
- プロデューサー - 畑俊行[12]
主題歌
- 「LaVI-Bavellabion」[13]
- 三木谷奈々による主題歌[注釈 1]。作詞・作曲・編曲はSLAVE.V-V-R。
- 歌詞はゲーム内BGMにも使用される架空言語「フィクスマージ語」で書かれている[16]。
- 「MAdEaR MAdEaR」[15]
- 東雲はるによる主題歌[注釈 1]。作詞・作曲・編曲はSLAVE.V-V-R。
- 「LaVI-Bavellabion」と同様に、こちらも歌詞が「フィクスマージ語」で書かれている[17]。
- 本楽曲は後述のクラウドファンディングにおけるストレッチゴール達成に対するリターンとして制作された[17]。
- 「愛の残滓」[18]
- 藍月なくるによる挿入歌。作詞・作曲・編曲は佐高陵平[19]。とあるBAD ENDで使用される[20]。
- 「救いを求めるヒトの詩」
- 有世華望による挿入歌。作詞・作曲・編曲は近藤佑輔。
- 「bloom」[21]
- 三木谷奈々によるエンディングテーマ。作曲・作詞・編曲はdaiki torii。
開発
2024年4月19日からは総合的なクオリティアップのためにCAMPFIREにてクラウドファンディングが実施され[22]、午後7時開始から約1時間半で当初の目標額である200万円を突破し、以降新たに設定されたストレッチゴールもすべて達成し、終了の6月30日時点で3340%となる6684万9444円が集まった[23]。
2024年7月23日から8月6日まで、二階堂ヒロと橘シェリーの声優オーディションと、BGMのボーカルオーディションが実施され[24]、橘シェリー役は柊優花[25]、二階堂ヒロ役は東雲はる[26]、BGMボーカリストは根本真澄、ゆめこ、天音に決まった[27]。
漫画
キャラクターたちのほのぼのとした姿を描く2コマ漫画『このあと、死にます』がXの公式アカウントにて2024年7月から連載されている[28]。
時任せつなによるコミカライズが『コミックアルナ』(KADOKAWA) にて2025年8月号から連載されている[29]。
CD
発売日[30] | タイトル | 規格品番 |
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2025年7月18日 | 『魔法少女ノ魔女裁判』コンプリートオリジナルサウンドトラック | FFCP-0053 |
イベント
- 魔法少女ノ魔女裁判〜the first page〜
- 朗読劇とトークイベントがサンパール荒川の小ホールにて2025年5月10日に開催[2]。全公演に三木谷奈々、昼・夜公演に石崎紗彩と樹冬華、昼公演にのみ柊優花、夜・おまけ公演に東雲はる、おまけ公演にのみ岩口和暖、畑俊行、深浦佑太が出演した[2]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k “13人の少女たちが裏切り、殺し合う。嘘つきの魔女を探し出す議論ミステリADV「魔法少女ノ魔女裁判」、2025年に発売予定”. 4Gamer.net. Aetas (2024年4月4日). 2024年12月24日閲覧。
- ^ a b c d Keiichi Yokoyama (2024年12月26日). “魔法事件推理ゲーム『魔法少女ノ魔女裁判』Steam版、来年初夏発売へ。クラファン6600万円超の注目作、リアルイベントの開催も決定”. AUTOMATON. アクティブゲーミングメディア. 2024年12月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “『魔法少女ノ魔女裁判』魔法少女たちに紛れる殺人犯(魔女)を炙り出す魔法議論アドベンチャー、Steamストアページ公開。2025年発売予定”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2024年12月6日). 2024年12月26日閲覧。
- ^ “『魔法少女ノ魔女裁判』のSteam体験版が6月9日夜に配信決定。「残酷で不穏な」プロモーションが話題の“魔法議論ミステリ”ゲームから、7月18日の発売に先がけて本編第1話を途中まで体験可能”. 電ファミニコゲーマー. マレ (2025年6月5日). 2025年6月7日閲覧。
- ^ a b “『魔法少女ノ魔女裁判』Steam版の発売日が「7月18日」に決定。仲間のなかから“魔女”をあぶり出して「残酷に処刑」する不穏な推理ゲーム注目作、発売に先駆けてタワレコ・アニメイトでのグッズ物販イベントも開催予定”. 電ファミニコゲーマー. マレ (2025年5月5日). 2025年5月6日閲覧。
- ^ “『魔法少女ノ魔女裁判』Switch版が2026年春に発売決定。“魔女”を炙り出すために処刑対象を選定していく議論アドベンチャー”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2025年8月3日). 2025年8月4日閲覧。
- ^ a b “推しは死ぬ、残酷表現は「常に最悪」、バッドエンドは30個。救いのないミステリADV「魔法少女ノ魔女裁判」、Steamストアページを公開”. 4Gamer.net. Aetas (2024年12月6日). 2024年12月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao “キャラクター”. 魔法少女ノ魔女裁判 公式. 2024年12月24日閲覧。
- ^ 13witch_Trialsの2025年1月8日のツイート、2025年1月9日閲覧。
- ^ 13witch_Trialsの2024年12月11日のツイート、2024年12月24日閲覧。
- ^ 13witch_Trialsの2024年12月28日のツイート、2024年12月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “魔法議論ミステリ×ADVデスゲーム『魔法少女ノ魔女裁判』を、最高の形で届けたい!”. CAMPFIRE. 2024年12月24日閲覧。
- ^ 13witch_Trialsの2024年5月30日のツイート、2024年12月24日閲覧。
- ^ SLAVE_V_V_Rの2024年4月20日のツイート、2025年6月17日閲覧。
- ^ a b SLAVE_V_V_Rの2025年1月19日のツイート、2025年6月17日閲覧。
- ^ 13witch_Trialsの2024年4月27日のツイート、2025年6月17日閲覧。
- ^ a b 『MAdEaR MAdEaR/SLAVE.V-V-R』(YouTube)SLAVE.V-V-R、2025年1月19日 。2025年6月17日閲覧。
- ^ 13witch_Trialsの2025年3月2日のツイート、2025年3月2日閲覧。
- ^ y0c1eの2025年3月2日のツイート、2025年6月17日閲覧。
- ^ 『藍月なくる - 愛の残滓(Official Video)』(YouTube)藍月なくる / Aitsuki Nakuru、2025年3月2日 。2025年7月22日閲覧。
- ^ 13witch_Trialsの2025年3月8日のツイート、2025年3月8日閲覧。
- ^ “初報2週間で2万フォローを達成したADVゲーム「魔法少女ノ魔女裁判」のクラウドファンディングが本日19時よりスタート!”. Gamer. イクセル (2024年4月19日). 2024年12月24日閲覧。
- ^ “魔法議論ミステリ×ADVデスゲーム『魔法少女ノ魔女裁判』のクラウドファンディングが終了。当初の目標である200万円を大幅に上回る6684万9444円が集まる結果に”. 電ファミニコゲーマー. マレ (2024年7月1日). 2024年12月24日閲覧。
- ^ “議論ミステリ×デスゲーム『魔法少女ノ魔女裁判』声優&ボーカルオーディション実施。2025年の発売に向けクラファンで目標額3340%達成の期待作”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2024年7月26日). 2024年12月24日閲覧。
- ^ 13witch_Trialsの2024年9月21日のツイート、2024年12月24日閲覧。
- ^ 13witch_Trialsの2024年9月22日のツイート、2024年12月24日閲覧。
- ^ 13witch_Trialsの2024年11月3日のツイート、2024年12月24日閲覧。
- ^ “『魔法少女ノ魔女裁判』の公式2コマ漫画「このあと、死にます」が連載中。ゲーム内容と異なりほのぼのとしている理由は「こわす前につみあげる必要があります。」という残酷なもの”. 電ファミニコゲーマー. マレ (2024年7月9日). 2024年12月24日閲覧。
- ^ 13witch_Trialsの2025年7月16日のツイート、2025年7月16日閲覧。
- ^ “【お詫びとお知らせ】「『魔法少女ノ魔女裁判』 コンプリートオリジナルサウンドトラック」発売延期のお詫び(2025年5月19日)”. フロンティアワークス (2025年5月19日). 2025年5月29日閲覧。
外部リンク
- 魔法少女ノ魔女裁判 公式
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