開拓使兌換証券とは? わかりやすく解説

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開拓使兌換証券

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/07 02:57 UTC 版)

開拓使兌換証券(かいたくしだかんしょうけん)は、北海道の開拓の資金の調達のために発行された証券である。

概要

明治5年1月14日、発行兌換の事務が三井組に委托され、10円券、5円券、1円券、50銭券、20銭券および10銭券が発行された。 通用期限は10箇年とされたが、まもなく50銭以下の証券は明治6年12月限りで、1円以上の証券は明治8年5月限りで、通用は停められた。

総額は250万円。 発行期限は明治5年1月から4月。 50銭以下の3種(130万円)は明治8年12月じゅうに交換を完結し、1円以上の3種(120万円)は明治9年4月回収をおわった。

額面の種類、発行高、枚数および回収高はつぎのとおり。

  • 種類 発行高(円) 発行枚数(枚) 回収高(円)
  • 10円券 480000.00 48000 479150.00
  • 5円券 220000.00 44000 218885.00
  • 1円券 500000.00 500000 497096.50
  • 50銭券 560000.00 1120000 550937.50
  • 20銭券 440000.00 2200000 429456.00
  • 10銭券 300000.00 3000000 287995.00
  •     回収実高 2463520.00
  • 発行原高 2500000.00 6912000 3648.00(焼失高および引揚切高)

この証券の製造は、大蔵省兌換証券と同様に、三井組為換座で担任された。 開拓使は主としてこれをその管下である北海道で発行したから、当初はもっぱら北海道で行われたが、のちに北海道以外に及んだ。

参考文献

  • 貨政考要



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