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鈴木詮子

鈴木詮子の俳句

うす目して汗ばむ死者をうべなへり
しはぶきは父か雪夜の耳痺れ
つごもりの人気少なき葬り見る
つりしのぶははの微笑を憶ひをり
とつくりと霧につかりてしまひけり
どん底に星したたかな冬の湖
はまなすや牛の背越しの旧領土
はればれと寒卵孵るべし
ひとときは波浪の飛雪ひびきけり
びつしりと住ふ夜に浮く桃の花
ふりかかるもの身の冬か水の上
わが見しはあきつの群るる湖の虹
サルビヤを踏みにじりては朱に溺れ
一叢の黄菊に山気ひそみをり
不凍湖に雪けぶらひてゐたりけり
人あれどもの問はぬなり朴の花
人の渦流れマスクの中の呼吸
仏桑花赤し湖上の塔遥か
仰ぐ空別離定かに冬の虹
冬波に見入られしごとかたくなに
午後すでに松葉のとがる日向ぼこ
口紅の唇めくれゐて秋の湖
咳に覚む夢好色にして恙なし
土うるむ淡く地に浮く花の影
奄奄と尾燈吹雪くを追ふばかり
妻の黙看取り疲れが暑に浮けり
寒椿わが名呼ばれて見て佗し
年不惑縊死の縄跡芽吹きたり
梅雨ぐもり陸の指標となる高炉
横転車蜜柑手にして見たるかな
橋こがらし暴走の灯の星めざす
没日の芒輝く彼方煙霧都市
泊船を遠見に睦むつばくらめ
灯の隈に秋雨ひそめり深く降る
炎天の煉瓦監獄古りてゐし
煙幕にあへぐ枯木とヘルメット
緑蔭のけだるさに倦む喪服妻
花あんず雪折れの傷白みたり
西瓜啖ぶ韓国翔ちて来し午餐
轟音の渦冷ややかな死者の笑み
遠く透く澪のあかしや雪催ひ
野火走りつつ忘れゐる怒り
鈴懸の並木秋日に尖る平和
閉山の地を舐めて飛ぶつばくらめ
雪の日の暮るる凶弾曳光す
雪催ひ骸骨なめる犬の横目
雲凍てて虚心訴ふすべもなし
風花のかかる喪の灯をあたためん
馬鈴薯の花遠き嶺の雪一縷
黄水仙ことばはがねのごとひびく
 




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