野球セルビア代表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/30 01:25 UTC 版)
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国または地域 |
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協会 | セルビア野球協会 | |||
監督 | ジョン・ヴォデンリッチ | |||
WBSCランキング | 59位(2024年11月27日) | |||
オリンピック | ||||
出場回数 | 0回 | |||
ワールド・ベースボール・クラシック (WBC) | ||||
出場回数 | 0回 | |||
WBSCプレミア12 | ||||
出場回数 | 0回 | |||
欧州野球選手権 | ||||
出場回数 | 0回 | |||
野球セルビア共和国代表(やきゅうセルビアきょうわこくだいひょう)は、セルビアにおける野球のナショナルチームである。WBSCヨーロッパに加盟しているセルビア野球協会によって運営されている。WBSC世界ランキングは59位(2024年11月27日発表時点)。
歴史
記録に残っているセルビア史上初の野球の試合は1935年、ベオグラードで行われたBSKベオグラードとハイドゥク・スプリトによるサッカーの試合のハーフタイムに行われた[注釈 1]。セルビア初の球団は1980年代後半にJSDパルティザンの部門として結成され[注釈 2]、その初試合となった1989年5月のベオグラードにおけるBKヴァラジュディン1181戦は記録上1935年以来の試合となった[8][7]。BKパルティザンはユーゴスラビアが崩壊するまでユーゴスラビア野球2部リーグに在籍した。ユーゴスラビアの崩壊に伴い、国内で野球を存続させるため、BKパルティザンは2チームに分裂し、コシュトニャクを本拠地とするBKキングスが創設された。バタイニツァを本拠地とするBKドッグス、クラグイェヴァツを本拠地とするBKスリーパーズ(アメリカ合衆国大使館チームとも)[4][2][5][注釈 3]、そしてBKオルロヴィを加え、ユーゴスラビア野球リーグは1993年から再開され、1994年に代表チームが結成され、同年にユーゴスラビア野球協会が創設された[3][5][4][6]。
ユーゴスラビア野球協会は1995年に国際野球連盟に加盟し[2]、1996年に欧州野球連盟に加盟した[3]。同年、代表チームはイギリスで開催されたヨーロッパ野球選手権大会Bグループに出場したが、5敗に終わった。BKキングスとBKドッグスは合併しBKベオグラード'96となり、1998年にオーストリアのシュトッケラウで開催されたヨーロッパ野球選手権大会Bグループのリトアニア戦で代表チーム初勝利を記録し、3勝1敗という成績を残した[5][3]。
セルビア初の球場は2001年にベオグラードのアダ・ツィガンリヤレクリエーショングラウンドに建設され、野球の普及に貢献した[3][11]。それ以降、ノヴィ・サドに新球場を建設するよう求める声も上がっている[12]。2017年9月時点で、少なくとも10球団が国内で試合を行い[5]、その後も球団の創設と解散が繰り返された[注釈 4]。
1998年以降の代表チームの最高成績は、ドイツで開催された2004年のヨーロッパ野球選手権大会Bグループにおける4位である。その次の2度のヨーロッパ野球選手権大会Bグループでは、チームは良い成績を残せなかった[3]。その後、セルビアはスロベニアで開催された2016年のヨーロッパ野球選手権大会Cグループで優勝し、Bグループ昇格を果たしたが、それは2004年以降の最高成績となった[14][5]。2017年7月24日から29日まで、ポーランドとの共催でベオグラードでヨーロッパ野球選手権大会Bグループを主催した[15]。2022年、ブルガリアとリトアニアとの共催でベオグラードでヨーロッパ野球選手権大会予選を主催した[16]。国内リーグでは、2020年、BKベオグラード'96が20度目のリーグ優勝を果たした[17]。
主な成績
ヨーロッパ野球選手権大会Bプール
- 1996年:10位
- 1998年:15位
- 2000年:6位(グループA)
- 2002年:8位(グループB)
- 2004年:4位
- 2008年:5位(グループ3)
- 2017年:4位(グループ2)
- 2019年:4位(グループ2)
- 2022年:4位
ヨーロッパ U-21 野球選手権大会
- 2006年:8位
注釈
脚注
- ^ Petrović, Dragoljub (2011年3月28日). “Šore u Sakulama” (Serbian). Danas 2025年3月15日閲覧。
- ^ a b c “Bejzbol na srpski način” (Serbian). Glas javnosti. (2005年3月5日) 2025年3月15日閲覧。
- ^ a b c d e f “Kako se rodio bejzbol u srbiji” (Serbian). WOO Clothing (2016年3月9日). 2025年3月15日閲覧。
- ^ a b c Lekić, Slobodan (1993年8月14日). “Baseball in Yugoslavia: No Runs, No Hits, No Balls, No Bats”. Associated Press 2025年3月15日閲覧。
- ^ a b c d e f “Reprezentacija Srbije gostovala u SAD” (Serbian). Balkan City Magazine (2017年9月). 2025年3月15日閲覧。
- ^ a b “O bejzbolu” (Serbian). Baseball Club 7 Crowns Kraljevo. 2025年3月15日閲覧。
- ^ a b Istorija Bejzbol u Srbiji - BK" Partizan" (Serbian). 20 March 2020. YouTubeより2025年3月15日閲覧。
- ^ Dretar, D. (1989年5月25日). “Savezna baseball liga - Nova pobjeda” (Croatian). Varaždinske vijesti 2025年3月15日閲覧。
- ^ “Deca iz američke ambasade na "Trofeju Beograda"” (Serbian). Sportski savez Beograda (2020年9月21日). 2025年3月15日閲覧。
- ^ “Takmičenja za Trofej Beograda 26. i 27. septembra 2020.” (Serbian). danubeogradu.rs (2020年9月22日). 2025年3月15日閲覧。
- ^ Brown, Justin (2001年7月13日). “Serbian baseball league finds its own field of dreams”. The Christian Science Monitor 2025年3月15日閲覧。
- ^ V., D. (2015年8月4日). “Novosađnin najperspektivniji bejzbol igrač”. Omladinski radio “O radio”. 2025年3月15日閲覧。
- ^ Apostolovski, Dragan (2002年11月13日). “Imamo snažan zamah - Romi iz Koteža osnovali prvi romski bejzbol klub” (Serbian). Glas javnosti 2025年3月15日閲覧。
- ^ “Srbiji zlato u Sloveniji – sledeće sezone u B grupi!” (Serbian). Serbian Baseball Federation (2016年7月31日). 2025年3月15日閲覧。
- ^ “Evropsko prvenstvo B grupe u bejzbolu na leto u Beogradu” (Serbian). Blic (2017年2月9日). 2025年3月15日閲覧。
- ^ “13 National Teams to compete in European Baseball Championship Qualifiers in Utena, Belgrade and Blagoevgrad”. WBSC (2022年7月10日). 2025年3月15日閲覧。
- ^ “Beograd 96 wins Serbian Baseball League”. WBSC (2020年11月12日). 2025年3月15日閲覧。
関連項目
外部リンク
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