草部氏 (筑後国)とは? わかりやすく解説

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草部氏 (筑後国)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/01 14:10 UTC 版)

草部氏
(家紋)
本姓 草部公
家祖 物部連成?
種別 神別
主な根拠地 筑後国山門郡御井郡
支流、分家 草賀部氏
凡例 / Category:日本の氏族

草部氏(くさかべし)は、筑後国氏族日下部氏草賀部氏とも。高良大社の社家であり、御貢所職、八人神官職を務めた[1]

概要

和名抄筑後国山門郡条には草壁郷が見えることから、当地を由来とする説がある[1]。また、水沼君の末裔とする説もある[2]

太田亮の『姓氏家系大辞典』によれば、草部氏は筑後国の日下部の末裔であると考えるのは当然であるとしながらも、大祝鏡山家の所伝によれば、草部氏は鏡山家の(物部)美濃理麻呂・保続[注釈 1]の五男、良摩麻呂・連成(保成とも)が神管領となり高良山に住んだのが草部氏の始まりであるいう。嫡子の賀麻呂・連徳は家を継ぎ、次子の光麻呂は本司氏を名乗り、そこから安曇氏が分かれ、そして、連成の8世孫の保只が延暦21年(802年)に御井郡稲員村に住み稲員氏を名乗ったという[3]

『高良大菩薩御託宣文幷高隆寺縁起』には「国宰日下部氏」、『高隆寺縁起』には「大領草部公吉継・少領草部公名在」、「草部氏御供物職鰚贄人也三池郡司」とあり、三池郡司の家系であったことがわかる。また、「御供物職鰚贄人」とあることから、三池郡は御食国であり、三池の地名もこれに由来するという説がある[1]

脚注

注釈

  1. ^ 太田は同書において、高良大社社家の物部氏について、物部連氏あるいは物部君夏花の末裔であるかとし、高良大社に伝わる物部氏の系図を「系図の古き部分は疑はしき点甚だ多きも、参考の為、次に引用せむ。」として以下の系図を掲載している。「武内宿彌(亦名玉垂命、亦物部保連)一斯禮賀志命、弟·朝日豐盛命ー物部日良仁光 連一住子明連―日南玉賴連―神力玉佐速 一光玉一連―日玉尊連―日明玉連ー尙舍 男連ㄧ常日柱男連ㄧ廣大直連―俊大全神 連一親日天男連―信大長津連―秀大勝津 連一平神仲熊連一豐神天子連一家神道天 連一良神子宮連―法神天仲連―就神頭國 連一軌神計玉連―仍神面玉連一岳賢名白 王連一忠賢島是連一賢天皇兼連ㄧ公賢皇 連ㄧ宿高麿連―時玉麿連―國良麿連―樹 道麿連一清美濃理麿保續」

出典

  1. ^ a b c 『高良玉垂宮神秘書同紙背』.
  2. ^ 『久留米市史』第1巻, p. [要ページ番号].
  3. ^ 太田亮『姓氏家系大辞典』(国民社、1936年)

参考文献

  • 『高良玉垂宮神秘書同紙背』荒木尚編著、高良大社、1972年。 
  • 『久留米市史』第1巻 自然環境、原始・古代・中世の歴史、久留米市史編さん委員会編、久留米市、1981年。 

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