花月 (能)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 花月 (能)の意味・解説 

花月 (能)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/17 06:07 UTC 版)

花月
作者(年代)
不明(世阿弥以前)
形式
現在能
能柄<上演時の分類>
四番目物 喝食ものの芸尽しもの
現行上演流派
観世・宝生・金春・金剛・喜多
異称
なし
シテ<主人公>
花月
その他おもな登場人物
諸国一見の僧
季節
場所
京都の清水寺門前
本説<典拠となる作品>
 
このテンプレートの使い方はこちら

花月』 (かげつ) は、の遊狂物の一曲である。半俗半僧の少年花月と父との再会を花月の遊芸を交えて描く。

登場人物

  • シテ: 花月
  • ワキ: 諸国一見の僧(実は花月の父)
  • アイ: 清水寺門前の人

作品構成

清水寺に辿り着いたワキは元筑紫国英彦山の人、左衛門である。彼は7歳になったわが子が失踪したことに世をはかなみ出家し、諸国を巡っている。清水寺に参詣した際近所に面白いものはないかと寺男にきくと、門前に面白い遊芸をする少年(花月)がいるとのことである。寺男の勧めでその少年の舞を見ると、まさに我が子であることに気付く。聞けば花月は天狗に攫われ諸国の山を巡ったという。再会を喜んだ父子は一緒に修行の道を歩むのであった。

芸尽くし

  • 花月の名乗り - 自分の名前にある「花」と「月」を様々なもの(花、瓜、菓、火、果)にかけ、我こそは天下の名僧だという。
  • 小歌 - 閑吟集にも収められた恋を題材にした室町時代の歌謡。
  • 弓之段 - 一旦はを狙うが殺生戒のため中断する。
  • 曲舞(くせまい) - 清水寺縁起。
  • 羯鼓舞 - 天狗と共に山を巡った思い出。各地の有名な山が言及される。

関連作品

  • 自然居士』、『東岸居士』 - これらも喝食の芸尽くし物。
  • 田村』、『遊行柳』 - 清水寺縁起が含まれる。

外部リンク



このページでは「ウィキペディア」から花月 (能)を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から花月 (能)を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から花月 (能) を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「花月 (能)」の関連用語

花月 (能)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



花月 (能)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの花月 (能) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS